第6話

いいかげん、1杯のコーヒーで2時間潰すのはやばいよなと思いながらスマホを見る、通知は来ていない。

なんでだろうと流石に思って念のためにLineを開くと「どこ〜?」というラインを既読無視してしまっていたようだ。

しかも1時間前。

さっき一旦開いたタイミングでちょうど来てしまっていたようだ。

さて、どう返信したものか。

「駅の目の前の交差点左に曲がった喫茶店の中」

とりあえず、送っとこ。即返信がきた

「既読だけついたから、なんか事故にあったのかと思ってヒヤヒヤしたよ」

連投でくる

「え、もしかして、窓際の席座ってる?」

驚きながらあたりをキョロキョロと見回していると、肩をガシッと掴まれた。

「いやー、偶然にも程がありすぎでしょ。」

振り向くとそいつがいた。

「席そっち移動するわ。」

何もいってないのにそそくさと荷物と飲み物とスイーツを持ってくる。しかも、パンケーキにソフト乗ってるやつだ。

「お前、飯食ってていいって言っといて優雅にそんなもの食ってたのかよ」

「だって既読無視されたら、かなり時間かかるのかなとか思っちゃうじゃん。」

ぐうの音も出ない。

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