第5話
仕方なく、どこかで時間を潰さなきゃいけない。
でも、一緒に食事をしようという約束で来たのに先に食べててとはどのような意味なのだろうか。無論、飯を食いおわったらすぐ帰るつもりだったのだがむしろあちらは飯を食い終わった後の方がメインらしい。
「ごめん、色々楽しみすぎて飯食った後どこ行こうか悩んでたらさいつの間にか3時とかで・・・・朝寝坊しちまった。マジでゴメン」
だ、そうだ。
まあ、ぶっちゃけ、飯を奢るからと何度もせっつかれてきたのはよかったが正直それもなんだかなと思っていたのである意味よかったのかもしれない。
これが、合理化というか自己完結というか・・・
結局、人って過去を振り返ってそれに意味づけをしていく悲しい生き物なんだなと思うと、マスクの下で小さくふと笑ってしまった。
いまだに起きてる戦争だって解釈の違いだろうになんて、言ってしまえたらどんなに楽だろうか。そう思うのは、付喪神信仰の日本だけなのかと思いを馳せているとおあつらえむきな喫茶店があった。とりあえずここで飯を頼んで、コーヒーで粘るかな。そう思って、店に入った。
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