第3話 再会を目指して
私は彼のいる場所を目指して旅をする。
彼がいる場所は分かっていた。
対になる物の位置を知らせてくれる指輪。
プロミスリング。
これがあれば、同じ形の指輪がどこにあるのかを知らせてくれる。
「指輪よ。あの人のいる場所を私に教えて」
指輪が光る。
私は、光がある方向を見つめた。
彼はそちらにいるらしい。
私は光の軌跡を頭に叩き込んでそちらの方へと向かっていく。
いくつもの国が争っていた時代。
数日前の情報には価値がない。
勢力図が変わっているかもしれないから、最新の地図はかかせない。
ここは小さな小国が入り乱れる危険地帯。
争いの絶えない世界。
隣の人の顔色を読み、腹を探り合うのが普通だった。
近くに通りかかった人がスパイかどうか疑ってかかるのが日常だった。
でも、そんな生活に疲れてしまった。
誰も信じられなかった私に、彼が人を信じる事を教えてくれた。
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