第17話(最終話)魔物の討伐を果たすとき

 「はあ、はあ…ぐっこの…!ダメ、やっぱり抜け出せない…そっちはどう。。。?」「なんか体がビリビリしてるが…そろそろ動けるようになってきてだな…うぐっ…動いたら痛いが、あと少しで動けるかもしれん」依然として私は大ピンチだった。しかし、そろそろその状況が変わるかもしれない・・それまでに…?ビリビリ…そうだ。これなら…!”パラズトリメント”これで動けない仲間は…

 「うおっなんだ…急に動けるようになったぞ…ありがとうな夏希、これで反撃もできるし助けれる!」エイデルフはそういうと魔物の体から私を切り離し、そして魔物の右目に剣を刺した。「ヴグォォォォォ!?貴様、何をしやがる…!もう少しで夏希の魔力を吸いきれるところだったのに…許さんぞ…」暗黒の王は激怒していた急に形勢が逆転し、魔力を取り込んでいたものが切り離されたからだ。

 そして私は着地して、倒れそうなりながらこう言った。「許さない…?それはこっちのセリフだよ…!よくも私を取り込んで逃げれないようにして魔力を吸った挙句仲間を動けなくしてくれたね…!もう許さないから…!」何とか抜け出すことができた私は早速変身し、反撃の体制に出た。…仲間も同じだった。

 「…よし、今までのお返しをしてやろう。覚悟はいいか?暗黒の王…」そして時の魔法使いは「次同じことをしようとしたら、ぜったに時を止めて同じ目に遭わせてやるから!」と叫んだ。そうして私たちは反撃に出た。

 それからというもの私たちが優勢で暗黒の王は若干押され気味だった。そして体はボロボロ、暗黒の体から紫の光が漏れていた。「ふう…だいぶダメージが入ってきてるみたいだね…」しかし油断は禁物、何をしてくるかわからない。そして気を引き締めていると…暗黒の王から触手が伸び、エイデルフと時の魔法使いを捕らえた。「具っ…今度は私が…!しかしこの剣で…!…だめだ…力が入らない…」そして時の魔法使いは…「だめ、振りほどこうとしても余計に締め付けられて・・っ」


 「2人とも、あきらめないで!まだ何とかなるはずだから!」私がそういうと時の魔法使いはある魔法を唱えた。「何とか…?できるかも…”クロック・ストッパー”時間制限はあるけど、少しなら暗黒の王の動きを止めれる。私たちは抜け出せないし巻き込まれるかもだけど…その隙にやっちゃって、夏希!」なんと自分を犠牲にしてまで暗黒の王の動きを止めてしまった。時の魔法恐ろしい…でもこうなったらやるしかないと私はある魔法を繰り出した。

 

 「…2人はどうなるかわからないけどやるしかない、だって私は…魔物の討伐を任られた魔法使い、その筆頭だから。あまり使いたくない魔法だけど…”プリズム・オブ・デストラクション”破滅の魔法だけど直前に二人にはバリアを合ったから多分大丈夫…!」その魔法を唱えた瞬間、暗黒の王の体は崩れ始めた。そしてたまらず2人を離して投げた。「うわぁっ!?いきなり投げるなっ!って絵…なんか様子がおかしくないか?」エイデルフはその王の異変に気付いた。

 「グゥォォォォ!?なんだ、急に我の体が…!ええい、魔法で…塚園・…まさか…我はこのまま滅ぶのか…?」…あんなにひどいことをした報い。これで世界が平和になるといいんだけど…「…当然だよ、私から魔力を吸ったり2人を動けなくしたり捕まえたり…いや、それ以上によくもこの世界にあんな魔物を送ってくれたね。もうあなたは長くないから、せめて自分の行いを償ってね…」

 そういうと暗黒の王は泣きながら、体が崩れ去りその破片はすべて空に舞い上がった。そして空は明るく晴れて、世界に平和が戻った。やった、やったんだ私…そして安堵からか腰の力が抜けてそのまま座り込んでしまった。

 その後間もなく来た街の人や女王により、祝福の宴が開催されることになった。そして私は気づいた。なんと同じ学校の子が来ていた。「あれ、みんな学校は?」 学校のほうは今日は臨時でさっき下校になったみたい。…みんな感謝していた。世界の危機を取り除いたから。私はこれからも魔法使いとして生きていく。明日からはまた…いや、今は目も前のことを楽しもう。そして私たちは宴を楽しみ、魔物の討伐をいったん終えた。


終わり

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魔物の討伐を任された魔法使い Кошка Бог(猫神) @Godseniorcat

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