第14話 捕らわれからの解放

 「はあ、はあ…ぐっ…ダメ、やっぱり抜け出せない…!」

 前回魔物に取り込まれてから体感20分は経った。そろそろもがき疲れてきたところに一人の剣士と一人の魔法使い、そして龍が来た。…エイデルフとアハイトゥデルハイトゥ、それと仲間の龍だ…

 ”夏希、助けに来たぞ。もう大丈夫だ、今助けるからな、エイデルフが。”「ああ、この剣で切れば助けれると思ってな。…それには魔物の動きを止めなければだが。」そういうとアデルハイトゥが魔物の時を止め、その隙にエイデルフが剣で魔物の肉と取り込まれた部分を切り離した。…そしてやっと抜け出すことができた。


 「っはあ、はあ…ありがと、助けれくれて…もうこのままなのかと思ってたよ…でもこれで反撃ができるね!さっそく…」するとエイデルフが止めた。「待て、見るからに疲れてるじゃないか…少し離れて休んどけ。私が何とかするから」私は離れて休むことにした。大丈夫、この人なら…

 ここからはエイデルフが討伐にかかった。…ちなみにアデルハイトゥは無効で魔物が発生したら課と離脱した。「よくも夏希を取り込んでくれたな…この剣で成敗してくれる!」すると青い剣は光を発し、エイデルフは魔物に狙いを定めた。そしてその剣は、容赦なく魔物にダメージを与えた。

 …魔物はたちまち倒れ込んで動きが鈍くなった。そこにとどめを刺そうとするエイデルフ。しかし…「しまっ…足が抜けない…!くっ…貴様…切ってくれる!」抜け出すために脚に吸い付く肉を切って抜け出した。強い…”…女王の言うとおり、相当の実力を持っているな…”龍は感心していた。

 

 ギュヤァァァァ


 そんなこの世のものとは思えないおっそろしい鳴き声を上げたかと思うと魔物は息絶えた。いやあ…まさか私だけで倒せない…いや、私がこんな目にあって仲間に助けられるなんて…そうとう危険だったね…うん

 「エイデルフ…ありがとう…!あなたがいなかったら今頃…何かお礼と化したほうがいい?」すると…「いや、例はいらない…しかし君、結構危なっかしいところあるよな…気を付けたまえよ、もしかしたらまた同じ目に合うかもしれないからな。」それはフラグなのかな…?でも確かに危なっかしいよね…うん

 とにかくピンチから仲間が駆けつけて助けられる…これはこれでいい経験かもしれない…。次討伐するときは魔物の性質に気を付けないと…もう取り込まれるのは嫌だから…そんなことを思いながら私は戻り、回復するまで休んだ。


続く

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