第9話 闇の龍に遊ばれて…

 ”緊急事態発生、緊急事態発生。メルーナ王国の中央広場にて、闇の世界から非常に巨大で危険な龍が送り込まれました。これを闇の龍と名付け、非常に危険な魔物と認定しました。全員直ちに避難してください。また、魔法や剣などの実力のある者は直ちに討伐に向かってください。

 「え…今なんて…闇の世界から…巨大で危険…?」とんでもないことが発生した。そろそろまた魔物が来るかと思っていた時のことで身構えてはいたけど…とりあえず私は現場に駆け付けた。そこには、二枚の巨大な翼、二本

 「やっぱり…巨大だし赤紫っぽい…それに雰囲気的に今までとは比べ物にならな…うわっ!?」龍は咆哮を出すこともなくいきなり腕を振り下ろした。私はとっさに避けた。でもこれだけじゃないはず。隙を見て慎重に戦わないと。どんな動きを…その瞬間、口を大きく開けて赤い光線を出した。その場所はたちまち焦げ、直撃した剣士は大ダメージを負っていた。その直後、龍は首を振り、5秒程度動きを止めた。

 「なるほど…で、属性は…炎…と闇…光と氷が効きそうかも…?そして攻撃するタイミングは…振り払いとブレスの後…と」そして龍は周りの人を振り払おうとした。私はすかさず…「”キラーライトニング”」光属性の高威力な魔法。唱えるとたちまち発動し、隙をさらしている龍に直撃した。そして龍は大きく怯んだ。

 やっぱり光が効くみたい…と弱点を探っていると龍の瞳が赤く変色した。そして…”ギュオオオオオオオオオオオオン…”…

 「あれ、怒らせちゃった…?でもダメージが入った証拠…」ってそんなこと言ってる場合じゃない!たぶんとんでもない攻撃をしてくるかもしれない…!何とかしな…そうだ、あの魔法なら…「”アイズバインド”」氷属性のダメージが入り、どんな相手でも10秒間動けなくなる。この好きに…「”プリズムグボルト”」特大の光ダメージ…たち怯みその場に倒れた。…でも倒れた場所は私がいた場所、そして私は龍の下敷きになった…かろうじて上半身は下敷きに放ってないけど…

 「っく…しまった…これじゃ動けない…でも魔法は使えるし、どうやって抜け出すかは倒してから考えよ…」倒れた龍はさらに体重をかけて私をつぶそうとしてきた。「ぐあっ…!ちょっやめ…ぐっ…!この…”ヘヴィプリズムライト”!これでもくらって…!」龍はその魔法が当たった瞬間非常に悲痛な方向を出した。そしてその龍は非常に弱っていた。そして龍は今までのことを申し訳なく思ったのか、体を起こして私を開放した後何の脈略もなく私に話しかけてきた。

 ”貴様…夏希というのか?すまない…街を壊してしまって…お詫びとしては何だが、契約しないか?我が貴様の仲間になってピンチの時に駆け付け、ともに戦う…そちらからは何もいらぬ…”

 私は少し考え、こういった。「ちょっと待ってて、女王に話をしてくるから…」わたしは周りの人に攻撃を止めるように言い、女王であるに話をした。すると直接話をしたいといったのでついてきてもらった。

 「なるほど…夏希と契約で、何もいらない、でも寝床は欲しい…そうですね、全然こちらに住んでもらって、契約を結んでも大丈夫です。…特別ですが…」なんと女王は特別に快諾した。そして魔法で龍の傷をいやしていた。

優しすぎる。…

 そして私は「これからよろしくね!闇龍さん!」…まさか討伐じゃなくて龍と仲間になるなんて思ってもなかった…これは楽しくなるぞ…ちなみに龍と通信できる装置をもらった。いつでも連絡できるね…


続く

 

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