第7話 水と氷を操る魔物
ううぇぇ…当分触手は見たくないぃぃ…ほんと先週もひどい目にあった…振りほどけないし魔法が効かない、しかも魔力を吸われるしで…
っはー…にしても今日、異様に寒いような気がする…天気予報ではあったかいはずなんだけど…何かあったのかな…?まあいいや、温かい格好で行こ…そして私は普段のハイソックスではなく温かく厚い生地の黒タイツを履いた。
「これで足元は寒く…ないね…足元は。」でも上半身は制服のブレザーの下にセーターを着てても寒い。んー異常気象かな…それに地面が一部凍ってるような…
周りを見ていると、脚が地面に凍り付いて動けなくなってる人がいた。そしてその中には炎の魔法で溶かして抜け出してる人も…となると急激に寒くなったのかな…
「うわわわ…滑って歩きにくっ…ってわっ!痛たたた…」滑って盛大に転んだ。そして氷の上だからかうまく起き上がれないので炎で氷を溶かして何とか起き上がった。そして前を見ると、何やら氷のような魔物が街を歩いていた。って…ん…?
「あの魔物、頭上に禍々しいゲートみたいなのが…あっ消えた…もしかしてあれ、送り込まれた魔物…!?早く何とかしないと!」さっそく私は駆け付けた。なぜならその近くには足を固められて動けない魔法使いがいたから。
「もう大丈夫だよ、私の魔法で溶かすから。”ファイア”」瞬く間に氷は解けて合うkる状態になった。そして今のうちに逃げさせた。これで戦闘の準備ができた。「まずは様子見で…”ライトフレイム”」非常に威力が小さい炎魔法。この魔法を当てた瞬間、魔物一部が溶けた。これでも有効なんだ…そして次の瞬間魔物は怒り狂い、体が真っ赤になった。そして私に水をぶっかけた。
「うわっちょ!?いきなりずぶ濡れにしてくるなんて…ん、ぐ…この…!あれ…脚が動かない…ってしまった…隙を突かれて脚が固められてる…!」でも問題はない。私には炎属性の魔法がある。”フレイム”これで氷は解けた…んだけど、一瞬でまた固まった。ちなみにだけど制服のままで戦ってるから拘束解除魔法は使えない。そして足が固められて動けない…つまり拘束されてるから変身もできない。
「これじゃ抜け出せないじゃん…こうなったら被弾覚悟で戦うしかない!まずはこの…”ヘヴィフレイム”」今回炎属性が多いのは気にしない。…魔物の体は解けたものの、一瞬で凍った。これでじゃ炎属性魔法の意味がない。別の魔法を使うしか…
「これならどうかな…?”ライトニングボルト”超高温の雷属性、非常にくおいりょく…見事魔物に命中した。そして魔物の体は解け、凍る間もなく魔物はかなり弱った。どうやらかなりの致命傷を与えたみたい。
「この魔法、またあとでつかお…とりあえずとどめの…”フレイムトルネイド”」非常に高威力な炎属性の魔法。また凍るんじゃないかって?でももう瀕死で再生能力はないから…あっやっぱり…再生する間もなく、魔物は解けて水なり、残った熱で蒸発して消えた。
「はあ…今回もなかなかてこずった…特に拘束解除魔法が使えないのはね…うん、次から変身してから戦わないと。とりあえず足元の氷を解かすのに…」さっきの雷属性の”ライトニングボルト”を使い、拘束から抜け出した。
ちなみにその後周囲の温度は急激に上がって暖かくなったので、このセーターにブレザー、黒タイツの格好だと少し暑かった…。
はあ、次はどんな魔物が来るんだろ…
―暗黒の世界で一度倒されてた巨大で危険な龍が生成されたとは知らずに、私はいつものように生活を送った―
続く
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます