第27話 「学園ミステリ」のネタ出し3

 「ラブレターを書いた人を探し出せ」

 「兄弟YouTuberでゲーム実況をしている」


 ここから、次のようなあらすじを考えてみる。


 ゲーム実況を楽しんでいる兄弟は、高校でも有名人。

 そんな兄弟の元へ同じ文面のラブレターが届けられた。

 どちらも自分宛のラブレターをもらったと主張して譲らずついに兄弟喧嘩。

 そこでそれぞれ差出人を探し出そうとするものの、手がかりはラブレターそのものと内容だけ。

 果たして兄弟は差出人を見つけられるのか。

 なぜふたりにまったく同じ文面のラブレターが送られたのか。


 これだけだとテンションが足りないので、「時限」を設定してみます。


 「○月○日○時、✕✕でお待ちしております。」

 とラブレターに書いてあったとしたら。


 その期日が近づいてくるにつれ、どんどんテンションが上がっていく。

 これなら7万字くらいは書けそうですね。

 あとの3万字をと思ったら、募集要項には8万字以上16万字以内と書いてあるので、コンパクトに8万字にまとめるのならこのままでもOKかな。


 ただ、募集要項に文字数指定がある場合、真ん中をとるのが最適解なので、12万字にするにはあとひとネタ欲しいですね。


 「差出人がまさかの人物だった!」

 はふたつのネタの落着なので、ここで差を出すのは難しい。


 「他にも同じ文面のラブレターを受け取った人がいた」

 というのも面白いかな。物語世界がカオスになりそうです。

 ただ、今思いついた「まさかの差出人」は安牌すぎるんですよね。

 となると、このネタはあまり効果的ではないですね。


 別のネタを考えてみます。


 「学園のアイドルが誰かにラブレターを出したらしい、という噂話を聞く」


 これは注目人物から来たラブレターかもしれないということになり、その「学園のアイドル」とのやりとりで面白い展開ができるかもしれませんね。


 果たしてふたりにラブレターを出したのは「学園のアイドル」なのか。

 「学園のアイドル」は誰にラブレターを出したのか。


 このふたつを「叙述トリック」にして、さも「ふたりにラブレターを出したのは学園のアイドル」と思わせる。

 お、なんか「叙述トリック」が入ってきましたね。

 確かに「AはXをした。BはXをされた。だからBはAにXをされた」と思わせるような「叙述トリック」ができますね。


 で、これを「叙述トリック」にした場合、では「学園のアイドル」は誰にラブレターを出したのか、を兄弟が推理していくようにすると、うまく論点をすり替えられそうですね。


 大筋の流れはこれで良さそうですね。

 これで確実に10万字は超えられます。

 『占いvs兵法』で採用した「64話✕2000余字」で書けたら12万8000余字ですから、らくらく目標をクリアできます。


 あとは細かいところを詰めていきますか。

 まあここからうっちゃることもあるので、このあらすじを採用するかは、もう少し考えてからかな。

 ということで、今日のネタ出しは終わります。

 明日くらいには大筋は確定させて、一週間で細かなあらすじを立てていくことになります。

 ですので、明日までに新たな着想が得られないときは上のあらすじを用います。

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