第28話 「学園ミステリ」のネタ出し4
高校の机の中に手紙が残されていた。
それを手にとった兄は、家へ持ち帰った。
ゲーム実況をする兄弟だが、兄が突然手紙を取り出して内容を読み上げる。
どうやらラブレターのようだが、誰が差出人なのかわからない。
「誰からの手紙かわかったら、その人にゆかりのある品物を持って金曜放課後に体育館の裏で待っていてほしい。」
その様子を見ていた弟も学校で手紙を手に入れたという。
文面は兄のものと同様だ。
兄弟がゲーム実況をすると知っている者によるいたずらだろうか。
どちらも自分宛のラブレターをもらったと主張して譲らずついに兄弟喧嘩。
そこでそれぞれ差出人を探し出そうとするものの、手がかりはラブレターそのものと内容だけ。
なぜふたりにまったく同じ文面のラブレターが送られたのか。
兄が校内で聞き込みを開始すると、ほどなく「学園のアイドル」が誰かにラブレターを出したという情報を手に入れた。
「学園のアイドル」がふたりの手紙の差出人なのだろうか。
さりげなく「学園のアイドル」に聞き込みを行なうが、誰にもラブレターなど出していないと否定される。
その言葉を信じるならば、差出人は別にいる。
もしかしたら「学園のアイドル」は自分を試しているのではないか。
そう考えると筋が通るのも確かだ。
そもそも「その人にゆかりのある品物を持って」というのが気になる。
「その人」を指し示すものなど、一般の高校生が持っているはずもない。
アイドルだからこそ、それが存在するのではないだろうか。
聞き込みをさらに続けると、同じ文面の手紙を受け取った人物がひとり見つかった。
誰がなぜ三通も同じ文面の手紙を送ったのだろうか。
果たして兄弟は金曜放課後までに差出人を見つけられるのか。
事の真実はなにを示しているのか。
────────
とりあえず上の流れにしましょうかね。
アイデアが思い浮かんだら、そのとき修正していまきす。
学校内で密室とかクローズド・サークルとかは現実味がありませんからね。
かといって「失せ物探し」だけでも弱い。
そこで警察が動けない事件の「犯人探し」をさせつつ、心理的な駆け引きを演出する流れは最低限盛り込みたいところです。
「学園のアイドル」と三人の受取人が、期限までに差出人を探し出す物語。
今回は異世界転生も転移も駄目で、現実の校舎内で事件が起きなければならない。さらに警察が動かないような事件でないと、「学園ミステリ」にならない。
校舎内で警察が推理したら「学園ミステリ」にする必要がないので。
だから、警察が動かないようなネタで、学生や教師が推理する物語にする必要がある。
このあたりが難しいですよね。
まあネタとしてはありきたりかもしれないけど、他になかなか思い浮かばないので、このネタで一本書きます。
もし途中で面白いネタが思い浮かんだら、二本目を書けばいいので。
ということで、上のネタであらすじを組みますね。
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