第13話 『占いvs兵法』あらすじ ver.0.0.1
ミロス王国
クローゼがブロンクト公国と戦い、即断即決の占い(六壬神課のように時間によって卦が決まるタイプの易)を駆使して公国軍を翻弄する。
大陸では軍を動かすときに占い(周易のように偶然出た卦を考察して吉凶を占う)を駆使し、占い結果によって指揮官が過たずそれを実行することを是としてきた。
戦いを始めるのも、敵を倒すのも、引き上げるのも。すべて神の思し召しとして占いに頼るのだ。
そして破竹の快進撃を見せるクローゼは「神の代行者」としての名望を高めていた。
その戦いを崖の上から見ていた人物がいるとは誰も思わなかった。(ヨハンが見ていた)。
ブロンクト公国
敗軍を率いて帰還したフィリップは、親友のヨハンと会話する。
敵将クローゼは素早い占いで吉方位・凶方位、進むか退くかを判断しているようだ。
しかし戦いが神頼みとは人事を尽くさず勝機も運任せとしか言いようがない。
そこでヨハンは「兵法」をフィリップに説いた。戦いは数が多いほうが勝ち、少ないほうが敗れる。虚を突いたほうが勝ち、実を突いたほうが敗れる。
至極当然のことを主張するが、なかなか受け入れてもらえない。
そこでフィリップとヨハンは兵を分けての模擬戦を何度となく繰り返し、占いを用いたフィリップ軍を、兵法を駆使したヨハン軍がこてんぱんに叩きのめしていった。
公国は軍の行動原理を「兵法」に置き、ミロス王国の魔手が及ぶ前に組織を再編することになった。
ミロス王国
フランツ王は占いを行なって、来月の出兵が既定路線となった。
クローゼは占いによって来月の出兵はするべきでないと主張したが、王命である以上戦いに赴かなければならなかった。
愛妻のシルビアへ来月の出兵について話してみたが、戦場へ赴いて進退を決めればいいと諭された。確かに戦場での進退は将軍であるクローゼの独断で決定できる。
先輩のゲルハルトの元へ赴いて、戦わずに退く許可をもらいにいった。
優秀な占いを擁するクローゼがそれほどまでに戦いを回避したいというのもなにかあるのではないか。ゲルハルトはそれを見極めるためにこそ出兵するべきだと説いた。
ブロンクト公国
翌月、フランツ王の命によりミロス王国軍が国境を侵してきた。
迎え撃つために、フィリップ将軍付きの軍師としてヨハンが参戦した。
クローゼは軍を率いて布陣するものの、積極的な采配には転じなかった。
そのさまを見ていたヨハンは、きっと占いで悪い結果が出たのだろうと判断した。
ここは軽く圧迫するだけで撤退するかもしれない。とりあえずフィリップが占いをしてみると撤退するべしとの卦が出た。これはミロス軍が撤退するべしとの神の思し召しだろうと解釈して、武威を高めた。
そのさまを見たクローゼは、やはり今は戦うべきではないと判断し、いっさい手合わせせずに軍を引いた。
ミロス王国
戦わずに撤兵したクローゼは一時的にとはいえ前線から離れることとなった。
代わりに王国軍を率いるのはゲルハルトである。
フランツ王が占いをしたところ、来月にも再出兵をすることが天意として決められた。
ゲルハルトはクローゼのところへ赴いて話を聞くと、クローゼは「敵の反応を注意深く観察すること」で念を押している。
前回の出兵で戦わなかったのは、王国軍の対応がやけに敏感だったことにある。
もしかするとクローゼより先に占断できる将軍を雇ったのかもしれない。
ブロンクト公国
初陣は「戦わずに勝利した」ことで急速に求心力を集めたヨハンだが、次戦では「戦って勝利する」ことを求められもした。いつ王国軍が攻めてくるかは神のみぞ知る。だからこそ、いつでも迎え撃てるだけの準備が欠かせないのだ。
そして翌月、ゲルハルト率いる王国軍が国境を侵してきた。
ヨハンはゲルハルトが占いを立てる前に奇襲に打って出た。あまりの出足の早さにゲルハルトは驚嘆したが、すぐに進退の占いを立てて反転攻勢のチャンスに賭けた。それまでは耐えに耐えて防御に徹する。
普通に考えれば、自ら国境を侵したのだから攻勢に転じれば良いものの、なぜか防御に徹しているところを見て、ヨハンは敵将が占いで攻勢に出る機会を伺っているのだろうと判断した。
そこで、ゲルハルト軍がいつ反撃してきてもよい準備はしておいて、ヨハンは一点に攻撃を集中させる。一気に敵陣を分断してゲルハルトのいない分隊へ攻撃を集中させる。
ミロス王国
戦争は互いの軍が正面から戦に挑んで勝敗を決するものとされてきた。しかし、現実にブロンクト公国の戦い方は、全面攻勢ではなく、王国軍を分断しようという意図があるように感じられた。将軍が進退の命令を下して兵がそのとおりに動く。これが大陸での戦い方だったのだ。だから、分断されると将軍からの命令が届かない兵たちはただ打ち減らされるのを待つばかりだった。
このままでは致命傷を受けかねず、ゲルハルトは慎重に進退の占いを立て、進めの卦を得た。この機を逃すわけにはいかない。ただちに王国軍は攻勢に打って出る。ブロンクト公国軍は中央が一気に撤退するかに見えたが、王国軍を半包囲に引きずり込むことに成功した。囲まれたことを悟ったゲルハルトは、占いによらず全軍に急速な撤兵を指示した。
帰国したゲルハルトは損害の大きさにより前線を外され、代わりにクローゼが再び軍を率いることとなった。
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とここまでで全体の七割くらいですね。
章立てをうまくやらないと視点が錯綜しそうですね。
今日はこのくらいにして、終盤の展開は今夜寝ながらと明日起きてからで構想できれば。
久しぶりの本格的な「戦記もの」になりますね。
その中で、占いのクローゼと兵法のヨハンとの戦いを最大の見せ場にして、お題(1)のマニアックなファンタジーに寄せていくつもりです。
『カクヨム』で最初に投稿した長編小説は『秋暁の霧、地を治む』でしたが、こちらは魔法なしの用兵比べでした。
今回の『占いvs兵法』では占いの王国側には呪術家を含めるか考えています。兵法を基礎とする公国軍には呪術も要らないとは思いますが。
ここに「これを出したら即ファンタジー」要素をどう取り入れるか。
考えることはまだまだありますね。
今週は木曜に歯科健診があるだけなので、時間はじゅうぶんありますね。
なんとか今週中にあらすじを完成させたいところです。
エルフとかドラゴンとかフェアリーとか魔法とか。
「これを出したら即ファンタジー」要素は絶対に組み込みたいですね。
明日も頑張ります!
現在105/66-71ですね。
『ロッキーのテーマ』で気分を高揚させてみますね。
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