応援コメント

第86話 うーん、ちょっと方針転換したいかも」への応援コメント


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    以前、私は「お隣の奥さんは、なぜ、親切なのか?」という殺人も死体もない、主婦の友情に隠された秘密を解くというもので、ミステリー賞の最終候補まで残ったことがあります。自分の得意分野である平凡な主婦の日常をとことん書き込む人間ドラマをミステリー仕立てにしたのが、当たりました。(笑)

    警察機構とか殺人現場とか、本やネットで集めた情報を薄く散りばめたテンプレは、どのようにきれいに纏めていても、目の肥えた読者にはどこかでもっと面白いものを読んだことがあるという感じがつきまとうように思います。

    平凡な主婦の日常でも、書きようによっては目新しいミステリーになります。カイさんは「兵法」という得意なものをお持ちですので、それをいかに小説(人間ドラマ)に落とし込むかというのを2年かけて研究されるのも、おもしろいかも知れません。舞台も、書店の店長とちょっと変わった本好きの客とかにして…。

    とことん自分の知っている世界を書き込んで、月刊小説雑誌の新人賞狙いもいいかなと思ったりします。もちろん、あくまでも、私がそうおもうだけですが。

    9月から始まるミステリーの連載を楽しみしています!

    作者からの返信

     明千香様

     なるほど、「主婦の友情に隠された秘密を解く」のも「推理」ですよね。
     殺伐とした殺人や死体、犯罪といったものが多数を占める中で、かなり意表をついた作品だったようですね。
     目の付けどころと文章力・表現力・描写力がよかったのでしょう。

     おっしゃるとおりで、警察組織についてや殺人現場での鑑識の働きについて、先人が優れた情報量で圧倒してくるので、そことまともに戦っては勝てるはずがありません。元警察とか元検事とか、そういうものに強い作家さんはいくらでもいますからね。
     私はあくまでも「非合法の推理探偵」というラインで攻めてみようかなと思っております。元々日本には「推理で犯人を特定する探偵」は存在しませんので。逆に言うと、だからシャーロック・ホームズやエルキュール・ポワロ、コロンボ警部補などが人気を博すんでしょうね。
     日本にもこんなに頭の切れる人がいたら、犯人を特定できなかったり冤罪を生んだりしないだろうと。
     「警察・検察・裁判所」が優秀であるがうえに、それ以上の存在を待望してしまうのでしょうか。
     そういう意味だと水谷豊さん主演の『相棒』シリーズなんかも、「本来捜査権のない杉下右京警部が謎を解く」というスタイルにして警察組織の外で推理を成立させているんですよね。

     今回の新作は、基本的にはひとつの殺人事件を追うものですが、そこにいろいろ詰め込んでいる最中です。もう少しであらすじが完成するので、明日から執筆を進められたらと思っております。
     明千香様のように「目のつけどころ」を勘案してみたいと思います。
     連載が開始された際には、生暖かいめでご覧いただければと存じます。
     これでも長編推理小説は初挑戦なので ヽ(・ω・)/ズコー