応援コメント

第72話 第2回角川武蔵野文学賞と〈メディアワークス文庫×3つのお題〉コンテスト」への応援コメント

  •  KADOKAWA様が……Web小説から作品を拾い上げ(引っ張り上げ)ようとしてるとかって話をみました。
     
     本当かどうかはわかりません。

     もし、本当にWeb小説経由のものを狙っているなら、テンプレ作品が欲しいのでしょうかねえKADOKAWA様は……。

    作者からの返信

     水守風火様、コメントありがとうございます。

     KADOKAWA様としては、売れるものが欲しいんですよ。
     出版業界は未来への先行投資をしているように見えても、実際は実利をあげなければ自分たちの給料も保証されていないのですから。
     だから編集さんは売れる作品を見つけてくることが求められますし、だからこそ『カクヨム』が運営されているのだと思います。

     テンプレートですが、これもただ踏襲しているだけでなく「売れる」かどうかを見極めなければならないので、多くの編集さんがテンプレートの中から「売れる」作品をいかに引っ張り上げて実利を上げるか。それで給与や昇進が左右されるから、そういった生臭い話も考慮しないと書籍化は難しいんですよね。


  • 編集済

    カイ様

    こんにちは
    三振して悔しがる。ヒットを打ってテンションが上がる。これを繰り返すから「草野球」
    私もご一緒に繰り返していきたいと思っています。
    横溝、まだまだで、簡単なあらすじはできているんですが、どうも構想がまとまらないんです。
    どうしても書きたいテーマが、書ける内容に入り込まなくて苦労しています。少なくとも、あと1ヶ月でラストまで書き切りたいのですけど。

    追伸:
    現在、5万字ほど書き上げています。
    今回は一人称のわたしを主人公にしています。わりと元気な女性で勝気な弁護士、対局のミステリアスな相手は、血のつながらない兄です。
    彼が連続殺人犯かもしれないミステリアスなサイコタイプです。
    ダークなキャラで、辛い人生を送っています。
    舞台は香港、日本、米国としていて、謎解きよりもサスペンス要素が濃い作品にしています。小さななどんでん返しが1回、最終的に大きなどんでん返しにしたいのですが。この最後が決まらなくて、今、考えているんです。物語の骨格はできているのですが、あっという、どんでん返しがなくて。ここをどうするか、がんばります。本当にいつもありがとうございます。

    作者からの返信

     アメ様、コメントありがとうございます。

     アメ様の場合、強烈な印象を持つキャラクターをひとり加えるだけで、物語が大きく動き出しそうなんですよね。
     今までの作品の傾向からも、大ウケするのは主人公ではなく強烈な個性を持っているキャラクターであることが多いような気がします。

     退廃的なトーンをさらにダークにするようなキャラクター、もしくは逆に明るく楽天的で対比によって退廃さを強調するようなキャラクターなんかがひとりいるだけで、作品の魅力がぐっと増すんですよね。

     オババだったりレヴァルだったりヴィトセルクだったり。
     メインどころではないキャラクターのはずが大ウケするパターンが多かったように感じられます。

     オババのように強引さがあってもいいし、レヴァルのようにミステリアスさがあってもいいし、ヴィトセルクのように俺様キャラであってもいい。

     『横溝正史ミステリ&ホラー大賞』ですから、主人公が楽天的だと場違いな気がしますが、オババのような存在が空気を軽くする力があって「弛緩」として役立つ場合もあります。
     ですがレヴァルのようなミステリアスさが『横溝』には合うかなと思います。
     推理ものなら主人公は一般人にして、探偵をレヴァルのようなタイプにすると「この先どうなるんだろう」と不安感をひとつまみ加えられて良い味になりそうです。
     金田一耕助だって、意外と慌てもので頭をかくとフケが飛ぶようなキャラクターですが、だからこそきわめて難解で知恵を絞らなければ解けないような謎を読ませられても、存在が一服の清涼剤となって最後まで読ませる力に変わっています。

     単なる退廃的な雰囲気だけを目指さず、陰を深めるには陽という対極があってこそ。という発見ができたら、物語に加速度がつく可能性もありますね。

     しかしすでに半分近くまで書いてあるようなので、今からそういうキャラクターを投入するのは難しいかなと。
     ただ、キャラクターをひとり追加するくらいなら、ちょっと遠回りしてもやってみる価値はあるかもしれません。
     読み手に近しいキャラクターを追加して狂言回しにするのも、読み手を煽るのに役立つときがあります。たとえば江戸川乱歩の『少年探偵団』シリーズも名探偵・明智小五郎の周りに小林少年がいましたよね。ああいう読み手とつながるキャラクターがいると、その作品は相当強くなります。

     今書いている作品で、もし性格を変えられる人がいるか、ひとり追加できそうなら、退廃とは対極なキャラクターにしてみると「より深みが増す」かもしれませんよ。

     とにかく構成がしっかりしていれば、アメ様なら中間選考は軽く突破できますので、「退廃さ」をより深めるにはどうすればよいか、を考えてみましょう。
     深みも「ミステリ&ホラー」ではたいせつな要素ですよ。サスペンスで書いているとお聞きしていますが、その場合でも深みはつけたいですよね。
     「弛緩」しているとき急に飛び出してくるから「お化け屋敷」って怖いんですよね。「ホッとしたのも束の間」というパターン。
     サスペンスは「弛緩」とは真逆なので、「弛緩」を加えるとさらに「緊迫」さが増します。そしてそれは「ホラー」にも通じます。
     『十三日の金曜日』だって、ジェイソンから逃れた、これでひと安心と思わせたところで魔の手が伸びてくるから怖いんです。
     なので、いかに「弛緩」を使って落差を付けるか、を考えてみましょう。

     以上、書いた中で、採用できそうなものを使っていただければ、きっとアメ様なら構成・構想もうまくいくと思います。
     いったん頭を柔らかくしてみましょう。