第41話 12月11日投稿ぶんの第三章において

 物語がかなり急激に動き始めます。


 これは長編を全32話までにした影響が出ていますね。

 全50話くらいならもう少しゆったりとした展開も可能だったと思います。


 構成はとても単純で、

「起」第一章、第二章 各四話・計八話

「承」第三章、第四章 各四話・計八話

「転」第五章、第六章 各四話・計八話

「結」第七章、第八章 各四話・計八話

 となっています。

 つまりどんでん返しのない、一本道の物語ということになります。

 しかしつまらないのは回避したくて、各章にテーマを持たせてあります。


 だから第一章が「女たらし」編、第二章が「女性関係」編と規定してあります。

 で、今連載している第三章は「恋愛」編です。


 そうなのです。


 恋愛小説なのに、真剣に恋愛と向かい合うのは第三章からなのですよ。


 しかもあれだけ怒鳴り込んでいた紡木さんと『同じ女とは二度と寝ない』雄一とが付き合おう、というだけでもかなりの衝撃的展開だと思います。


 これも「恋愛」編が第三章に割り当てられて、1万4,000字ほどで持っていかなければならないためです。

 それなら第9話、第10話でなんとか付き合う流れに持っていきたいのですよ。

 でもそもそも怒鳴り込んで来るような関係の人と付き合おうと思うのかどうか。

 彼女の真意が語られまで、付き合うのはまさに青天の霹靂で、到底ありえないんですよね。

 そこをいかにして付き合う方向までベクトルを捻じ曲げられるか。


 かなり唐突な告白が、どんな思いから行なわれたのか。

 それは怒鳴り込んで来たこととどう関係するのか。


 そのあたりを行間から読み取ってほしいところです。

 こういうところが大人向け恋愛小説にしている理由でもあります。


 私は恋愛に詳しくないので、そういうところを行間から補完してくれるような方でないと、この小説は「恋愛」というより「現代ドラマ」にしか映らないと思います。


 書き手が知らないことをこねくり回すより、知っている読者に補完してもらおう。

 「恋愛」ものが書けない私が、苦心して考えついた戦術です。


 相手から「借力」して倒してしまおう、というわけですね。


 すでに投稿されている第三章第11話をお読みいただいた方がどんな感想を持つのかどうか。

 結果を待ちたいと思います。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る