第2話 喰らい少女(2)
亮子&登「喰らい少女?」
2人は首をかしげて、言葉が揃うように言った。
かれん「そう、喰らい少女。」
亮子「聞いたことないわねー、登は?」
登「ぼ、僕は名前だけ、聞いたことがあって、それ以上は、、」
剣助「やっぱり、みんな『名前だけ聞いたことある』って答えるだけなんだよなー」
森先輩が割り込むように話をはじめた。
かれん「獅子先輩は?森先輩から話は聞いていると思うんですけど。」
飛鳥「まぁ、確かに森から話してもらったぐらいで、それ以上はなー。」
森「なんだよ!聞いてくれてたんよ~!」
飛鳥「お前が、無理やり聞かせてきただからだろうが!」
飛鳥先輩は、森先輩のソフトモヒカンの髪の毛を掴んで、振りはじめた。
森「わぁーた!わぁーた!俺が悪かったから!」
森先輩は、飛鳥先輩の振る腕を掴みながら、話を続けた。
森「それにしても、怖いよな。ったく!俺は正体が気になって、夜も眠れないってのに!」
そう言っていると、飛鳥先輩が森先輩を煽るように言った。
飛鳥「じゃあ、調べてみたらどうよ?」
他の4人「え!?」
飛鳥先輩が思わぬ言葉を吐いたからだ。
飛鳥「そんなに気になるなら、行ってみればいいじゃん。」
森「それが出来ないから、こう嘆いているんだよ!」
私は、あることを思い付いた!
かれん「じゃ~、その現象、調べてみません?」
それを聞いた瞬間!森先輩が目をキラキラ輝かせながら聞いてきた!
森「本当か?!できるのか?!」
かれん「本当です!」
亮子&登「本当に?!」
飛鳥「で、でもどうやって?夜には先生もいるだぞ!学校に侵入するって。」
私は、飛鳥先輩の話を聞いてすぐに、誇らしげに言った。
かれん「それは、第二多目的教室の窓を開けておくことです!」
全員「え?!」
それもそうだ。第二多目的教室は、先生もその教室の存在を知る人が数人程度で、このメンバーも言われてやっと思い出した程度だったのだ。
森「そういや、あそこ、使ったとこ見たことねーかも。」
亮子「へぇ、面白そうじゃん!」
登「え~~(怖)、亮子先輩、本気で言ってます?」
亮子「本気よ!飛鳥先輩も行きますよね?言い出しっぺで、す、し、」
飛鳥「げ。俺も行くの?」
亮子「当たり前です!5人揃ってやっと『私たち』じゃないですか。だからこそ、一緒に行ってもらいます。」
飛鳥「その理由は俺にはわからんけど、まあ、言い出しっぺなのは本当だし、、、、わかった!俺も行くさ!もうやけだ!やけ」
かれん「決まりですね!じゃ、今週日曜日午後9時頃、正門前で。」
4人「おー!」
飛鳥「おっおーー」
彼らは、まだ知らない。この事件の真相を、、、
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