喰らい少女

@AoiM83

第1話 喰らい少女(1)

       喰らい少女



それは、私、相川かれんの、名実高校での噂話。


この高校では夜な夜な、うめき声や少女の笑い声が聞こえる、という。


それを調べよう!と志した人たちは皆、行方不明になっている。


そして、その人たちの存在は、あらゆるやつに抹消される、らしい。、、、









       ーある日ー



かれん「今朝のニュース、見ました?」


森 剣助「あれだろ?うちの学校に生徒が夜、忍び込んで、そのまま行方不明になったやつだろ?」


森先輩ーー3年生で剣道部部長であり、口が軽いが、後輩に慕われている。


獅子 飛鳥「そんなの、迷信だよ。だいたい、学校に忍び込んで人が消える?あり得ないあり得ない。」


獅子先輩ーー森先輩と同じく3年生で、面倒事は後回しにするタイプの人である。


佐藤 亮子「あ、いた!かれん!また先輩のところに!探したんだよ。」


佐藤亮子ーーかれんの同級生で、友達。森先輩と同じく剣道部だ。


城ヶ崎 登「せ、先輩。ど、どうして僕をここに連れて来たんですか?」


城ヶ崎登ーー1年生で亮子によく一緒に連れまわされている。


かれん「あ、亮子に登くん!ちょいちょい。こっちに来て。」


亮子「どうしたの?3人そろって?」


飛鳥「おいおい、俺を頭数に入れんなって」


剣助「まぁまぁ、そういう言うなって。」


剣助がそう言って、飛鳥の頭を手のひらで優しく何回か叩いた。


飛鳥「や、やめろ!そういうの」


かれんは2人のやりとりを苦笑いし、亮子と登の方を見ながら、少し笑いながら言った。


かれん「2人はさ、喰らい少女って知ってる?」


亮子&登「え?」











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