No,2 夢を見れる人
新しくご乗車してくださったみなさんに説明しましょう。
夢を見れる人と見れない人がいます。
それは、その日によって違います。
私たち夢の駅の職員が、抽選でその日夢を見る人を決めるのです。
それは、みなさんが起きている昼間の間に行われます。
少し面白いですか?
その日夢を見れる人が、抽選で決められている、だなんて。
……夢の駅の職員は人間か、ですって?
それは、私の仕事が終わったらお答えします。
……窓を見てください。
景色が、ないでしょう?
一面、光に包まれていますよね。
暖かい光です。まるで、たんぽぽのように暖かい色をしているでしょう?
あなたがこの列車から降りる駅は決まっています。
そこで降りたら、景色が現れる……と言えばいいのでしょうか。
まぁ、着いてからのお楽しみです。
もうすぐ着きますよ。
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯
……着きましたよ。
怖いですか?きっと大丈夫です。
あなたが楽しい夢を見れることを願っています。
それでは……
Have a sweet dream.
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます