夢の駅

ねむねむ

No,1 プロローグ

私は、夢の駅の職員です。

現実と夢の行き来をお手伝いする、と言えばいいのでしょうか。

そのようなお仕事をしています。

みなさんが夢を見て寝坊するときは、夢列車が何らかの問題で遅れてしまうときです。

みなさんに夢の旅を嫌われるととても悲しいので、そんなことがないように、日々お仕事をしているのです。

「まもなく、夢列車が到着いたします。

 皆様、足元にお気をつけてご乗車ください。」

現実の世界とは違うアナウンスで、驚かれましたか?

夢の世界では、何もかもが現実とは違うのです。

法律も何もない夢の世界は、危ないと思われますか?

そんなことはありません。

なぜ、ですって?

それは企業秘密です。

あぁでも、私の仕事が終わったら、お話ししてもよろしいですよ。

「まもなく発車いたします……」

さあ、あなたも乗らないと。

大丈夫、心配しないで。私も一緒に乗りますから。

きっと楽しいですよ――――――――――

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