第2話

何故あの英雄を模した機械が三重県民だけを殺し、東京へ向かうのか。

特殊機関に所属する度会桃虎ももこと北条海斗との若い男女二人が、謎を解き明かす為リニアで東京へ赴くことになった。

「フブキ__いや、モモゾノだな。は、どうしてこんなことをするんだ」

 海斗が問う。今回の痛ましい事件は彼の心の大きな傷を残してしまったようだった。実際今回が初任務で、緊張のせいか顔色が悪い。

「それを解き明かしに行くのだよ」

対する桃虎は、極めて冷静だ。生まれも育ちも三重県なのに、いたって冷静だ。しばらくの間、くだらない談笑が続いた。

__最近は彼女、どう?

__それは……

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