「現実的じゃない」はクソ

 時々、挑戦している人に現実的じゃないという言葉を投げかける頭のねじが何本か外れた人がいる。

 そもそも彼らのいう現実とは何だろうか。

 現状維持だろうか。社会のレールに乗っていることだろうか。

 彼らなりの現実があるだろう。

 ただ、世界は維持されない。どうやっても維持という言葉ほどあほらしい言葉はない。この世界を維持するなら2050年には世界の温度は数度上がり、水位の上昇で地上は小さくなっている。あるいは、1995年にWindows95のおかげでインターネットが各自の手元に現れた。

 たかが三十年でこれだけの変化が起こるのに維持とは何ぞや。

 人の人生は百年。人類史は四千年。宇宙の年齢は六十億年。

 その中のたかが三十年だ。維持ほどあほらしい言葉はない。

 では、社会のレールに乗ることは正しいのだろうか。

 三十年前、テレビ局は王道の就職先だったそうだ。あるいは、飛べないと罵られながら飛行機を作ったライト兄弟は世界を変革させた。

 ありもしない没落へのレールに乗ることこそあほらしくて仕方ない。

 つまり、現実なんて存在しないのだから、自分のやりたいことをして生きるべきだ。

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