5    Explosion user Liyan



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   自分のトコの空が緑色に光り染まったのを皮切りに、別の上空が次々に

緑色に光り染まる。時々、橙色に染まっている空もあったが。

    理由は垂直離着陸機の迎えで帰る機内で知るコトができた。


 教室に戻ると早速、怨那は女性教師に食いかかった。

「え〜っ! なんでアレで橙色なんですかぁ〜?」

「はいはい。次、がんばんな」

軽くあしらっている様な女性教師の態度。

 剣もほろろ。取り合ってもくれない女性教師に怨那はムクれた。振り返って、厭らしい視線を今度は今日のパートナーに向け、ボヤいた。

「やぁっぱ麗焔のテクがヘボかったのかなぁ〜」

「怨那っ! ナニ言うか!? オマエの言う通りにヤッタだけネ!!」

「そんなだから4つも降格させられちゃったんじゃなーい?」

「オマエ、ホントにわかってて言ってるヨネ?! 最初っからオリジナルでイケば良かったよ!」

虎のように噛みついてるつもりの麗焔を猫のように扱う怨那。それをヤレヤレとい

った表情で傍に立つ女性教師。漫画のような構図だ。

 内郷はつい笑ってしまった。



      教壇のような位置に女性教師が立つと、そんな二人を流して、言葉を淡々

と連ねた。

「明日は五城目は内郷と組んで!」

「え〜〜〜っ」

と、怨那と涼窩はほぼ同時に声を上げた。

  その瞬間に怨那はパッと涼窩を見た。涼窩は立ち上がり、口火を先に切った。

「なんでヒロくんがそんなのの相手せんとあかんのや?!」

「なんだってェ?! オマエ」

怨那以外に自分を侮辱されたように感じた麗㷔は熱く言葉を返した。

 そこに、飽きれたような女性教師の声が割って入る。

「はいはいはい。ちなみに、三種は明日はフォレストと、石巻は井川と、それぞれ決まってるぞ! あーっ、千刈は今度は能代と組んでくれ!」

軽くうなづいて、ポニーテールの髪を細かに揺らす炎華。


「Atention! これから半月の間、12×12のペアリングを行う!そして、その翌週から2対2の対抗トーナメントをしてもらう! もちろん後期の評価にも影響大有りだ!! 心して臨むよーに!! 今日は以上っ」


 女性教師が教室から去ると、内郷の前に麗焔が近寄ってきた。

「なあなあ、明日のシケン前に、2人キリでSeacret trainingsしよ!」

「トレーニングって、ナニをすれば……?」

「お互いのイイとこを合わせればOKね! あとは気合いで!!」

「気合いね……。B組から来たようには感じられない単語ですね」

「ああ。他のクラスメイトはそうカモね。でも、ミンナ、あたしより良くできてなかったよ。ヤッパリ気合いが足りないカラだと思うね!」

明るく、元気溌剌と、力強く麗焔は応えた。

「その為にどんなコトをするんですか?」

「ソレはいまは内緒ネ! フィールドSは知ってるか?」

「ああ。サッカーグラウンドね」

「あとで!ソコで待ってるヨ!」

「じゃあ、後で」

怒涛のような言葉の流れの中、内郷は快く応えてしまった。

 麗焔は元気よく出入り口で手を振ると、廊下に消えた。同時に傍の

気配が強くなり、冷たい視線と共に険相な怨那の声が続く。

「行くんだ……」

「わっ。そりゃそうでしょ!成績に関わりますからね!」

 一瞬、驚いてみせた内郷だったが、すぐさま平静に応じ、席を離れた。

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