5
にょもにょもした雲だ。
「私は魔法少女!」
魔法少女はみんなを守る。みんなの希望。世界を救う。もちろん恋もするし、友情も大事。自分もみんなも幸せだ。
では変身バンクだ。
・まずは服が消失する
・身体が光に包まれる
・光が服の形をとる
・リボンとかフリルで飾られた服だ
・髪は変身前より伸びる場合がある
・小動物みたいなサポートキャラクターがいる
「あれ、じろじろ見られてるよ、街の人に。やっぱり露出が多いのかな?」
「まあ、いいじゃないか。君はかわいいよ。」
ダメ。
「見る側と見られる側で非対称性があるのは良くないことですよ。」
「あちゃあ。」
「私はどっちがいいのかな?魔法少女って、こういうものだと思っていたから…。」
「アップデートされた魔法少女を!」
「いや、そんなにイライラしないで、今まで通りでいいじゃないか。」
「私の意思は、どっち?」
「あなたが望む魔法少女は刷り込まれたイメージですよ。」
「そうかもしれないが、別にいいじゃないか。」
埒が明かない。カチャ。武器の銃を頭に当てる。
「それならもう消えていくしかないよ…。」
ズドン。
失われた魔法少女は永遠になる。
ただのにょもにょも雲。悪い夢だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます