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「おじさんは私とセックスがしたいの?」
「当たり前だ。これは売春だろ?」
「それでも確認したい。だって、やった後で、「こんな仕事しちゃいけない」とかお説教してくるおじさんがいるから。」
地方都市の、ひなびたラブホテル街で、「かわいいねーちゃん(見た目はJK)」とセックスをしようとしたおじさんは、突然問いかけられたのだ。
「だって、セックスしたら「賢者モード」になって、つい、自分のやましさを隠したくなるから。」
「かわいいねーちゃん(見た目はJK)」は、おじさんのただでさえ力が無いのに、もはや全く、突起にさえ見えないおちんちんを眺めてなおも続けた。
「なんでそんなこと言うの?潔くなりな?」
おじさんはたじろぎっぱなしだ。
「うわあん、女の子がいじめてくるううう!もう、僕、帰る!」
急いで部屋のドアを開けて、おじさんは出ていこうとした。でも、彼はセックスを終えたばかりで、素っ裸なのだった。
「ちくしょう!」
そう叫んで、身体が白くなり、それから小さくなって、お饅頭になった。「かわいいねーちゃん(見た目はJK)」はそれを拾って口に運んだ。もぐもぐ。あんこは真ん中に少し入っているだけだった。
「いやねえ、何十年、脳味噌使ってきたの?空っぽじゃん!?」
お饅頭が反論した。
「しょうがないんだよ!そうでもしないと、とうてい生きていけなかったから!」
そのときには最後のひとかけらが食道に吸い込まれていた。
「ヘイヘイ、女の勝利!おじさんをやっつけたよ!」
ガチャ。扉が開いて、「スーツをぱりっと着こなした女の人」が現れた。
「はーい、清潔清潔うー!!」
そう言うと、六法全書を懐から取り出して、「かわいいねーちゃん(見た目はJK)」をぶん殴った。
「はあ!?私ゴミいいい!?」
壮大に頭がぺちゃんこになった「かわいいねーちゃん(見た目はJK)」は、ラブホテルの窓から落っこちたのだった。
「ああ、私は鳥人間!」
オー、END。
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