第3話(時空間移動)
周囲が一瞬だけ灰色に包まれたが、すぐに明るく変化した。
さっきまであった焦げ臭い匂いはなく、なにか花のような芳香が漂っている。
「違う時代の
「よくお判りです。
「西暦だと?」
「海の向こう、西のずっと遠い国が使う
「
「はい、その辺りです。この時代では世界の多くで西暦が使われておりまする」
「であるか」
信長はゲンナイ弐式から降りて周囲を観察した。
持ち前の鋭敏な感性で時代の違いを感じ取れたものの、ここが日本の首都に建つ高級集合住宅の1室だと云うことまでは、
源内が食卓の席に信長を
「さあさあ、こちらに座ってお待ちくだされ。すぐに
「おお」
台所に行った源内は湯沸かし器からでるお湯を
戸棚に収納してある容器入りの即席麺を3個取り出し、両腕に抱えて食卓まで運ぶ。
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