第26話
僕とアリサさんは、グランド王国に行く事になりました。何故行く事になったのかと言うと、お菓子屋さん、サーシャ・レストで従業員として働いてると、アリサさんがやって来て、一緒に依頼を受けましょうって言ってきたので、僕はどうしようかと悩んだけど、店長のアニーさんが「今日は新作のお菓子を創作しているから行ってきたら?」と言ってきたので、僕は結局、アリサさんと行動する事に決めたのでした。
サーシャルランドから、シュミッツ平原を歩いて行く事になりました。歩いている途中、魔物が現れたので、戦う事になり、現れた魔物は、スライム状の魔物で、スラームによく似ているけど……違った事と言えば……色が違っていた。前に見た時は、済んだ青色をしていたのに、今、現れている魔物は、赤色になっている。これって、色違いの魔物なのかな……? と、そう思っていると、アリサさんが
「この魔物は……最近現れたスラームの進化系ね、レッドスラームって呼ばれているわ、まあ、見た目が赤いから、皆そう言っているのよ」
「そうなんですか?」
「ええ、スラームより、若干強くなってるわ、でも倒せる相手だから、油断しないで行くわよ」
「分かりました」
そう言って僕は、エミューの剣を構える。
レッドスラームは、嫌な感じの音を出した後、分裂して、二体に分裂した。
「分裂ね……私は、こっちを倒すから、エルフィーは残ったのを、お願いするわ」
そう言いながら、アリサさんが杖を構える。
「はい、解りました」
僕も、剣を構えて、とりあえず……どう攻撃しようか悩み、横切りをやって見る事にした。
機動力が上がっているからか、僕の攻撃を避けられて、体当たりしてきた。まともに攻撃を食らってしまい、お腹に当たったので、お腹がちょっと痛くなってしまった。
でも、血が出るほどと言う事ではなく、何だろ……石とかでぶつけられた感じのダメージぐらいで、擦り傷やら、傷はほとんどなく、打撲程度で済んだみたいで、これなら、動きを読んで攻撃するしかないかな? と思い、レッドスラームの動きを予測して、剣を構えて、切り付ける事にあっさりと命中、一撃で倒せないものの、三撃ぐらいで、叫び声を上げて、消滅した。レッドスラームが消滅した後、地面にアイテムらしき玉が、出現したので、それを拾い上げる。玉は、赤色に光り輝いていて、ちょっときれいだった。
「あ、一体を倒したわね? じゃあ、こっちも行くわよ! 氷の力によって凍れ!フリーズ・ランス!」
そうアリサさんが言うと、杖が一瞬青く光りだして、氷の槍が出現して、レッドスラームに命中、一撃で、消滅して、僕の時と同じように地面にアイテムが出現した。
「どうやら……ドロップアイテムがありのようね」
「アリサさん、このドロップアイテムって何ですか?」
「これは、スラーム玉ね、これと剣を掛け合わせて配合すると、スラームソードになるわよ、ま、売っても多少のベニーになるわね、一応、しまって置きましょうか」
「あ、はい」
そう言って僕は、自分の懐にスラーム玉を入れる。戦闘が終わったので、剣をしまって、これ以上魔物が現れて戦闘をするのも嫌だったので、まっすぐグランド王国に向かう事にした。
数時間後、魔物が現れる事なく、グランド王国に辿り着く。門番の二人に中に入れてもらい、僕とアリサさんは、このグランド王国の中にある冒険者ギルドに向かう事にした。
冒険者ギルドに辿り着き、中に入ると、数人の男女がいて、依頼を受けていたりしている。
受付に見た目がナイスバディーのコリンさんがいて、そのコリンさんに、アリサさんが、話しかけた。
「コリン、来たわよ」
「あ、アリサ、こんにちは、今日はどうしたの?」
「依頼を受けようと思ってね、エルフィーと」
「あら……じゃあ、またパーティを組む事になったの?」
「一時的ですけど、そうですね」
「で……あの依頼、まだ残っているかしら?」
「あの依頼って言うと…………あ、あれね? ちょっと待ってて」
そう言って、奥の部屋に向かって、数分後、一枚の紙を持ってきた。
「はい、これね? この依頼は……オーロラストーンの採取よ」
「オーロラストーンですか……?」
「ええ、これよ」
そう言って、コリンさんが、カウンターの上に、石を置いた。
その石は、赤色、青色、緑色に変色されていて、少し叩くと、色同士が混ざり合い、虹色に見えて、ちょっと綺麗だった。
「これがオローラストーンよ? この石を、合計十個集めてきて欲しいのよ」
「判ったわ、で、採取場所は?」
「それはね? ここから南の位置にある鉱山、シュミッツ鉱山の中にあると言われているわ、他の冒険者もこのオーロラストーンの依頼を受けて、採取しに行っているから、残っているとすれば、最深部の方にあるかも知れないわね?で、成功報酬は。2000ベニーよ? 引き受けるかしら?」
「ええ、引き受けるわ」
「了解、でね? 石を入れるには、この肩掛けのバッグの中に入れてね?」
そう言って、僕とアリサさんに、ショルダーバッグみたいな、バッグを渡してきた。
「解ったわ、じゃあ、エルフィ-? とりあえず……必要な物を揃えて行きましょう?」
「必要な物と言うと……食料とか、道具ですかね?」
「ええ、そうよ? 洞窟みたいだし、備えた方がいいじゃない? 広場の方に出店が出店されているから、そこで揃えましょう?」
「あ、はい」
「ところで……エルフィーは、ベニーはどのぐらいあるのかしら?」
「そうですね……まあ、大丈夫かと思います」
そう、前の依頼で、結構沢山のベニーが入って、全く使用していないので、結構な金額が残っているのだった。
「じゃあ、問題ないわね? 早速広場に行って、必要な物を揃えてから、南の鉱山、シュミッツ鉱山に行きましょう」
「はい」
こうして、僕とアリサさんは、広場で必要な物を揃えてから、シュミッツ鉱山と呼ばれる場所へと、行く事が決まったのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます