第10話

朝になって、何か騒音が聞こえて目が覚める。

とりあえず……窓辺に立ち、外の様子を見事にした。

外の天気は、全く変わっていなく結構暑く感じる。

もちろん今の僕がいる場所は、シュガーレストの店で、二階の一室が僕の部屋になっている。

しかし……さっきから煩く聞こえるのは何なんだろう?どうも一階から聞こえてくるし、僕は行ってみる事にした。

一階に行き、店に出てみると、そこにいたのは


「あーエルフィー! やっと見つけた~!」

そこにいたのはアリサさんだった。

アリサさんが僕を見つけると、抱きついてきたので驚いてしまった。いきなり抱きついてきたので何なんだ!と思う。何か良いにおいがするけど……これ何の匂いだろうか

しかも、柔らかい胸の感触がするけど……って、僕は何を考えてるんだって思ってしまったので、抱きついてるのを引き剥がす。


「あ、おはよう、エルフィー」


そう言ったのは、このシュガーレストの店長のアニスさんだった。

僕はアニスさんに挨拶する。。


「おはようございます、アニスさん」


「さっきからこの子、エルフィーを出しなさいって騒いでたのよ、本当に迷惑だったわ」


「そうなんですか?」


「ええ……やっぱり転送魔法でまた遠くに跳ばしちゃおうかしら?」


何か……ニヤリ顔でアニスさんがそう言っていた。

その顔ちょっと怖い感じがするので辞めて欲しい……

本当に何処かへ飛ばそうな雰囲気なので僕は、アニスさんに


「ちょっと待って下さい、僕に会いに来た見たいですし、無理矢理飛ばすのはどうかと……」


「そう……何か今日は疲れたわ、エルフィー、後は宜しく~」


「後は宜しくって、アニスさん、お店はどうするんですか?」


「今日は臨時休業にしとくわね。それじゃ」


そう言うと、アニスさんがその場からいなくなってしまった。


「ふーいなくなったわね。ねえエルフィー?」


「は、はい?」


「私と一緒に行動していた事、本当に思い出せない?」

そう聞いてきた。思い出せないとか言われても、今は僕がエルフィーとなってしまったから、アリサさんとの思いでとかちっとも解らないんだけど、アリサさんに実は精神が違うんですって言っても、信じて貰えそうになかったので、僕はこう言う事にした。


「すいません……思い出せないです」


「そう……エルフィー?こんな場所にいるから思い出せないんじゃない?なら……私達が活動している国に行きましょう?そこならエルフィーも思い出せ

ると思うわ!」



「行くって何処にですか?」


「貴方と私が活動していた国よ、私達この国じゃなくて別の国のグランド王国で活動していたのよ、さあ行くわよ!」

そう言って、手を握って来て、無理矢理連行されそうになってしまった。

活動していた国、グランド王国って言われても、僕はその国がどんな国なのか全然解らないし、この様子だと嫌って言っても聞き入れてくれそうに無かったので、僕はこう言う事にした。


「待って下さい、僕……準備しますから、少々お待ち下さい」


そう言うと、自分の部屋に戻り出かけ準備をする。

国の外に出るので、冒険者用の衣装と購入したエミューの剣を装備し

て、準備が出来たので、アリサさんの所に戻ることにした。


「準備できました」


「じゃあ、行きましょうか?エルフィー。グランド王国ならばエルフィーの記憶も戻ることになるかも知れないしね?」


こうして僕は、アリサさんと二人でグランド王国に行くことになりました。

グランド王国ね……僕には初めてになる国だし、一体どんな国なのか?ちょっとワクワクしているのでした。

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