「え、この娘は転生した元旦那さんなの？」

話題を変えるためにガキンチョの事を打ち明けた。

「うむう！」

ガキンチョはなぜか鼻高々だ。

「それもどうも二回転生して戻ってきたみたいで」

だからこちらの事情がよく判らないのは本当だと補足した。

「珍しいわねえ」

リザードマンの彼女はガキンチョをまじまじと見つめた。

「でざいなーでてんかをとるのだ！」

ガキンチョは鼻高々にそう野心を述べた。

「そしてびしょうじょになるのだ！」

さらに新しい野心も告げた。

「もう充分美少女よ」

リザードマンの彼女は優しく微笑んでそう言った。

「やったぜ！」

ガキンチョはさらに鼻高々になった。

「デザイナーって、専門はあるの？」

リザードマンの彼女は私に訊いてきた。

「一応、冒険者の装備専門の……」

本当に一応だけど。

「奥さんが触媒士で旦那さんが武具デザイナーかあ、いいわねそういうの」

リザードマンの彼女はそう優しく微笑んでくれた。

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