第18話 ガキンチョ、さらに現実を知る

「……ええ……?」

さすがのガキンチョも驚いたようだ。


「……きしって、せいきしって……」

ガキンチョも二の句が告げられないらしい。


「私も最初見たときは同じだったよ」

そして私も人から聞いた事情を説明した。


「まず騎士位って貴族が授与するじゃん?」

ガキンチョはうんうんと頷いた。


「だからあのお店も多分経営者が貴族なんだよ」

そういうとガキンチョはさらに目を丸くした。


「きぞくがそんなしょうばいをするの?」

ガキンチョは当然の質問をした。


「するんだよねえ、なぜか」

私もよくは知らないが、一昨年の不可侵条約締結でいろいろあったらしい。


「せいきしは?」

ガキンチョも騎士と聖騎士が違うことは知っているらしい。


「多分偉いお坊さんが雇われてるんじゃない?」

私は当てずっぽうを言ったが多分間違ってはいないと思う。


「なんということだ」

ガキンチョは驚きを隠しもしなかった。

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