はたらくガキンチョ
第11話 勇者のイラスト
「…………」
ガキンチョはたまに思い出したようにイラストを描く。
「……相変わらずド派手だねえ」
私はガキンチョの力作をそう評した。
「うむ!」
ガキンチョは褒められたと認識したようだ。
「さいきょうのゆうしゃのそうびだしね!」
ガキンチョは鼻息荒くそう言った。
「今、勇者って問題になってるよ」
私はガキンチョに教えてやった。
「そうなの?」
ガキンチョはきょとんとした顔で聞いてきた。
「それが立場みたいになってるからね」
ただの形容詞なのに。
「じゃあこれはうれないな」
ガキンチョは冷静にそう言った。
「お?働く気になったか?」
私は少し驚いた。
「いらすとでてんかをめざす!」
ガキンチョは筆を掲げてそう宣った。
「まあがんばってくれ」
とりあえずは応援しといた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます