第7話 ガキンチョの現実

さてデザイナーを目指そうが美少女を目指そうが子供は子供である。


「このまま生き長らえたら来年からは学校に行け」

私は正しい事を言った。


「ええー」

ガキンチョは嫌がった。


「げっしゃもかかるしがっこうなんて…」

ガキンチョは嫌がった。


「今なら無双できるぞ」

私はガキンチョを焚き付けた。


「しょうがっこうでまなぶことなんてないよ」

ガキンチョは抵抗したが。


「基礎から学んで大学を目指すのだ」

私はあるべき未来を語った。


「まるできょういくママだ」

ガキンチョはそんな事を言った。


「今は正にその通りである」

私は正しい事を言った。


「ちくしょう、ぐれてやる」

ガキンチョはそんな事を言って抵抗した。


「そうなったら追い出してやる」

ふふふ、貴様には拒否権などないのじゃ。


「それに恋人だってできるかも知れんよ」

私はまたも焚き付けた。


「おとこのこいびとなんてイヤだよ」

ガキンチョは結構本気でイヤそうな顔でイヤがった。

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