はばたけガキンチョ

第6話 ガキンチョの夢

元旦那現ガキンチョはよく私にくっついてくる。


「あいしているよ、まいはにー」

というかよく胸を揉んでくる。


「そういう所は変わらんのう」

私は呆れて言った。


「自分のを揉んで育てろい」

私は正しい事を言った。


「まだぺったんこだし」

ガキンチョはつまらなさそうに自分の胸を手で撫でた。


「尻は女の子なんだけどねえ」

私はガキンチョの尻を触ってそう言った。


「いやあんえっちぃ」

何をぬかすか。


「…これはトランジェンダーなのかな?」

そうであるような違うような。


「おれのこいびとはきみだけだからどうでもいいじゃない」

ガキンチョはどうでも良さそうにそう言った。


「ただ、びしょうじょになれたのはうれしいよね」

ガキンチョはくるりと回ってそう言った。


「美少女というか、単なる幼女?」

私は正しい事を言った。


「びしょうじょになってやる!」

ガキンチョは高々とそう宣言した。


「デザイナーで天下取る夢はどうなったい」

私はガキンチョが元旦那より前、ただの知り合いの時の事を言った。


「それもめざす!」

ガキンチョには夢がいっぱいなのであった。

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