第4話 馴れ初め
女だって寂しい夜もあるし酔ったイキオイというものもある。
「結婚しよう」
朝起きたらいなかったけど昼になって婚姻届をもってきた。
「童貞くさ!」
思わずそう言ったがまあいいか。
しかし元旦那は収入が低かった。
「まったく最近の冒険者はたるんでいる」
元旦那の具体的な職業は高級防具のデザイナーであった。
「同族嫌悪だよね」
私は正しい事を言った。
そんな旦那はある時突然居なくなった。
「はてさてパトロンにでも拾われたか」
呆れの中にも悲しみを感じた。
元の生活に戻って一年程すると何か見たことがあるガキンチョを見かけた。
「おれだよ!おれ!」
そういう詐欺を聞いたことがあったな。
「ああ、おかえり」
随分と様変わりしていたけどすぐに判った。
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