第7話
目が覚めると、見慣れた天井だった。
ベットから降りて日付と時刻を確認すると、7月3日。
午前7時となっていた。
結局……元の姿には戻らないのか……と思い、今日の出来事を思い出すことにした。今日は主人公の孝之とのイベントは無いので、ループ現象は起きないと思う。じゃあ、今日のやることと言えば、孝之と他の攻略キャラクターをくっ付ける方針で動こうと思う事にした。
でも……誰から声をかけやすいのか……と、考えて、主人公の幼なじみの西村舞に声をかけようと思う。
とりあえず……学校があるので、制服に着替える事にした。
着ている服を脱いで下着姿になったけど、自分の体を見ても特に何もと言うか、胸のサイズが小さいので、興奮するような事は感じなかった。
これはちょっと精神が女の子になっているのかもしれないな……
まあ、気にしないことにして、学校の制服に着替える。
制服に着替えた後、ヘアゴムで髪を縛ってポニーテールにした。
鏡で姿を写してみると、そこに写り混んでいるのは、ゲームラブチュチュのキャラクターの一人、水無月あかねの姿が写り混んでいる。
やっぱり戻っていないんだな……と実感したので、身だしなみを整える。
身だしなみが整ったので、朝ごはんを食べる為に、リビングに向かう。
リビングに辿り着くと、朝食を用意している文香さんがいたので、挨拶することにした。
「おはよう」
「おはよう、あかね、朝食ができてるから一緒に食べましょうか?」
「うん」
出された朝食は和食で、結構美味しく出来てたので満足だった。
朝食を食べ終わった後、出かける準備をしてから学校へと行く。
学校への通学路は覚えていたので、迷う事なく学校にたどり着いた。
校舎の中に入り、自分のクラスへと向かう。
自分のクラスにたどり着き、自分の席について鞄の中身を机の中に入れていると
「あかね、おっはよー」
声をかけてきたのは、同じクラスの笹村理恵子だった。
理恵子は何かニヤニヤしているけど……一体どうしたんだろうか?
「おはよう、理恵子。何かニヤニヤしてない?」
「うふふー昨日さあ?私、見ちゃったのよ……あかね……昨日、孝之先輩と手を繋いであるいていたでしょう?もしかして……デートだったのかな?あかね」
もしかして……視られていたのか?俺と孝之が手を繋いでたのを
理恵子にどう見えたんだろうか……少し気になったので
「確かに先輩と手を繋いで歩いたけど……理恵子には、私と先輩、どんな風に見えていたかな?」
「そうねえ……私が見た感じだと、あかね、ちょっと顔赤かったし、照れてる風に見えたわよ?もしかしてあかねが告白してok貰えて、彼女になったのかな~て思ったわね?で……実際にどうなったの?」
「えっと……先輩とは映画を見ただけだよ、告白とかはしてないから彼女になっていないかな?」
「何だ……でも……孝之先輩の方から告白してくるのかも知れないわよ?そうなったらどうするの?」
「どうするって、断るつもりだけど……」
「ええ~お似合いだと思うんだけどな?私は応援するんだけどな~」
いや、応援されても困るんだけどな?
理恵子とはなしていると、チャイムが鳴ったので授業が始まった。
授業内容は結構簡単だったので、黒板に書かれた文字をノートに書き記す事だったり、先生に指名されて教科書の文章を読む程度で良かった。
時間が過ぎていき、お昼の時刻となった。
俺はと言うと、学食に行くことにした。
学食に辿り着くと、結構混雑しているが空いている席があったので、そこを確保したあと、券売機で食券を購入して、品物を受け取りせきにつく。
俺が頼んだのはハンバーグ定食で、結構ボリュームが多く旨そうだった。
早速頂きますってしてからハンバーグ定食をたべていると
「あかねちゃん?隣いいかな?」
そう話しかけて来たのは、主人公の幼なじみの西村舞だった。
改めて見てみると、結構可愛い。さすがメインヒロイン。ゲームラブチュチュは、メインヒロインが西村舞で他に攻略キャラクターは四人いる。
今俺がなっている水無月あかねは、どっちかと言うとサブヒロインの位置付けだった。
まあ……美人で巨乳なんでそれはそれは人気が出るよなって思う。
ちなみにあかねは五人いるヒロインの中で一番胸が小さい。
さて……ここで西村舞に出会ったので、俺は考える。
どうやって孝之との仲を発展させようかな……と、そんな事を考えていたのであった。
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