第55話 進化②


 「トンガ、、トンガよ、、、」


「はいっ!あ、、獣王神様」


「うむっ!早いな!2回目の進化とは」


「えっ!やった、、ありがとうございます」


「さてトンガよ、お主は何を望む?」


「俺は、、俺はやっぱり仲間を護りたいです」


ここは真っ暗な精神世界

下半身が無く腰から上だけの獣王神様がトンガにどう成りたいか問う


その問いに真っ直ぐ、真剣な表情で答えるトンガ


「護るか、、、しかし魔法も使えぬお主がどうやって仲間を護る?」


「俺は闘気が扱えます、、ノム爺の作ってくれた大きな盾に頼るのはもちろん

この頑丈な身体自体を防御特化にしてください。」


 「防御特化とは、、後悔しないか?」


 「ハイッ」


 「うむ、、わかった。そういえばお主はタンクやパラディンであったな、、」


「ありがとうございます、、俺、、俺、、この前ヤマトを守れなかった、、ウゥッ!」


「ホッホ、、なに、、ヤマトなら生きておるではないか!死んでない、、ソレは護った事にならんか?」


「、、そうですけど、、」


「納得がいかないか、、あまり根詰めるなよ!仲間全員をずーっと護るなんて事は神様でも出来ないからな」


「、、、、」


「返事は?」


「あ、すいません、、ハイッ」


「そうじゃな、、回復ではなく闘気で護るか、、」


「ハイッ、、闘気をギュッと集めると力強さが増します。それを防御に活かせるはずです!」


「並大抵の努力では習得出来ぬぞ?」


「ハイッ、死に物狂いで頑張ります」


「良かろう、、、お主は良い所へ導かれたな」


「ハイッ」


「それじゃあの」


「ありがとうございます」


獣王神様がいなくなるまで土下座をしながら頭を下げ続けるトンガ




「トンゴ、、トンゴよ、、お主は何を望む?」


「コレは、、獣王神様!ご無沙汰しております」


キョロキョロして獣王神様が出てきたので

すぐ再敬礼のポーズをとるトンゴ


「恐れながら申し上げます

俺は、、もっと強くなりたいです」


「ふむ、、もうかなり強いがな」


「いえ、、この前の戦いにおいてもブー様を始め

クロトさん、ルミエンド♂さんにも遠く及びません」


「ホッホッホ、、あの3人はちとな、、訳ありじゃ!

獣人としてならお主はもうかなり強いんじゃぞ」


「、、、お願いします、、次期国王のイガーの右腕として、、、この命果てるまで共に歩ませて下さい」


土下座してお願いするトンゴ


「イガーはもうそう思ってると思うがのう、、」


「この前もヤマトが危なかったんです、、あの時俺にもっと力があれば、、、ウゥッ、、」


「泣くでない!あいわかった!力を欲するのだな?」


「ハイッ」


「トンゴへ問う、、魔法も使えぬお主がどう強くなる?」


「闘気をもっともっと練り上げます!」


「闘気は生命力じゃ!無理をすれば死ぬぞ」


「仲間の命を守る為に死ねるなんて最高です!

あの日我々兄弟は2人だけしか生き残れませんでした」


「そうじゃな、、、お主達は良い所へ流れ着いたな」


「ハイッ!ブー様をはじめ、この村の皆んなには大変感謝しております!だからこそ、、だからこそ、、、恩返しがしたいのです、、ウゥッ、、」



「あいわかった!トンゴよ、、お主の心の声!しかと我に届いたぞ!重格闘家の道、、益々励まれよ」


「ありがとうございます」


「、、お主、、手ばっかり使っとるな、、」


「え?、、はい」


「良い事を教えよう、、蹴りはな、、手の5倍近く威力があるらしいぞ」


「えっ?!5倍?」


「ホッホッホ、、まあ頑張れよー」


獣王神様がいなくなるまで頭を下げ続けるトンゴ





「ギン、、ギンよ!お主は何を望む?」


「獣王神様!」


すぐに再敬礼のポーズをとるギン


「僕は、、ヤマトを助けたいんです」


「、、ヤマトは助かったのう、、」


「そう、、です、、でも危なかった!あの時もし僕にもっと速さがあれば、、」


「速いとヤマトを助けられたのか?」


「そうです、、自分の周りの敵も倒してすぐヤマトの元へ駆けつける速さを、、」


「ふむ、、しかしお主はもう充分速いと思うがのう」


「僕は遅いです、、ブー様のような速さが欲しいです」


「、、、そうじゃのう、、強いって何じゃ?」


「え?、、」


獣王神様に強いとは?と聞かれてすぐ出ないギン


「強さとは、、?」


「強さとは、、仲間の為に使う、仲間を護る為の武器です。」


「その武器が速さなのか?」


「速いと強い、、そうです。僕はブー様のあの敵の攻撃を一才受けない姿に感動してます

戦う事がまるで、、踊っているかのような、、」


「攻撃を受けないだけならイガーのあの気配を消すのも良いと思うがなぁ、、最近は使ってないみたいじゃが」


「!!!あっ、、あの技もかっこいいです」


「そうか、、流石にブーのあの瞬間移動はワシでも授けられんからのう、、、では決まりじゃな!」


「!獣王神様、、ありがとうございます」


「ホッホッホ、、なに、神の戯れじゃな

そういえばな、、お主の侍ってのはな、、一撃必殺らしいぞ」


「、、、一撃必殺!!!ありがとうございます」


進化すると強くなれる


以前ブーが言っていた


神々からのプレゼント!ソレが進化だと

誰でも出来る訳じゃない

誰もが貰えるものじゃない


毎日頑張ってる人、素質がある人、神様の眼に止まった人

色々な理由があるけど

貰える人はほんとに恵まれてるのだと


今回で2回目の進化


ただの犬獣人である自分がまさか2回も進化を貰える事がギンはとても嬉しかった


「この命は獣王国の未来の為に」


「ホッホッホ、、、」


獣王神様がいなくなるまで土下座をするギンは泣いていた


色々な想いが込み上げてきて、、





「ヤマト、、ヤマトよ、、お主は何を望む?」


「、、ウゥッ、、獣王神様ー、、ウッ、、ウッ、、」


「何じゃ、、何故泣いておる」


「だって、、だって、、」


「、、ふぅっ。、全く。、、」


「ウエエエエエーン!皆んなに、、皆んなにまた迷惑を、、ヒッ」


「、、あのな、、生きておるじゃろが」


「、、ウッ、。ハイッ、、ウゥッ」


「それで、、何を望むのじゃ?」


「あ、何か投げやりな感じ?」


「、、あのな、、ワシ忙しいんじゃぞ、、帰るぞ?」


「ウエエエエエーン、、帰っちゃやだー」


「、、グヌヌッ!ヤマト!!よく聞け、、まったく」


「はい、、」


「お主は忍者と言ったろうが、、」


「はい、、」


「忍者はな、、色々な方法で戦うのじゃ!」


「はい、、」


「クナイだけじゃダメじゃ」


「、、えー、、」


「えーではない、クナイ、手裏剣、小刀、弓

さらには水の中、壁に張り付いたり、空も飛ぶ」


「えー忍者カッコいい」


「そうじゃろう?」


「忍者になりたいってブー様に伝えればなれますか?」


「そうじゃな、クロトやルミエンド♂もきっと親身になってくれるじゃろう」


「分かりました♫ぼくは忍者になります」


「うむ、、あとな、、」


「はいっ」


「男が簡単に泣くな」


「、、むー」


「あっ、神様に不満か?」


「、、いーえっ!」


「あっ!、、消しちゃうぞ?」


「、、ウエエエエエーン」


「嘘じゃ!、、全く」


「ウフフ、、」


「顔に黒いシミでも付けておこうかなー」


「獣王神様?!、、そんな事したら獣王神様でも怒りますよ!?」


「ホッホッホ、、冗談じゃ」


「当たり前ですっ」


「ではまたな」


「ありがとうございます」


床に頭を下げ続けお礼を言うヤマト


「あっ!」


「なんじゃ?」


「ケンは、、火鶏のケンは、、進化できますか?」


「ああ、、もうしたぞ」


「やったー!ありがとうございます、。ありがとうございます」


「なんじゃ、、自分より従魔の方が嬉しそうじゃな」


「もちろんです!僕が弱いならケンが強くなればいいのです」


「まったく、、変わった者じゃなお主は」


「エヘヘ」


「ほいじゃあの」


「ありがとうございます」


獣王神様がポフンッと消えるまで頭を下げ続けた








 「あっ!!!やっぱりね」


昨日肉ダンジョン攻略した後クロトを送り届けた後

色々考えながらハチミツを飲んだとこまでは覚えてる


だけど朝イガーにドアをドンドン叩かれて目覚めた


「おいっ!ブー早く来いよ!皆んなすげーぞ」


「いっけない、、寝坊しちゃった!すぐ行くよ」


ブーが広場へ走って行くと。、、


二回りも大きくなったトンガ?


少し小さくなったけど身体のパーツ、パーツがゴツくなったトンゴ


もはや狼って風貌のギン


真っ白な狼のヤマト


さらに、。、


「えっ!もしかしてケン?」


今までも真っ赤な羽でカッコ良かったが

今では身体も大きくなってギンとヤマトが乗っても余裕がありそう

さらにクチバシも大きくなって鋭さを増した

お尻からは三本の長い羽が空へ向かってなびいてる


この感じは、、、ああ、この前観た不死鳥に似てる


、、まさかね!!


「ハイッイガーくん、、定番のー鑑定♫」


「おおよ!」


イガーの鑑定をワクワクしながら待つ4人+ケン



トンガ♂ 十勝黒豚 タンク ガチデブ


全身ツヤやかな黒い毛並み、鼻から額にかけて白いライン


眉間に星形の白いマークがある


真っ白なタンクトップは変わらない


小さな尻尾を握られると力が入らなくなる


身体はデカいが手足は短めなので力持ちタイプ


朝早く起きれない


クシを持ち歩きたまに髪を整えるが元々短いのであまり変わらない


豚は臭いと思われがちだが体臭は少なめ

ただ、夏場など暑い日に一日中動くと夕方匂う


気は優しくて力持ちを地でいくタイプ


トンゴ、ギン、ヤマトからはブーとイガーがいない時のリーダーだと思われてる


子供の対応が苦手!子供だと何を話していいか分からなくなるので黙る



レベル1


体力 4800


力 3100


魔力 450


闘気 4300


防御 5200


素早さ 950


スキル 種族固有スキル「鉄壁」星4 防御力を跳ね上げる 

 

 斧達人星3 一刀両断


 盾達人星3 ビッグシールド シールドバッシュ


 身代わり星4 「近場の味方の攻撃を肩代わりする、しかも敵の攻撃を3分の2まで減らす


 闘気盾錬成星4「盾に自らの闘気を流し込み盾を大きく出来る


 究極スキル「護るべき命」1ヶ月に1回のみ使用可能

 鉄壁+身代わり+闘気盾錬成

3つ全て発動させた状態のみ使用可能






トンゴ♂ 北海道アポイ豚  重格闘家


体型 ガチムチ トンガより手足が長め


体毛は白っぽい、、最近流行りのオフホワイト系


全身短めの体毛に覆われており触るとふわふわ


尻尾は短く、いつもQの字みたいにぐるりんと丸まってる


ちょっと垂れ目で優しそうだが内に秘めた情熱で自ら特攻を仕掛け敵を薙ぎ倒す


本人は一個前の金色の体毛の方が好きみたい


怒ると身体中に鮮やかな紅い刺青みたいな模様が浮かび上がる


いつも兄のトンガが気になるみたいでどこでも付いていく


あーでもない、こうでもないといつも兄に愚痴ってるが他人の前だと静か


レベル1


体力 3800


攻撃力 5100


魔力 380


闘気 3900


防御 3500


素早さ 1800


スキル 種族固有スキル 闘気変化 星4

   

 重格闘家星4 空爆殺 地爆殺


 クロスカウンター星4


 攻撃力アップ星4「両手をガンガン叩きつける度に攻撃力が増す!上限100回


 究極スキル 「この命に換えても」 バーサーカー状態になる 残り体力の99%使用 生命力を攻撃力&闘気に変換






ギン♂ エゾオオカミ 侍 二刀流 ガッチリ


お腹は白っぽい毛並みだがそれ以外は銀色に輝く


機嫌が良いと尻尾をブンブン振るが


逆に機嫌がよくないと尻尾がしなだれる!


シベリアンハスキーという犬は元々狼の遺伝子が入ってるとか入ってないとか


エゾオオカミはそのシベリアンハスキーという犬の見た目ソックリ


身体は前回よりさらに一回り大きくなった


左のお腹のとこに灰色の毛があるが

遠くから観るとハート型に見える


侍なんだから自分の事を拙者と呼ぶよう獣王神様に口酸っぱく言われた



レベル1


体力 3200


攻撃力 5000


魔力 1600


闘気 1800


防御 2200


素早さ 4900


スキル 種族固有スキル 森の管理者 遠吠え 星4 「同格までの敵を一瞬怯ませる」


 刀達人 星3


 二刀流 星4


 真・横一文字「魔力を込めた刀を横に振り、魔力の斬撃を飛ばす」


 燕返し「上から斬りつけた刀を瞬時に空へ向かって斬り返す」


 居合抜き「一瞬で斬りつける刀独自の必殺技!極めれば奥義にもなり得る」


 捨て身 星4


 弱点看破星4


 隠密 星4 「気配遮断とカモフラージュ」


 究極スキル「その命、、貰い受ける」一撃必殺

捨て身+弱点看破+隠密発動時のみ発動できる

1日2回のみ  2回発動すると一歩も動けなくなる




ヤマト♂ ホッキョクオオカミ 従魔使い 昆虫使役 忍者 スジ筋


全身真っ白なのは前回と変わらないが自分の後ろの景色と同化出来るようになった。

これにより敵にさらに見つかりにくくなった


新たに昆虫使役というスキルを会得した。

このスキルは未だ未知数


真っ白な毛並みに汚れがつくのが嫌なのか

ハンカチを常に持ち歩く

今1番欲しいのは水魔法


お風呂が大好きでリンスを1日2回使いたいと話すほど


一部の村人にヤマトのファンがいる


オシッコは立ちションではなく座ってするタイプ


本当は自分も驚いた時に「ヤダッ!」って言いたいのをグッと我慢している、、、言いたい!とても言いたい、、、


レベル1


体力  1900


攻撃力 3600


魔力 4300


闘気 2000


防御力 1800


素早さ 6200


スキル 種族固有スキル「分身体生成」星5


 隠密 星4


 従魔使い 星4


 昆虫使役 星4


 投擲「クナイ、手裏剣」星3


 弓使い 星3


 鞭使い 星2

 

 ○○○にて滑空可能 星2


 ○○○にて水中歩行可能


 究極スキル「本当は、、闘いなんて嫌いなんだ!だからお願い、、この技を使わせないでよ」

魔力と闘気を暴走させて敵の周りを真空状態にする

 使うった後気絶して2日寝込む



灼熱鶏 ケン♂


火鶏、炎鶏 灼熱鶏と進化してきた


飛行能力が新たに追加され


1日4時間ほど飛行可能


ただし人を乗せると1時間くらい


もちろん乗る人が軽くないと飛べない


灼熱の炎を纏いながら突っ込むのが得意


Cランク一体ならソロ討伐可能


ヤマトの事は主従関係というよりも友達みたいに思ってる




「、、、究極スキル?」


「鑑定というよりも感想?、、まあ確かにこの前の金色の毛並みの方が良かったけど、、」


「未来のことが書いてあるの?鑑定」


「ケン、、僕は友達なの?、、昆虫も使役できるの?えっ?」


「フフフ、、鑑定は世界の言葉だからね!世界とは誰のことかな、、」


「お、、俺に鑑定の事を聞かれてもわかんねえぜ!書いてある事を言っただけだ、、」


よく分からない事も言われたので素直に喜ぶ、、というよりは困惑してるようだ


「まあステータスやスキルがアップしたのは間違いないから、今後修行しながら強くなっていけばいいさ」


「「「ハイッ」」」


「さて、、、まずは、、、ご飯を食べようー」


「「「ハイッ」」」


朝起きてから何も食べてない




お腹いっぱい食べてからノム爺のとこへ


今朝はトムさんの奥さん達が作ってくれたお肉とトマトのスープ


少しニンニクと生姜と唐辛子が効いてて美味しかった


「ご飯美味しかったねー」


「ああ、皆んな料理が上手だ」


「ブー様、、忍者というのは、、」


「ブー様、、究極スキルというのは、、」


「ブー様、、居合抜きとは、、」


「ブー様、、鉄壁とは、、」


イガーとブーが食後の感想でマッタリ話してると

早く進化の説明をしてくれと言わんばかりに聞いてくる4人


食事中も周りが「今回の進化もカッコいいですね」と褒めてくれたが

本人達はそんな事よりもスキルなどが気になって空返事


「ああ、ありがとう」


「お前達も頑張れば進化出来るさ」


「、、、うん」


「僕よりケンを褒めてあげて」


若干一名、自分よりケンの方がかっこいいでしょーと自慢げ!



「フフフ、、気になるのは分かるけど

まずは装備を整えようね!

冒険者はまず装備から」


「「「はい」」」


「なあなあ、、俺の進化ってまだなのか?」


「えっ、、イガーって進化するの?」


「、、ガビーン!」


あっ!一応獣王になるとき?!よくわかんないからまあいいや


現獣王が獣王になった時に盛大に進化したって話を父親から聞いたような、、聞いてないような、、


??と、思い出しながら歩くブーの横で


この世の終わりって顔のイガー


ウキウキ、ワクワクしてる4人と灼熱鶏のケン




「ノム爺さんこんにちは」


「あいよ!!なんだ、、また進化したのかお前さん達」


「えへへ」


「フフフ、、ノム爺あのねっ、、ゴニョゴニョゴニョ」


「ほー、、うん、、おっそうか、、あいわかった」


ブーが何やら説明するのをうんうんと頷きながら聞いているノム爺


そのあと皆んなの身体のパーツ毎に触って確認


アストとトロイの2人はメジャーみたいな紐で計測係


和紙みたいな紙に記入していってる


「そうじゃな、、3日もあれば出来るな」


「「「ありがとうございます♪」」」


「それでなブーよ、、」


「、、ええ、、はい、、」



ブーとノム爺が何やら難しい話をしているので


五人は蚊帳の外


「もう今の装備ともお別れですかね!ぼくはこのクナイには色々な思い出があります」


「うん、、僕も、、いけね!拙者もこの刀には特別な思い出がある、、いやー拙者って言いづらいや」


「ブモーホッホ!なに、使ってるうちに慣れるのでは、、我もこの斧と盾に助けられてきたからなー」


「俺もだ、、何千回と拳を合わせてきたからな、、今日からは蹴り修行もやらねば」


各々スペースを取りながら武器を振り回したり

手に持って眺めたりしている


ほとんどがお肉ダンジョンだったが

色々な事があった、としみじみしている



「はい、お待たせ!さあじゃあお肉ダンジョンの最下層であの子達の親がいるか確認と、、、各々のスキル説明、職業毎の育成の仕方について、、、かな」


「「「ハイッ」」」


「皆んな手を繋いでー、、ビー移動」「ビー」シュンッ




ビーに移動してもらって最下層のボスの巣に瞬間移動した6人とケン


「、、、あれ、、やっぱり復活はまだかな、、」


「ああ、。いねえな、、」


「また日を改めますか?」


「そうだね、、ここじゃあ危ないからね!ビー、草原の階に移動して」「ビー」シュンッ



獣王神様に皆んなを預けた草原にやってきた


離れた所にお肉達がウロウロしてるが今は無視


いつもなら散開して各々狩りを楽しむが

今日は目的が違う


「じゃあ、、1人1人説明するから、、一応仲間のスキルだから他の人もちゃんと聞いといてね!

一瞬の閃きで窮地を脱する事があるから

もし何か閃いたら我慢しないで言ってね!

スキルの組み合わせ次第では2人で発動する物もあるらしいし


例えばみんなも知ってると思うけどイガーの魔石を使って属性付与とかね!」


そこからブーによる授業が延々と、、三日間かかりました


1日目は各々に説明


2日目は実際に身体を動かしながら&イガーの魔石を使ってみて複合スキルが発動するか、、


3日目はノム爺から新たな装備を貰って実践形式



「はいじゃあトンガを先頭にして、、トンガ!鉄壁と身代わり発動!」


「ハイッ、、鉄壁&身代わり」


「その状態で魔法攻撃をくらってみて」


バッシャーン!!!


いつもなら避ける敵の魔法攻撃をわざとくらうメンバー達


「あれ?、、痛くない!」


「ホントだ!衝撃すらないよ」


「、、兄者、、大丈夫なのか?」


「グッ、、ああ、一瞬衝撃がくるが、、余裕だなこのくらいなら、伊達に防御特化ではない」


「オッケー!ケンやっちゃっていいよ」


「クエエエェェー」グサッ、ビシッ、、ドゴンッ、、


ウォーターリザードマンにわざと水球を撃ってもらい

新たなスキルを試したトンガ達


魔法攻撃を食らってどのくらいダメージがあるか確認した後は

ノム爺に新たなアダマンタイト製の嘴「クチバシ」と鉤爪を装備したケンにやっつけてもらった。


「うん、ケン強い!、、それにかっこいいよ」


「へー!魔法も身代わり&軽減するって凄いスキルですね」


「そうだね、、ただ、、身代わりし過ぎてトンガに大ダメージがいくと困るんだよね!

やっぱり僕等は基本攻撃を喰らわないを前提に動こう」


「「「ハイッ」」」


「次はそのスキル範囲ね!」



一個一個、トライ&エラーで試していくブー達


時にはイガーが身代わりの範囲外にいてそのまま水球を当てられて怒ったり


ワイバーンに空へ連れて行かれそうになって焦ったり


時に笑いあり、ミスあり、、トンガがボロボロになるとハチミツポーションを飲ませてすぐ次へ行こうとするブーに皆んな引いたり


「うん、、闘気盾錬成っていうのも

新たな盾に闘気を流すと大きくなるってわかってきたね」 


「はい、、ありがとうございます!新たなスキルという分からない事だらけでしたが

ブー様と皆んなのおかげでコツを掴んできました。

あとは自分の防御力とレベルを上げていくだけです」


「うん、、あとはこの究極スキルだね!発動条件があるから、、少し強いのと戦わないと分からないかな、、」  


「ハイッ」


「じゃあー、、次はトンゴ」


「ハイッ」 



トンガのスキルに付き合うだけで2日かかった


その間も皆んなああでもない、こうでもないと意見を出し合う


思いついた事は何でも試す


中でもイガーの魔石とトンガの闘気を合わせて盾に練り込んだら


氷の盾や、炎の盾が出来て皆んなで感動した


そしたらブーが調子に乗って魔力弾を投げたり


ヤマトがクナイを投げたり


ギンが斬撃を飛ばしたり


イガーが爪で攻撃したり


最後にトンゴがゴンゴンッ殴ったらトンガが怒った!


「コラー、、やり過ぎだー」って


怒られたもんだから皆んな走って逃げたら何故か鬼ごっこみたいな遊びになっちゃって


ギンとヤマトとイガーがスキルを使って隠れるもんだからトンガとトンゴが「見つからない、、アイツらは隠れるのがうますぎる」とまた怒ったり!!


元はと言えばブーが魔力弾なんか当てるから悪いのに


独り空から楽しそうに眺めてる


「フフフ、、楽しいねー、、、、あ!忘れてた!


ハイッ皆んな集合ー」


ガサッゴソッ、、イテッ、、ドタバタ


「「「「ブー様どうしました?」」」」


「なんだ?ブー」


「忘れてた、、、3日後に王都から宿泊客いっぱい来るんだった」


「あっ!俺も忘れてた!」


「やべっ!トムさんに手伝い頼まれてた」


「あっ!僕も、、」


「ヨシっ!そろそろ帰るよー」


「「「「ハイッ」」」」




まだ試したのはトンガだけだったのに、、、


忙しいメンバーだね


新たなスキル、、新たな装備


新たなチームワークに


新たな出会い


ケモフィ村は春から夏へ移りつつある



「もうじき夏か、、、夏はあの日を思い出すんだよね、、」

 


次回より


勝手に映画化


エピソード0ゼロに移ります






アダマンタイトの斧・改


魔力や闘気を練り込むと若干大きくなるし、硬くもなる



アダマンタイトの盾・改 


真ん中の魔石を嵌めるスペースに向かって十字型に空道がある

そこへ魔力や闘気を練り込むと盾の周りが膨れていき大きくなる!



アダマンタイトの刀・改

  「紫電」 刀身が紫色でカッコいい


  「紅」 刀身が紅くてカッコいい



アダマンタイトの手甲・改


 左手 「風牙」ふうが


 右手 「地牙」じが




アダマンタイトのクナイ・改  「30本」


アダマンタイトの小刀・改


ライチョウのムチ「雷属性」


アダマンティスの弓とジャイアントアイスタートルの矢「氷属性」



灼熱鶏 ケン用  アダマンタイトの嘴「くちばし」「炎属性」


  アダマンタイトの鉤爪「炎属性」



イガー用 アダマンタイトの爪・改


左手「魔石による属性付与可能」


右手「魔石による属性付与可能」




ブー用 アダマンタイトのレイピア・改 「5本」



ミツバチさん達用のアダマンタイトの槍・改 「サイズミニ」


毒、痺れ、混乱、眠り「どれが発動するか分からない!ランダム」





呪術廻戦のエピソード0ゼロ観てきました


ケモ獣ライフでもエピソード0ゼロ書きたくなったので

次回からエピソード0ゼロやっちまいます凸


よろしくお願いします

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