第49話 休日は仕事DAY

 

@ホテルのランク分けを


一般ランク→ブロンズルーム


中ランク→シルバールーム


最上階、三階層の下2階層→ゴールドルーム


最上階&屋上付きを→プラチナルームに変更します


よろしくおねがいします。






 「ヤダっ、ナニコレー!素敵ー」


「ヒャダっ!私の髪が、、、キラキラー」


「うおっ!あんなにバサバサだった髪が、、しなやか!」


「あーん、、もうー、髪を触るのが癖になるー」


またブーがやらかした!


何をやったかって?


せっけんしか置いてなかった露天風呂やホテルのお風呂に


「「「ハーブ&ハチミツレモンリンス」」」を置いたから主に女性たちがわーわーキャーキャー騒いだのだ



リンスをやった後の髪はキラキラ、しなやか、キューティクル


後ろの髪を片手で持ち上げると一本一本サラサラーっと、、、


モデルになってもらった白鳥の美しい真っ白な髪でやったらもうそれはすごい騒ぎ


村中に響くほどのキャーキャー具合であった



久しぶりの休日、そろそろ肉ダンジョン攻略しようと

イガー達に朝から言われたが

「あのねー、休みに動いたら休みじゃないでしょー」

と言われてしまってしょんぼりしたイガー達


他にやることもないのでブーの側にいると


「じゃあ新商品を作りまーす」と言われたので手伝ってた


そしたら出来たものがリンスである


イガー達は美容に興味がないのでもう言われるがまま

適当に作ったのだが

なんせハチミツポーション入り!


身体に悪い訳がない


リンスってどうやって作るんだっけ?と記憶を辿ると

どうやら水と油、酸と香り

それらを混ぜたものだったはず


まず油は村で取れた物から抽出したやつと酸はレモン、香りはハーブ

さらにハチミツポーションを薄めたやつをシャカシャカやって乳化したら完成!



んで試しに白鳥獣人さんにやってもらったら大騒ぎになってしまった訳であった



ケモツーの露天風呂利用者が使いたい場合

1人1日1回限定で鉄貨10枚「およそ100円」


コレはケモフィの人も取ることにした


何故なら、、、ケモフィ村のみんな、、


結構稼いでるから!!!


屋台はお土産などは原価30%、光熱費や設備代として30%残りは担当者が40%


なので1日10万円売り上げれば4万円は自分のもの


さらに瓶詰めや箱詰め各種お土産のお手伝いをした人はその分だけ上乗せで貰える


そして今1番この観光地でお金を使っているのは、、、


竜王率いる竜グループである


もはや毎日いる


ポセイドン様みたいに家がないのでずーっとホテル暮らし


ルミエンド♂はブロンズルームに泊まりっぱなし(たまにお金稼ぎに島に帰る


ママ竜のマリエンドもブロンズルームに泊まりっぱなし(たまにお金稼ぎに帰る


パパ竜のバエルンドはお酒目当てなのでシルバールーム(しこたま貯めてた素材で数年暮らせると言ってた


カエルンドは白鳥獣人のリディアと泊まるならプラチナルーム

1人ならブロンズルームと使い分けていた(一度島に帰ったときに鉱石ダンジョンでしこたま採取してきたから潤ってるそうだ



なので今やこの村で1番お金を使う竜王グループが何に興味あるか、どこにお金を使うのかが

村人達最大の話題であった


ルミエンド♂がわたあめを食べてるのを見ると

カラフルなわたあめにしたり


マリエンドが鶏の軟骨が身体に良いって言えば

鶏軟骨の串焼きを用意したり

鶏を茹でた鶏白湯鍋を作ったり


もちろん先日ブーが女神に作ったアイブローも買って毎日描いているし

和紙にハチミツポーションの薄めたのを浸して顔に貼るハチミツパックなる物も毎日やっている


そのせいかもうずーっとキラキラ光ってるみたいで凄い目立つマリエンドであった


あとパパ竜のバエルンドはとにかくおつまみと酒

朝から酒、昼間も酒、夜も酒


ずーっとグデングデン


言ってもらえれば治しますよと言ったら

「余計な事をしないでください、、僕は、、僕はこの、、世の中がグワングワン回ってる感じが、、ヒックッ、、好きなんだー、、、アハハハ」と、見事なまでの泥酔クソ野郎でした



あとはヒト種族の人達も貴族と言われるお金持ちや商売人などもちょこちょこ泊まりに来てるし


魔王領からも、、、魔王が来てます!

なんでも魔王領でデカい声で盛るのが恥ずかしいから

防音部屋がないかって、、


急遽シルバーに一室作ったブー達でした


しかもエロ部屋にしてくれって、、、


そんな事言われてしまったもんだからブーは頑張りました


所謂SMルームを作っちゃったよ!


まず全面鏡張り


バッテンになった木板に縄


ムチ


ブランコ


跳び箱


すべり台


回転ベッド


天井から縄が吊るしてある縄部屋


ハンモック


〇〇ピアスや〇〇〇リング


さらには魔王領で取れたゴムからシリコン素材に変えて大人のおもちゃ各種「ここに書けない物まで色々」用意したブー


そしたら逆に「これはどう使う?コレは?」と質問攻めに合い恥ずかしい思いをしたブーでした


帰り際に「お主も相当なドスケベだな」と言われたので

黒豹獣人のリディアに男のお尻の攻め方を簡単に教えといた


フンッ!目覚めてしまえと毒づいたブーである



そしてリンスの次に取り掛かったのが

「鰹節」

つい先日魔王領の畑の具合を見に行ったら魚がバシャっと跳ねた


「ん?クロトくん、、魚がいるよ」


「えっ!あ、、我々は魚はあまり食べないんです」


「えええー!それならいっぱい捕まえてうちに売らない?」


と、新たな交易を確保したブー


しかも獲れるのがカツオに似た魚だったので


これはもう鰹節作るしかないな、と決めたのであった


鰹節は骨を避けて四等分にして茹でて、乾かして、燻製、カビ付け


大体半年くらいかかるので一大産業なんだけど


この世界にはとっても便利な魔石があるので超便利


茹でて、乾かして、黒の魔石発動、燻製、黒の魔石で完成


もはや真っ白!!!


それをノム爺に頼んで鰹節削り機を作ってもらって商品化


コレは魔石を使うのでイガーに任せた


売り上げあげるから、と言ったら快く引き受けてくれたよ


もちろん結構な作業なので最初はみんなでやった。


早速出来た鰹節で作ったお出汁は最高でした


もはや一生飲めるくらい!


コレには転生者組が泣いてた!クロトも魔族として産まれたから魚はなんか美味しくなかったらしいんだけど

お出汁は最高だと


ルミエンド♂は元々海無し県に住んでたみたいで

このホテルに泊まるようになってからはとにかく魚介系にハマり中だったから

この鰹節のお出汁は感動したってウルウルしてた


フフフ、、良かった!


今度転生者組の4人で話せたら面白いかもね

一応転生者だとバレたクロトにも自分以外の転生者の事は話してないから

ルミエンド♂の事も翔太の事も知らない


やっぱり4人集まったら何人か「帰りたい」って言うかもしれないからね、、、


自分は全く帰りたいと思わないから、、、




そして休日最後に取り掛かったのが


「綿」と「お蚕様」


綿はたまたま地球にいた頃に食べちゃってたんだろね!

スキル森之王とスキル食いしん坊で種が出来たからこの前植えてたら綿が育ってビックリした


というかちゃんと食べた物じゃなくても種が出来るって、、、


改めてスキル食いしん坊のチートさを思い知ったブーだった


そして森で桑ベリーを見つけたからピンっときた


この木を大量生産すればイケるかも、、、


あとはお蚕様さえ居れば、、、と思ったら既に桑の葉の裏にいた


とにかくコレで準備出来たのでどんどん増やしていったら今や凄い量になっちゃった!


お蚕様の数自体は少ないんだけど、、、


ポーション入りの水で育った桑の葉を食べたもんだから繭が凄いデカい!!!!


1匹がボウリングの玉くらいデカい繭を作ったもんだから凄い生糸が取れた。


生糸は太いと肌触りがイマイチなので三本


実はこの三本で一本だと最高級らしい、、


糸一本が細ければ細いほど織る回数が増えるから


もちろん肌触りは最高、、トゥルットゥルッ♪


それを手先が器用な女性チームに頼んだら喜んでやってくれてシルクの完成


そこからさらに機織り機をノム爺に作ってもらって


パタンパタンやったら生地の出来上がり


そして特に興味を持ってたオコジョ獣人とキツネ獣人と鹿獣人に着物の素晴らしさを1時間に渡って説明すると


後日、、、完璧に仕上げてきて驚いたブーであった


まず帯がカッコいい


縁を金色の糸で刺繍してあり

その中には色とりどりの鮮やかな刺繍の花


そして着物は淡い緑なんだけど、、足元の方に豪華な刺繍でミツバチさんを描いてくれました!!!


「ヒャー、、凄いの作ってくれたね!」


「はい!頑張りました」


「慣れるまで何度自分の指を刺したか、、」


「多分、、、まだまだだと思います、、いや、多分じゃない!作った自分達が1番分かってます!是非ダメ出しをお願いします」と


はて困った!ダメ出しする所が無い


そのくらい完成度が高い、、、あるとすれば、、、


「今回のこの子は完璧に近い、、ただここで歩みを止めたらそこで終わり

この刺繍をもしね、、、最初の機織り機の時に組み込めたら?、、要は糸一本作る時に先にその色に染めておいたら?

凄い大変な作業だけど

ソレができたらまさしく究極の着物だよね」


「えっ!一本一本違う場所を染めるんですか?やだー」


「ええええー数年かかりそう、、、」


「、、、、ブー様のいじわる、、」


「フフフ、、まずは簡単なパターンから初めてみてね

着物は究極の服だから

敢えて先に言おう!着物道は一生極められない、と」


「「「はい!頑張ります」」」


あーあ、一生無理って言ったら逆に眼をキラキラさせちゃった!ドMだよね!フフフ


ふと気配がないと思ったらイガー達はもういなかった


着物に興味がないらしい、、


「やれやれ、、男も着物来たらかっこいいのに、、」


蚕場に戻ったらイガー達が蚕をジィーッと見てた


「フフフ、どうしたの?」


「あっいや、、めっちゃ葉っぱ食うし、、ザーザー雨みたいな音がするから面白くて」


「こんな小さいのに凄い糸を出すんですね!驚きました」


「しかも個体によって吐き出す糸の色が違うって面白いですね!」


「この子が出した糸で作った生地、、凄いツルツルして綺麗!しかも良く見ると、、キラキラしてません?」


「コラッ!ケンダメだよ!お蚕様って言うくらい貴重な虫だから、、食べられないよ!すみません僕たちは外にいます」


「フフフ、、鳥だから食べたくなっちゃうよね!


そうだよギン!この生地はシルクと言ってね!生地の王様なんだよ、、、そうだな、、着物は安くても一着100万かな」


「「「「!!!!」」」」


みんな驚いて声が出なくなってしまった


「フフフ、、たくさんの人が働いてようやっと一着出来るからね

その労力をお金で一瞬で買うんだもん、、それなりの金額になっちゃうよ!

そうだなぁ、。。誰に宣伝してもらおうか、、

高い着物を買えそうな人は?、、、」



「「「「竜グループだ」」」


「フフフ、、正解」


マリエンドの奥様にはしっかりと気付けをやってお化粧もやり、髪を固定して、髪留めも豪華な物をやったら大変気に入ってくれましたとさ


「即金で買うわ」と


そしてさらに、、


「奥様、、もし宜しければ奥様のご希望通りのお召し物を作らせてください」と


これにはマリエンドも食いついた


好きな色の生地


好きなデザインの帯


好きな刺繍


さらには髪留めや小物入れなど、、


全て込みで、、、1000万円!!


えっ!そんな高額大丈夫なの?って心配したら


深海にしかないとても珍しい鉱石がある


多分世界一の鉱石のはず、。と



、、、


!!!!!!


おいおい!!世界一の鉱石ってまさか、、、


「フフフ、、お蚕様って呼ばれる訳だ!あー大変だ!」



それからは事あるごとにこーゆー着物がいい


こーゆーデザインもいい、と暇さえあれば着物談義に花を咲かせる女性陣だった!


しかも、、極め付けは


「それなら着物に合う部屋が必要ですね」なんて誰かが言ったもんだから大変!


シルバーランクの1部屋を私専用に作り替えて欲しいと要望があった!


フフフ、竜様様だねホント



そして休日最後のお仕事は、、、あれ?、、休日なのにお仕事って言っちゃった、、


イガー達も笑ってるよ


「やっぱり仕事だったな」


「ブー様こそお休みください」


フンッ!!いんだもん、、、皆んなと一緒だと楽しいから


「さあ皆んな行くよ」


「「「「おう」」」」




「「「「えええー!!!!」」」」


ここはホテルの厨房


何故みんな叫んでいるかと言うと、、、


今度王都から500人が七日間連続で泊まりに来るから!!


王都の人口はおよそ5000人ほど


泊まりたくても仕事や家の事情で泊まれない人もいるのでこの人数になったらしい


もちろん1人一部屋ではないので


部屋数で言えば200もいらない


ただ、、それだけの人数を果たして捌けるのか、、、


ケモツーアイランドの真価が問われる、、、


1日目はまだいい、準備がしっかり出来るから


2日目、3日目、4日目と進むうちにボロが出ないか心配だ


「大丈夫、、村人総出でフォローするからさ

それに王都からのお客さんだからね!身内みたいな者だよ」


「そ、、そうですかねー」


「いや。。身内こそ遠慮なく文句言いますからね

やっぱり一生懸命やらなきゃ、、ですね」


「フフフ、、頑張ってね!

例えばプリンなら1日で2.300個だと思ってね

すると卵を1日30個、牛乳を30本?、、ソレが七日間だと、、、」


「お!おい、、すぐ材料の計算を始めろー

コレは想像以上にやばいぞー!!!!」


「シェフ、、アイスクリームが足りません」


「シェフ、、スープの材料も、、、」


「えーい!!落ち着け!いいか、、今日はもう夜遅い、、明日から全力だー」


「「「オオオオオオー」」」


「フフフ、、活気が出ていいね!じゃあ、、1週間後から1週間ね!よろしくお願いします」


「へい、、わかりやした」


「なあ、ブー」


「ん?」


「卵そんなにあったっけ?」


「んー、、火鶏達にハチミツポーション飲ませとこう」


「ああ、、あとケモフィ村の皆んなにも知らせねえと皆んな慌てるぞ」


「狩り部隊もいつもより多く狩らせましょう」


「また川や海にでも行きますか?ブー様」


「!!!グッドアイデアだねヤマト、、久しぶりに干物食べたいや!」


「干物???ひも??」


「そうだ!!皆んなにこのミツバチさん達を預けないとね!」


「「「??」」」」



場所は変わってケモフィ広場


そこで仕事終わりの村人1人1人にバッジにミツバチさんの小さいのがくっ付いてるのを渡す


「えーこのバッジを毎朝着る服に着けてください!

着けたら小声でブーさん、、ブーさん

と2回言った後に要件を言ってください


試しに僕とそこの村長とやってみます

今僕たちはこの拡声器を切ると、、、、、、、、


この通り何も聞こえません


では村長どうぞ」



「、、、、    、、、、 、  、、、、」



「ハイ、、ハイ、、ハイ分かりました!

えー今村長が言ったのは

みんなのおかげでこの村をここまで大きく出来ました

ありがとうございますって村長が言ってます

村長合ってますか?」


大きく両手で丸をする村長


「あ!僕の名前を2回呼ぶまでは皆んなの話し声が届かないようになってます

必ず2回呼んでください

コレで何処にいても1人ではありません


いいですか?このミツバチさんがいれば

例え1人になったとしても

皆んな僕と繋がってます

忘れないでください!


あとミツバチさんも生きてるので大切に育ててください

具体的にはお水をたまにあげてください

それだけです!よろしくお願いします」


すると、、、、ほとんどのミツバチさんから呼び出しがあった


「はい?こちらブーです」


「「「「「あの、、いつもありがとうございます」」」」


「フフフ、、こちらこそありがとう」



もー、、なんなのこの村、、ほんと大好きなんだけど、、



皆んなより一段高いところから降りるとイガーやトンガ、トンゴ、ギン、ヤマト

他にも村長やポセイドン様、、皆んながブーに近寄って笑って話しかける



するとまた呼び出しが

「ハイこちらブーです、どうしました?」


「ハイこちら創造神です、、またチョコレートお願いします」


「えっ!、、フフフ、かしこまりました!いつもの場所に置いておきます」


「ホッホッホ、ありがとうなのじゃ!」




ブーはビックリした、、そしてその後思った


もしかしてこの無線機能って、、、


チョコレートの為だったんじゃないのー???






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