第27話 新たな仲間でし
予選大会が終わり数日後
村で育ててる野菜やサトウキビ、お米や小麦、蕎麦など、、その他諸々が1ヶ月経ち収穫の時期を迎えた
建築を一時中断し、みんな収穫を手伝った
「本当に1か月で収穫出来るとは、、ブーさんは凄いですね」
「フフフ、、でもよかったです!村の食料が危なかったので助かります」
「そうね、、これなら春には色々と用意出来そうね」
「ハイッ!!同じ物だと育たない可能性があるので
違う種を渡しておきますね!あとこの水も」
「おう!ブーさんありがとう!色々と気になる事もあるけどさ、、とりあえずいいや、、俺頭悪いしな」
「フフフ、、聞かないで貰えると助かります」
「へっ!任せな。毎日美味い飯だけで御の字だぜ」
よし!月に一度収穫出来れば大丈夫だね
皆んなでアッチもこっちも収穫をしてたら不意に思い出した!
養蜂箱の周りにもたくさん撒いてあるんだった
「ビー?もうハチミツ出来てるかな?」
「ビー」出来てるよと教えてくれたので早速行ってみた
シュンッ、、
養蜂箱の広場へ移動してビックリした!
以前ここは箱があちこちにあるだけの場所だった
まあ周りには木もあったけど
それが何ということか、、辺り一面花畑ではありませんか、、
手前の左側の背が低い白い花、、アレは蕎麦かな
奥の木がリンゴかな!リンゴの花も真っ白で綺麗だね
さらに右側が紫色がブワァッと広がってる
ラベンダー畑だね!凄い綺麗だ
その上をあっち行ったりこっち行ったり
巣に戻ったり、また出たりと繰り返してるミツバチさん達
フフフ、ここは僕の天国みたいだね
すると目の前に大きな蜂、、キングキラービーがやってきた
そして胸ポケットのジュエルプラネットクイーンキラービーを見るや慌てるキングキラービー
どうしたんだろ。。
フフフ、あたふたしてる!面白いね
ん?なになに?
なんでそっちだけ進化してるの?って?
ああ、、キングも進化したいのね!なるほど
まあ、そう言うかなと思って
小瓶に入れて持ってきてるよ!
「フフフ、ハイッコレを舐めてみて!」
ブワッと抱きついてくるキングビー
小瓶から出したハチミツを舐めるとピカァッと光出す
すると光り輝く緑色のキングキラービー
改め「サファイアキングキラービー」が「ビー」と叫びながら現れた
「フフフ、キングもカッコよくなったね!」
そう言いながらブーとサファイアキングキラービーは手を繋いでぐるぐると踊り出した
わーい!わーい!
2人で踊ってると小さかったジュエルプラネットクイーンキラービーがイキナリポワンッと大きくなり割って入ってきた
「フフフ、じゃあいつも通り踊ろうか?」
そう問うブーにフルフルと頭を動かす2匹の蜂
広場へ行きポケットからフクロウの羽を出し踊り始めるブー
辺り一面の花々が、クイーンの風魔法で舞い上がり
ミツバチ達も一緒に踊る
「この地で育み、嬉しいや
彼の地で生きられ、嬉しいや
冬の寒さに耐え忍び
春の暖かさ、嬉しいや
夏の暑さも嬉しいや
秋の収穫嬉しいや
熊の神様嬉しいや」
歌いながらブーの片方の手をクイーンが
片方の手をキングが持ち
ブーを大空へと連れて行く
花がトンネルを作り、その中を飛び回る3匹
そして広場へゆっくりと降りて行く頃
ミツバチ達もハチミツ集めに戻った
「フフフ、、今日はいつもより踊れたね!」
クイーンとキングの頭を撫でてあげるブー
その後は赤と黄色と青の養蜂箱を順に味見をして回った
赤色の箱がリンゴのハチミツ
「ウワッ、、ナニコレッ!サッパリしてるね!
ハチミツなのにサッパリし過ぎてて幾らでも飲めそう」
もはやツッコむ所がない、、ハチミツを飲むとはどーゆー事なのか、、、
イガーがいたら呆れ果てていただろう
しかし残念ながらここにイガーはいないので
ブーの言う事をそうだ、そうだと甘やかすクイーンとキング
一緒になってリンゴハチミツを舐めている
美味しいらしい
すると、、、身体がキラキラと少し光る
何だろう??鑑定がないのでよくわからない
まあいいや、と黄色の箱へ
黄色は蕎麦ハチミツ
「うわっコレはコクがあるね!蕎麦の爽やかな香りもするし美味しい。コレは、、そうだな、、寝る前にいっぱい飲みたいや。」
フルフルと頭を振るキングとクイーン
やはり舐め終わるとキラキラ光る3匹
そして最後の青い箱
青い箱はラベンダーハチミツ
「コレも美味しい!ラベンダーの仄かな香りとブワッとくる甘み、、でも後を引かない爽やかさ。うーん、、どれも美味しいね!ありがとうミツバチさん達」
褒められて喜ぶミツバチ達がブーの顔や身体に纏わりつく
昔観た養蜂家のおじさんに群がるミツバチみたいに
今自分がなってる
「フフフ、暖かいねー」
ブブブブ、と纏わりついてると
クイーンとキングが突然怒り出した
自分達もくっ付きたいらしい
散々皆んなで遊んだあと
ミツバチ達が持ってきた壺にハチミツを移し終えたので村へ帰ることに
「じゃあまたねー!」バイバーイと手を振り
キングとミツバチ達と別れた
帰り際に新たな種もキングに渡したしね
また次のお楽しみ。
「ただいまー!」
「おお、ブーよ、、さっきイガーが探してたぞ」
「はーい」自宅へ戻りハチミツを置いてから村を歩いているとイガーが探してたと言われる
何だろう??
収穫したのに何か問題があったかな?
畑の方へ歩いて行くと
「おーいぶー!」とデカい声
「はーい、何ー?」
話を聞くとどうやら収穫したら野菜とかお米とか
キラキラしてるのがあるって
えー何それ!今までそんな事なかったのにな、、
よく分からない
「フフフ、、何だろね」
「何だろねって、、お前が分からないと俺らはもっと分からないぞ」
「フフフ、イガーなら分かるでしょ?」
あ、そうか!みたいな顔のイガー
本当におっちょこちょいだよね!そろそろなんでも鑑定する癖を付けて貰いたい
超チートスキルなのに
「キラキラした野菜」
食べると体力が10%回復する
それを観たイガーがブフォッと吹く
「どうしたの?」
「コレやべーぞ」
小声で聞くブーにとにかくやべー物だと説明する
うーん、、困ったね、、ハチミツポーションの質が良すぎるのかな、、
まあでも収穫したのを腐らせるなんて勿体ない事は出来ないので
そのまま食べる事にした
体力回復効果なんてあって困るものでもないしね!
とりあえずこの村で食べようとイガーと話し合ってた
そんな時ミツバチさん達が突然慌てて飛んできた!!!
「え?また誰が来たの?」
急いで村の入り口へイガーと向かうと
またもやロームさんと揉めてる人達がいる
「お願いなの!僕たちを中へ、、中へー」
「すっごい遠くからきたですよ!早く入れるでし」
「ちょーっと待ってくれ、、君達も獣王様の手紙?」
「そうでし」「そうなの」
「わかった、それなら中へ」
イガーとブーが入り口へ着いた時
丁度村の中へロームさんと歩いてきた
キツネ獣人と狸獣人
さっきからでしでし話てるのがキツネ獣人
なの、なのと語尾になのを付けてるのが狸獣人
「フフフ、こんにちは」
「おう、獣王様の手紙で来たのか?」
ブーとイガーが挨拶をする
「そうなの、。僕達はここから南東の魔族領に近い所から来たなの」
「そうでし、手紙を読んで一族皆んなで来たでし」
狸獣人が30人
キツネ獣人が60人
合わせて90人
新たにこの村へ来てくれた
コレでこの村は345人!!どんどん増えていく
「コレは遠い所から遠路はるばるありがとうございますじゃ」
遅れて村長がやってきた
「ブーとイガーよ、お茶と食事の準備を頼む」
「「ハイッ」」
「フフフ、遠くから来てるからね、、何にしよう」
「お腹が弱ってるから、、、またおじや?」
「鮭炒飯にしようか?」
「ちゃーはん?」
フフフ、チャーハンやった事なかったみたい
地球にいた頃、某有名中華料理人の鮭チャーハンが大手デパートの催しでやるからって車を3時間飛ばして食べに行ったっけね、、、懐かしい!
「じゃあイガーは野菜切ってね!」
「あいよ」
「僕はその間に鮭を焼いてからほぐして、、、ヨシオッケー」
「切れたぞー」
「ありがとう」
熱した中華鍋に油を気持ち多め、、野菜と鮭を炒めて、、、
ジュワージュッジュッジュッー
ジュワー、、ジュッジュッジュッー
と、中華鍋と高温でテンポ良い音が鳴る
ここて卵を入れて、、、ご飯をぶっこむ
お玉の裏で潰しながら混ぜて
塩、胡椒、、醤油、、仕上げに刻んだネギ
「イガー出来たよ!運んでもらっていーい?」
「へーい、、うん、、美味そうな匂い!なあ俺のも」
「あるよ!ちゃんと」
「ヤッホー」
テーブルに運んだ途端狸さんとキツネさんが駆け寄ってきた
「そ、、それはなんなのー」
「お、、お。美味しそうでしー」
イッシッシッシ!ペットの火鶏みてえだな
「おう、よかったら食って、、」
「もぐもぐ!!美味いのー」
「ホッ、、フッ、、あつ、、でも美味いでしー」
奪うように取られた鮭チャーハンをガツガツと食べる狸さんとキツネさん
どうやら美味いらしい
良かった。
「おーいぶー!美味いってよ」
「ホント?良かった」
その後もたくさん作って持っていくと
全部食べるのでおかわり、おかわりと何回も持ってったらお腹いっぱいになって
床に寝そべって寝た
「フフフ、。旅の疲れが取れるといいね」
「ああ、満腹は幸せだからな」
寝そべってる所に行ってみると
狸さんはちょっと小腹が出たメタボ親父みたいにずんぐりむっくりしてる
キツネさんは吊り目ではなくタレ目で優しそうな感じ
「フフフ、風邪ひかないように火の魔石置いとくね」
「ああ、、みんなの晩飯の時に起こせばいいだろ」
とりあえずケモフィ村の宿舎は一杯だから
ケモツー村の宿屋の完成した部屋で寝泊まりしてもらおう
2週間もあれば宿舎が出来るからね
それまでちょっと良い部屋で寝泊まりしてもらおうと村長と決めた
ケモツー村の開拓は順調で
1番デカい宿屋が最初、次にデカいお風呂
その後にプール、お土産や、屋台、レストラン、ステージ
デカい宿屋は15階建て、一つの階に50部屋
ブッフェやフロントの階もあるので
総勢700人が泊まれるめちゃデカホテル
まだ途中だけどね
「なああのホテルって奴で寝れるのか、、いいなあ」
ってイガーも羨ましそうにしてた!
「せっかくだからイガーも泊めさせてもらえば?」
って言ったら、、、別にいいや、って
ちょっと、また僕の部屋で寝るつもりでしょ!って思ったけど言わなかった。
お風呂も水着みたいな短パンを貸し出したら
異種族の交流場になっていいねって言ったらその発想貰うからって村長に言われた
春が楽しみだね!
もっと仲間が増えないと工事が間に合わないけどね、、、
「さあ、収穫祭は明日にして
今日は何にしようか?晩御飯」
「うーん、、久しぶりに生姜醤油食いてえな」
「うん!!いいよ!じゃあキャベツの千切りやるからお肉焼いてね」
「はいよ」
生姜醤油といえば豚ロースで決まり
早速肉ダンジョンでゲットしたクレイジーカウを切りまくって焼きまくった
夕方のチャイムが鳴ると収穫を途中で辞めてみんな集まってくる
そこで村長から挨拶
「皆の者、今日は遠路はるばる狸獣人さん達30名、キツネ獣人60名、合わせて90名来てくれた。
新たな仲間に感謝を込めて、、カンパーイ」
と思ったら狸さんとキツネさん達まだ寝てました
フフフ、起こしたらまたご飯食べるんだって!
みんなの列に混じってご飯貰いにきたよ
また食いしん坊な仲間が増えたね
食べ終わったあとに改めてみんなに挨拶してた
「僕らは狸獣人なの、、みなさんよろしくお願いしますなの」
「おお、ようこそケモフィ村へ」
「仲良くしてねー」
「困った事があったら言ってくれ」
「私達はキツネ獣人でし、、よろしくお願いしますでし」
「加工屋の新たな仲間じゃな!ワシがノム爺じゃ!よろしくな」
「ハイッ!私達は手先が器用でし、計算も得意なのでし、お役に立てると思うでし」
「うむ、、今はホテルの窓ガラスを作っとるでな、よろしく頼むぞ」
「まどがらす!!!?がんばるでし」
ずんぐりむっくりな狸さん達にはいわゆるホテルスタッフを頼もうと思う。
語尾に「なの」を付けてるので人当たりがとても柔らかい
村長に相談したら「うむ、名案じゃな」と賛成してくれた
そしてキツネさん達の加入によりノム爺の無双が加速するのであった!
この前ノム爺に何を作りたいの?と聞いたら
ホテルに動く階段が欲しいとの事、、、
まさか、、エスカレーター???
あとお風呂にすべり台とお湯がボコボコ出る装置
すべり台は設置するだけだとして、、お湯がボコボコってジャグジー??
さらにブッフェではずーっと暖かい料理を出せる器を開発中との事
ホテルブッフェの定番ウォーマーかな??
そしてステージの舞台装置にひっくり返る板ってもはやシルクドソレイユかって位画期的な事やろうとしてるノム爺
なんなの異世界!ドワーフやべーわと
心底驚いたぶーであった
これなら自分がどれだけやっても大丈夫だなと思ったのは内緒!
「345人だよ、、明日からまた忙しいね」
「ああ、、そろそろ料理人も増やそうか」
「そうだねー!ミツバチさん達が包丁持てたら良いのにね」
「ノム爺に頼んだらミツバチ達が持てる包丁作ってくれそうじゃね?」
「そうだね、、ってまた僕の部屋で寝るでしょ」
「なんだよ、まだ明日の仕込みがあるだろ、、」
「まあねー、あ、近々クッキーを作ろう。またお料理教室やるよ」
「へーい!アレやると女性陣が晩飯食わねえからな」
「フフフ、次やるのは、、、ゴニョゴニョゴニョ」
「へー、、美味そうだなソレ!」
「でしょ!あ、そうだ。このハチミツ鑑定してよ」
「ん?また違うハチミツなのか?俺にはどれも同じに見えるけ、、、見えないです!すぐやります!鑑定」
本当ハチミツ絡むとマジギレするからな、厄介だぜ!
めちゃくちゃ睨んでくるのやめろよなー全く、、えーっとどれどれ、、
「リンゴハチミツ」
サッパリしてて美味しい
効果、、MP回復??マジかよ
「えーっと、リンゴハチミツはMP回復だってよ」
「え!凄い!」
「次が、、えーっと、、蕎麦ハチミツ?」
芳醇な香りのハチミツ。美味しい
効果、、状態異常回復
「へー!蕎麦ハチミツは状態異常回復だってよ」
「オー凄い!」
「最後は、、!ラベンダーハチミツ?」
「うん」
「なになに?ラベンダーの香りが嗅いだ人の心を癒し眠りへ誘う
ソレを知らない者が舐めると強制的に30分寝る
知ってれば安眠効果、、だってよ」
「えー。凄いねラベンダー」
「なんかもうぶっ壊れスキルだな、ハチミツって」
「うん、、ちょっとやばいよね」
「イッシッシッシ、、ラベンダーハチミツいっぱい飲んだら朝起きれなくなるんじゃねえの?」
「むっ!起きれるもん」
「飯に混ぜたら村人全員寝かせるんだな、、」
「こわっ!めっちゃ怖い事考えるね!」
「ん?何となく、、」
「MP回復効果ならさ、、、これからは地獄の特訓ができるねーヒッヒッヒ」
「こわっ!オメーの方がこえーわ!」
「冗談だよ」半分だけ、「今日はどのハチミツ舐めて寝ようかなぁー」
「グー」
「もう寝たんかい!っ」
「グー」
「フフフ、風邪引くよ」
優しくそっと布団をかけてあげるブー
そのあとハチミツをしこたま舐めてから寝ましたとさ
海底奥深く謎の生き物
「むにゃむにゃ、、、ふわぁ〜よく寝た。そろそろ散歩でもしようかな、、、、フェッ、、フェッ、、ビエックシーン!あークシャミ出ちゃった」
山に囲まれた寝床だったのに、辺り一面まっさらになってしまった、、、
「そろそろ起きるか、、」
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