第25話 みんな進化
「トンガ、、進化おめでとうトンガ、君はどうなりたい?」
真っ暗な世界で誰かに問われるトンガ
「へ?どうなりたい?、、俺は皆んなを守りたい
この前ヤマトが怪我をした
俺がもっと大きくなって仲間の前で敵を止めれば良い」
「わかった!君はタンクやパラディンって奴かな!これからも頑張ってね!」
「、、、」
「返事は?」
「あ、ハイッ」
「じゃあまたね」
「、、、」
「返事は?」
「ハイッ」そもそも誰なんだろう!返事しないとうるさい人だ、、、ああーまだ寝てたいのに、、あ、起こされてる?!むにゃむにゃ、、うるさいなぁー
「トンゴ、、進化おめでとうトンゴ、君はどうなりたい?」
「進化?我が?どうなりたい?、、うーむ、、」
「どうなりたい?」
「ちょっとしばらく考えさせてください」
「えー、、早めね」
「!!!、、、」
「遅いよ!」
「そんな、、急に言われても、、。」
「いーい?進化は君の奥深くの願望だからね?どうなりたい?」
「どうって、、ヤマトがこの前怪我をしました
もしもあの時敵を撃つ力があれば助けられた!ハンマーはちょっと重く、遅い
もう少し身軽にパパッとやっつける力が欲しいです」
「あい、わかった!君は重格闘家だね!」
「ジュウ?かくとうか?よく分からない言葉ですね」
「ああ、分からない事はブーに聞いて!俺もよく分からん」
「ブー殿に?分かりました」
「それじゃあ今後も我が国の為に頑張ってね」
「、、、」
「返事は?」
「ハイッ」怒られてしまった。ああまだ眠いけどそろそろ起きて兄者を起こさねば!
「ギン、、ギン、、君はどうなりたい?」
「僕ですか?僕はイガーさんみたいに早く動けるようになりたい、、小刀って武器ももっと大きなのを持てるようなりたい、そしてブーさんが教えてくれた魔力操作して何でも切れるようになりたい。」
「君は、、侍かな?うん」
「サムライ?なんですか?ソレ、、」
「ガーハッハッハッ俺も知らん」
「ズコッ、、」
「まあブーに聞きなさい!じゃあまたね!今度会えるよ」
「はーい、、」誰だろう、、変な人!ああそろそろ起きてブーさんとイガーさんのお手伝いしなきゃ!
ファーア今日は眠いや
「ヤマト、、ヤマト、、、君は何を望む?」
「僕は弱いんだ!この前皆んなに迷惑をかけた!だからもっと遠くから仕留められる力が欲しい!あともっとスピードが欲しい!敵が怖いんだ!だから近寄りたくない、、また迷惑かけちゃうから!」
「君は、、忍者だな!」
「にん?じゃ?」
「敵が怖いのは皆んなそうだよ!だけどね大切な人を守れなかったら?その方が怖いよ」
「それは、、そうだけど、、でも守られなきゃ生きられないなんて嫌なんだ」
「そうだね!君は優しいんだ!これからも頑張ってね」
「、、、」
「返事は?」
「あ、すいません!ハイッ」ああ、まだ眠いな、、早くギンと広場へ行かなきゃ、、、
「「「「ヌオアアアアアアァー」」」」
起きて顔を洗おうと歩き出すと皆んなが自分を観てる
「どうした?」と聞くと口を開けてぱくぱくしている
よく分からず洗面所に行くと何やら知らない人がいる
「あ、おはようございます」そう頭を下げると
自分が動いたとおりにその人も動く、、、
「ん?アナタは誰です、、、」「え?」「おい」「まさか」「ええええー」
「「「「コレが俺?」」」」
急いで服を着て広場へ走る
外へ出ると他にも走ってるのがいる
「え?誰?」
「え?その声はまさか?」
「ん?お前は、、」
「おいおい、、あの夢はまさか」
「フフフ、やあ、4人ともおはよう!カッコよく進化出来たね!まずはおめでとう」
イガーは訳が分からず口を開けている
「ブー様コレは一体」
「ブー様、、なんですか?コレ」
「ブー様、、たすけてー」
「ブー様、説明してください」
「えー、、朝食だからね!とりあえず君達は進化したんだよ!コレからもっと強くなれる!頑張ってね
さあ、先に飯にしよう!手伝ってね」
「、、ハイッ」
「、、分かりました」
「、、後でもう少し細かく教えてください」
「皆んな僕って気付くかな、、嫌われないかな!なんか白い、、」
進化組を待たせて皆んなで朝食
今朝は鮭茶漬けにした。
あとお漬物!
来年は梅干しを漬けたいなーとゴチるブーであった
そんな事を考えながら食べてると
チラチラ観てくる4人!
フフフ、、気が気じゃ無いみたいだね
朝食が終えると早速4人が飛んできた
朝食の間仲間から「トンガ様かっこよくなりましたね」「トンゴ様!ますます強そうになりましたね」と言われ満更でもない様子のトンガとトンゴ
髪の毛みたいな体毛が出てきたからさっきから頭を触ってる、、
思春期の中学生かっ!
整髪料があったら毎朝付けそうな勢いだよ!
ギンとヤマトも仲間から「ギン様、、カッコいいすよ」とか「ヤマトさま、真っ白で素敵ですよ」と褒められて喜んでいる
犬から狼みたいな風貌になったのでこちらも体毛が増えてさっきから顎の下辺りの毛を自分で撫でている
「ハイッイガーくん、、鑑定」
「へーい、、鑑定」
トンガ 黒豚獣人 ガチデブ タンク
白のタンクトップと腰布
全体的体毛多め、黒い毛、垂れ目、垂れ耳、瞳は透き通る緑、頭のてっぺんに少し白い毛有り
腰布なのでチラ見する時アリ、尻尾は短めの黒、美味しいものを食べるとぴこぴこ動く
レベル 1
HP4000
力2800
MP400
防御5000
素早さ750
スキル 盾使い「星2」 オノ名人「星2」
種族固有スキル星3「護るべき命」
トンゴ 金華豚獣人 ガチムチ 重格闘家、瞳は夕焼けのようなオレンジ色
トンガと同じく白のタンクトップと腰布
体毛はこげちゃ色 体毛は胸毛と顔の周り多め、他は少ない
短い耳がビンと立ち、太い眉毛と大きなくりくり目!短い尻尾アリ、嬉しいとぴこぴこ動く
レベル1
HP2800
力3500
MP100
防御2500
素早さ1000
スキル カウンター「星2」挑発「星2」 格闘家「星2」
種族固有スキル星3「バーサーカー」
ギン ニホンオオカミ スジ筋 侍
銀色の毛並み、サラサラの体毛、所々薄く白っぽい
茶色いチョッキで腹筋が常に見えてる
腰布、髪型はちょいモヒ、尻尾は長め、片側は黒い
仲間に褒められるとブンブン盛大に動く、瞳は灰色
レベル1
HP1400
力2000
MP1500
防御1500
素早さ3000
スキル 二刀流「星3」 種族固有スキル「遠吠え」
ヤマト 白狼 スジ筋 忍者
全身真っ白、サラサラな毛で男にしてはちょっと長め、風が吹くともみあげと襟足の毛がなびく
茶色いチョッキ、腹筋丸見え、腰布、尻尾は長く白い
動物と遊んでいるとブンブン尻尾が動く、瞳は空色
HP1000
力1800
MP2000
防御1300
素早さ2900
スキル 投擲「星3」魔物使い「星3」
種族固有スキル「気配遮断」
「おいおい、、みんなスゲー強くなったな!」
「フフフ、、色々気になる所があるね」
ザッと流して読み上げたが各々自分のが気になるのか
もう一度教えてほしいと言ってきた
「ふむふむ、、ブモー!盾使いとは!それに固有スキルが気になる」トンガ
「俺は格闘家??ハンマーでは無いのだな、、バーサーカーとはなんだろう、、」トンゴ
「やった!強くなったってヤマト!二刀流とは、、ブー様なんですか?」ギン
「え、魔物使い???魔物を従える?」ヤマト
「フフフ1人ずつ説明するよ、トンガはタンクだから前衛で盾を使い初撃を防いだり、後衛に攻撃がいかないようにね、もちろんチャンスなら自分でも攻撃して
トンゴは大幅に変更だね!ハンマーの遅さが嫌だったのかな!後でノム爺にミスリルの手甲を作ってもらうよう頼むから!あとバーサーカーは危険だから勝手にやらないでね!戦闘中僕が指示するから
ギンも二刀流とは凄いね!刀を2本持って戦うんだよ、慣れるまで大変だけど頑張ってね!攻撃力が格段に上がってるから
これからは敵を仕留める機会も増えるからね
そしてヤマト!一緒に戦いたい魔物がいるんじゃないの?」
「タンク!!仲間を守るタンクか、、ブモーホッホッ」
「手甲とは!!殴るのだな、敵を!頑張らねば」
「刀を2本、、どう動けばいいのだろう、、、強くなりたい」
「一緒に戦いたい魔物、、、あの、、ブー様!います、、イガーさん」
「へっ?」突然名前を呼ばれビックリするイガー
「あの、、もし良ければ火鶏と戦いたいのです」
「へ?火鶏と?で、なんで俺?」
「その!!イガーさん宅の火鶏がカッコよくて」
「ああ、そうか、、、うちにいたな」
ほとんど任せてたので忘れていたイガー
「フフフ、じゃあ早速行ってみたら?」
「ハイッ」
「他の人はノム爺のとこね!ヤマト、気をつけてね!イガー一緒に行ってあげて」
「へーい」
こうして新たな仲間達の準備でその日は終わってしまった。
トンゴやギンは新たな武器の練習を
ヤマトは何とか2時間説得して火鶏の♂と契約出来た
魔物使いで契約すると何となく求めてる事が分かるみたいで早速イガーに「火の魔石」を貰い
火鶏の巣に献上してた
どうやらちょっと寒かったみたい!
火鶏 ♂ レベル5
HP300
力50
MP30
防御40
素早さ900
うん、、もう少しレベル上げないとCランクの敵にやられちゃうね
トンガとギンがセットかな
イガーは遊撃隊
トンゴはカウンター待ち
ヤマトは。、、今のところ弓矢みたいな立ち位置かな!
何にせよこれでもっとダンジョン攻略出来るね!
その日は村のみんなに4人が進化した旨伝え
盛大にお祝いした
この前ゲットして漬けておいたイクラ丼を出したらみんな美味い、美味いと大興奮
進化した4人の前にご飯を置いて
イクラを入れてあるバケツを持ってって
「もっとー、、もっとー」と掛け声をしながらスプーンでドバドバかけたら
「ブーさん、、イクラが、、イクラが溢れちゃうよ!」
って慌ててて面白かった!
それでも食べたら「めっちゃ美味いです」って喜んでたけど
北海道名物溢れイクラ、、最高だもんね
食後のんびりしてたら
トンガとトンゴに豚獣人みんなが膝を着いて
「我ら豚獣人一同、お二人に変わらぬ忠誠を捧げます!」ってやっててビックリした
そしたら2人とも「うむ、皆も頑張ればこのように進化出来よう」って言っちゃったもんだから
他の豚獣人に「私も狩りに連れてってください」って会う度に言われて困った
流石に誰でもゴールデンカウを倒せる訳じゃ無いからね!
「皆んなは難しいよね」「ああ」
そんな儀式みたいなのを見ちゃったせいか
犬獣人まで対抗してやり始めるからさらに困った
「ギン様、ヤマト様!我ら犬獣人一同コレからもついていきます!よろしくおねがいします」
って、、、!
ギンとヤマトなんか後頭部ポリポリ掻いて困ってたよ
「フフフ、リーダーは大変だね」
「ああ、そうだな!でも虎獣人って他にいねーの?俺もリーダーっての憧れるんだけどな」
ギクッ、、、あー大変だ、、、
「ど、、どっかにいるかもよ?」
「んあ?、、何か濁してるな、、怪しい、、」
「フフフ、、あ!それより」
「誤魔化したな」
「違うよ、、ハチミツ観に行こう」
「あ、忘れてた」
急いで家に向かうブー
それに追いつけないイガー
「おい、、お前ハチミツの時、、俺よりはえーのかよ、、」
フゥフゥ息を切らして家に入るイガー
「フワァー、、めっちゃ美味しいー」
片手にハチミツをたっぷり付けてペロペロ笑顔で舐めてるブー
すると最近胸ポケットにずっといるクイーンキラービーが鳴く
「ビー、ビー」
「ん?ビーどうしたの?」
「ビー、ビー」
「え?舐めてみるって?、、、ちょっとだけだよ?」
おいおい、そんなにケチるのかよ!ハチミツだと
イガーは呆れた!飯はいくらでも食えと他人に言う癖にハチミツだけ執着が異常だからだ
「そもそも俺には分けねえのか、、ビーどうした?」
ピカーっと光るクイーンキラービーのビー
「ビー大丈夫?」
次の瞬間「ビー」と鳴きながら現れたのは
羽と眼が透き通る虹色、身体はサファイヤみたいな青色、手足は真っ白、縞模様は黒、さらに体の至る所に銀色の点が散りばめられていて、、まるで宇宙みたいなかっこいい蜂だった
大顎も地球で見たクワガタみたいにジャキーンと存在している
「ビー!ビー、、ビックリしたよ!しかも凄いかっこよくなっちゃって!」
「ビーー!」
「うーわっ!この羽スゲーな、、目も綺麗だし!」
「ビー、ビー」フフーンってドヤ顔だ
「ちぇっみんな進化してるな!いーな、俺の進化はまだか?」
「うーん、、まだかな、、フフフ」
そう言いながらクイーンキラービー改め、S Sランクの
「「ジュエルプラネットクイーンキラービー」」と抱き合うブー
レベル1 ♀ビー
HP4100
力3000
MP2800
防御4000
素早さ6000
Dランクのミツバチ使役、産卵(1日50匹)手乗りサイズ
運べる重さ3キロ
ミツバチアイ「女王及び女王の主がミツバチの眼を通して見える」
ミツバチスキャン「仲間が見た対象の映像を投影出来る」
ミツバチ瞬時帰宅「ミツバチがゲットしたものを一瞬で手に入れたいクイーンの為の技、主のブーの命令でも使える」
ミツバチワープ、女王及び女王の主と主が触れてる人や物をミツバチの所まで瞬間移動
ミツバチ達による超蜂球「抱きついたミツバチ体温上昇、内部温度120度」
蟻酸強
大顎
風魔法「低位」「中位」「高位」
主と合体
ここにこの世界5体目の S Sランクの魔物が誕生した!
わーい!わーいと言いながら2人でぐるぐる踊る
その後気が済んだのか、また小さくなって
ブーの胸ポケットに居座るビー
「んで、、何でビーは進化出来たんだ?」
「ん?わかんない、、」
ズコッとこけるイガー
それなら鑑定しかないか、と鑑定をするも
S Sランクだから名前と種族しか出なかった
それならハチミツは!?と思いやってみると、、、
発酵ハチミツ、、レア度6
体力完全回復、、稀に命を蘇らせる
「ウオオオイッ!今すぐ舐めるのやめろー」
「ん??もう無くなるよ」
口の周りをべったり汚しながら驚きの一言
「。、マジかコイツ、、超レア物独占したよ」
「フフフ、また作ればいいじゃん」
「、、そ、、それもそうだな」
じゃあやってみようとまたあの黒とオレンジ色の魔石を作ろうと何度やっても出来なかった!
「トホホ、、あのハチミツポーションさえあれば、、」
「ま、まあまたそのうち出来るよ!」
「ふて寝してやる」と言い放ち
また自分の家に帰らないイガーであった、、
「ええー!またかい、、もおー」
困ったフリをしているが
全く困っていないブー
むしろ嬉しいみたい
「おーい、、ダンジョンの奥にはよこーい」
何者かがずーっと待っている!
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