第24話 高難度、魔力融合の奇跡


「遅ーい、、遅い、、遅い、、おそーい


ブー達はまだか、!!余は退屈である」


「だからまだ早いって言ったじゃないですか、、せっかち」


「ムカチンッ!我に盾突くとは、、消えたいのか?」


「ちょっ!何たる横暴!そーゆーとこがダメなんですよ」


「ガーァァァー小うるさいのう、、、」


「どうせサプラ〜イズ、、って言いたいだけでしょ」


「フンッ、、!」








大食い大会予選まで残り数日


毎日、毎日肉ダンジョンへ篭って修行に明け暮れた


基本ブーは傍観に徹するが

この前みたいに思わぬ怪我をされては困るので


危なそうな時だけ

司令塔として参加する


ブーが瞬時に的確に指揮すると

5人は見違えるような戦果をあげた


5人でやるにはまだちょっと自信が無いと言う


だけど僕がいると思うと全力でイケるんだと


ここまで倒したCランクの魔物は以下の通り


@ホーンバレットカウ「2本ある角をここ1番でぶっ放してくる牛さん」


@アースタートル「土色の亀!亀だから遅いのかと思いきやぐるぐる回って飛びながら体当たりしてくる!」


@バルチャード「ハゲワシみたいなコンドル種!Cランクでは多分このハゲワシが最強か!空中から魔法で氷の弾を飛ばしてくるヤバい奴」


@トワイライトラビット「頭に3つある角をブンブン振り回す危ないウサギさん」


@ブラッディーボア「獲物に噛みつき血を吸う猪さん」



敵が違えば対応も変わる

分からないなら分からないなりの動きがある


少しずつやり方が分かっていったみんなに少し安心した


あとはこの辺で、、。ゴールデンカウが、、、


「いた!みんないたよ!ゴールデンカウだ」


肉ダンジョン内にミツバチをたくさん放ち

お目当てのゴールデンカウを探す事10日


やっと見つけた!しかも2匹


「いいかい、絶対この2匹は仕留めるよ!まずは近い方から行こう」


「「「「おう」」」」


最初の敬語はどこへやら

ダンジョンへ入るとみんな男っぽくなってきた


なんだか少年から青年へ


青年から雄へ変わっていくような。。成長過程をまるで皆んなの母親のような視点から皆を見つめるブーであった


「フフフ」



「そっちいったぞ」


「わかった!!任せろー」


「やったー!倒したよ」


まず1匹!


地面の草を食べてるのか

もぐもぐしてるゴールデンカウの足元を

イガーが土色の魔石でふにゃふにゃにして

突然地面が沈んで焦った所を全方向からヤマト以外皆んなで攻撃


逃げ場がないので空いてる空間へ飛ぶとクナイ10本もったヤマトが待ち構えていた


「ハッ!ハッ」


一気に5本ずつ投げるヤマト


その一本が急所に当たり一発で即死した


「偉いぞヤマト」

「一発とは恐れ入るな」

「ヘヘッ!なんか小さいホクロみたいのが見えたんだ」

「アッそれ弱点かも」

「へー俺にはそんなの見えないけどな」

「フフフ、ヤマトには弱点看破のスキルが目覚めてきてるのかもね」



その勢いのままもう1匹


今度は木の上に居たので


もう手当たり次第地面に穴を開けた


イガーの土色の魔石で柔らかくして


僕が土を掘って


木の周りはもはや崖みたいな空間になってしまった


そしてミツバチで持ち上げ、空を飛びながらヤマトがクナイを投げるから

崖の中へ飛び込むゴールデンカウ


そこへ皆んなが飛び込みボコボコにしてしまった



チーン!



「フフフ、最初に怪我したのが嘘みたいだね」


「コレがブーさんの言ってたチームプレイってやつすね」すねって、、中学生の先輩かよ

「ゴールデンカウが雑魚みたいだったぜ」

「俺たち強くなったな」

「2匹も仕留めたからまた夜元気になるかもね」


「フフフ、さあ帰ろう!今日はアースタートルのお肉でお鍋にするよ!」


「オオッアースタートル美味いんだよなー!」

「俺はあの白菜って野菜も好きだ」

「何の!出汁が出まくったスープに入れた雑炊でしょ!最後の卵がもう、、最高」

「へっ!俺はアースタートルの生き血も飲めるぜ」

「ウゲー!イガーは野蛮だな」




結局2回目のアースタートルのお鍋は村人みんな大好きだった!


「やった!お鍋だ!お肉が柔らかくて美味しい」

「村長でもきっと噛めるねコレ」

「お野菜も美味しい」

「ああ、、この最後の雑炊やばい」



いつも通り鍋はすっからかんになる頃


トンガとトンゴとギンとヤマトは「眠い」と言いながら宿舎へ帰った


「なあブー、アイツらいつもより早くね?」


「フフフ、そろそろだと思った」


「何だよ!」


「明日のお楽しみさ、あ!あの4人を鑑定して!」


「え!はいよ!」


その鑑定結果をメモるイガー


トンガ 26歳

豚獣人 レベル50

HP6000

力6000

MP200

防御5000

素早さ1500

オノ使い



トンゴ 25歳

豚獣人 レベル50

HP5200

力5200

MP180

防御4400

素早さ1400

ハンマー使い



ギン 24歳

犬獣人 レベル50

HP2200

力3700

MP800

防御2600

素早さ4800

小刀使い



ヤマト 22歳

犬獣人 レベル50

HP1700

力3300

MP700

防御2200

素早さ4500

 「投擲」



因みにイガー 16歳

虎獣人 レベル54

HP3000

力7200

MP1800

防御2400

素早さ10800

○○の威圧「未覚醒」

気配遮断

カモフラージュ

上記2つのスキルで複合スキル暗殺発動

弱点看破

魔石生成「星5」

収納「星5」

鑑定「星7」

獣化初心者

爪使い



あと僕を鑑定して貰ったら見れないって怒られた。



ブー 28歳 転生者

熊獣人 レベル63

HP7500

力10500

MP7900

防御6200

素早さ6800

ハチミツ大好き「星6」

森之王「星5」

食いしん坊「星5」


@ブーのステータスを知ってるのは神様だけ、、のはず



「さあ、みんな寝たし僕らも明日の朝食の準備して寝ようか?」


「ああ、そうだな!なあなあ、、、一個試したいのがあるんたけど」


「ええー!この前みたいにお肉をフルーツに漬けるやつ?」


「ちげーよ!アレはちょっとアレだな、、たまには失敗もするさ」


「フフフ」


その後ブーの部屋でイガーのお試しはなんだろう

と思ったら

魔石を作る途中で他人の魔力が加わったらどうなるか?という実験だった


「、、、ねえねえ、君ってたまにホント凄いこと考えるよね!!!」


「イッシッシッシ、、まあ、出来るか分かんねえけどな!

あっ!魔石を作る時はイメージが大事だから

とにかくどんな魔石を作りたいかイメージしながら魔力を出してくれ」


「わかった」


「ウリャァァァーーー」


「え、そんな気合い入れるもんなの?」


ボカンっ


「失敗だ!ブー頼むぞ」


「むずいよ!」


「ハァーッー!」


ボカンっ!


「ウゥゥッ、、難しいな!次ぃっ!

ふんぬァァァー!!」


「ウリャー!」


ボカンっ!


「、、やべーな、、やっぱり出来ないのかな!」


「そうだね!、、ちょっとハチミツ舐めてからにしようか、、!


ペロペロ、、甘〜い!美味しいー」


「ハイハイ!んじゃやるぞ

コレが最後じゃァァァーーオーリャ〜〜」


「ハァーッ!ハチミツー」


ポコンッ!!


「へ?」


「何?」


出来上がった魔石は緑色がベースの魔石に

ハチミツみたいなオレンジ色が螺旋状にグルグルなってる


何だこれ?


「鑑定!」


魔石サイズ中!ハチミツの風


効果@約直径2キロの球円内の全ての生き物の傷を癒す


レア度星5


「うおおおい!やっベー!」


「フフフ、綺麗だね!ハチミツみたい」


「あっ!そうかハチミツをイメージしたからか!、、」


そう言いながらジィーッとブーをジト目で観るイガー


「なにさ」


「べっつに」


「あー、、何か腹立ってきた」


「イッシッシッシ、、まあいいや、次やろうぜ」  


「えー!じゃあまたハチミツ舐めていい?」


「ああ」


そんなにハチミツって奴は美味いのか?

もしかしてもっと美味くなったりして、、、

そんな訳ないか、、


ポコンッ


「へ?」


「ん?」


出てきた魔石は涙型の黒い魔石ベースにオレンジ色が螺旋状にぐるぐる渦を巻いている


「鑑定」


魔石サイズ小 発酵ハチミツ


効果@ハチミツの近くに置けばあら不思議!ハチミツが熟成してさらに美味しくなる



「、、、だって」


「、、、、イ、、イ、、」


「イ?、、なんだよ」


「イガーーーーーー!」


発狂したブーがイガーに抱きつく


「ぷえっ、、なんだよ」


「ありがとー!!!!!」


「なんだ、なんだ、離れろよ!」


頭をぐりぐりと擦り付けるブー


しまいには頭の裏から肩辺りを擦り付ける、、


まるで熊のマーキングみたいに、、


「あのな!ホントに美味くなるかなんて分かんねえだろ!とりあえずやってみ」


冷静なイガーがそう言うと何やら心配になるブー


冷静というかただ単にハチミツに興味がないだけなんだけどね!



とりあえず壺の近くで発動して一晩待つ事に


「えーっとハチミツの風「癒し」と

発酵ハチミツだな、、、ヨシっ」


「へー偉いね!ちゃんとメモしてるんだ」


「そんなの当たり前だ。ここぞって時に忘れてたら作れないからな!」


「え??鑑定持ちでしょ?」


「そうだけど?」


「イガー!!!鑑定、リストオンって叫んで」


「???鑑定、、、リストオン」


目の前に今まで作った魔石のリストが空中に浮かび上がる


「おい、、、なんだよコレ」


「まだ魔力あるでしょ?適当に押して名前を叫んで」


「へ???」魔石の中サイズ炎の魔石をポチッとしながら

「魔石サイズ中、炎の魔石」


両手から魔力が放出され目の前に中サイズの炎の魔石が出てきた


「何だこれーーーーー!」


「フフフ、鑑定は星7だよ!まだ使いこなせてないんでしょ!

他にも今までゲットした素材の名前を叫んでみて」


「え、、、素材?、、鑑定、胡椒」


すると目の前に「胡椒、距離3メートル」と出る


「3メートルだって」


「ズコッ胡椒は僕の家にあるからだよ」


「あ、そうか、、鑑定、、ドラゴン」


「えっ、、」


「鑑定結果、南西13700キロに4体、、東の海の奥に一体います」


「バカ!!!あーバレた」


「へ?」


「いーい?鑑定は相手が格上なら種族と距離だけ

自分より下なら細かいステータスやスキルも観れる


ドラゴンは君より格上だから種族と距離と人数だけだったのさ」


「そんならそう言ってくれれば、、」


「素材って言ったでしょ!もおー」


「ドラゴンってのがホントにいるのか急に思いついたんだもんよ」


「ハァーッ全く、、!鑑定は相手にバレるから格上にはやっちゃいけないの

もしくは対峙した時にわざとやって相手を揺さぶる戦法として使うとか

まあ極めれば相手の数秒先も読めるようになるらしいけどね、、とりあえずそのドラゴン達には

誰かが鑑定を仕掛けてきたってバレてる

敵意がなかっただろうからそこまで気にしてないと思うけど、、」


「、、、何か俺ヤバい事やっちゃった?」


「うん、、まあいいさ、イガーっぽい」


「何だよソレ、、なあドラゴンってそんなつえーの?」


「強いよ、、今の僕が全力で一体いけるかどうか!


敵に回したら獣王国は必ず壊滅する」


「、、、おっ、、オオッ、、気をつけよう」




あーでもない、こーでもない、と毎晩のように2人で盛り上がるイガーとブー


家が近いんだから帰ればいいのに

イガーはいつも突然グーと寝る始末


「もお、また寝てる、、、フフフ、明日はビックリするだろうなイガー」



明日がとても楽しみなブーであった



「おやすみ、イガー」






竜種A?「おい、今のはなんだ?」


竜種B「さあ、何か見られたね」


竜種C「何処から?」


竜種D「んー獣王国の北の方かのう、、」


竜種A「長老、、雪が溶けたら呼ばれてんだろ?」


竜種D「そうじゃのう、、皆んなで行くか?」


竜種B「俺らに来いとはいい度胸だな」


竜種C「ウフフ、私達を怒らせたら国が滅ぶわよ」


竜種D「やめい!我らは世界の調停者じゃ」


竜種A「んな事言ったってじっちゃん、、、暇だよ!」


1番若い竜種Aが長老っぽい竜種Dに退屈だと嘆く


長老竜「仕方あるまい、、世界が平和という事は暇なのじゃよ!お前もそろそろ子供でも産め」


若者竜「えー!竜種で俺らに近いったら、、Sランクのアースとかスカイとか??うーん!」


豊満ボディの竜種C「ウフフ、ワタシにする?」


若者竜「ぜってーやだ!この前ワイバーン丸呑みしてたろ。。俺より野蛮だよ」


ゴツい親父竜「コレ、ワシの可愛い嫁に何たる言葉だ」


長老竜「ガハハ、、お前も結婚はまだ先のようじゃな」


若者竜「ちぇっ!なんで俺らみたいなの4体しかいないのさ」


ゴツい親父竜「仕方あるまい!我らみたいなのがいっぱいいたらこの星は持たない」


若者竜「俺も友達っての欲しいよー!早く街に行ってみたい」


長老竜「ホッホッホ!もうしばらくの辛抱じゃ」






海の謎の生き物、、ううむ、、眠いのう、、誰かよんだかな、、?


むにゃ、むにゃ



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