凸異世界ケモ獣ライフ凹

第23話 リーダーの苦悩

「敢えて言おう！ハマグリのお吸い物は最高であったと」

「何でそんな黒太眉と目に黒いガラスっての付けてんだ？ブー」

「えっ！いや、モノマネさ」

「なんだそれ？」

「フフフ」ノム爺がガラス見せてきたからサングラス作ってもらったらつい、ね

あ、ハチミツ入れる小ちゃい瓶作ってもらお

あとジャムのお土産にいいよねー、ガラス瓶だと色が分かるから綺麗だし

「しかし今朝のハマグリのお吸い物というのは美味かった

見た目だけだと水だと思ったが、、何とも味わい深く

我ら豚獣人もおったまげた！

この村は肉以外も最高に美味い」

「肉巻きおにぎりもたくさん食ってたぞ、兄者」

「それはソレ、これはコレ」

お吸い物だけだと力が出ないだろうから

肉巻きおにぎりも作ったから大丈夫かな

やはり新しい食べ物は感想がすぐ出てくるよね！

「ハマグリって中々開かないのがいるんだぜ！

作ってて面白かった」

「イガーさんみたいに料理出来たらなー」

「ヤマト！！また怒られるぞ」

「「そんな事ない、ねえよ」」

「えっ！」

「やる気さえあれば大丈夫！一回の失敗がなんだ

男ならモノにするまで諦めるな！

「ブー様！、、、ハイッ」

「ビックリした！」

「ブーどうしたんだ？」

「フフフ、今のは僕の父親の言葉だよ」

「「「「ブー様の？」」」」

「そう、、適当でがさつで声がデカくてやかましい父親」

「？！？まるでイガーさんみたいな、、」

「ヤマトくーん、、、」ジャキン、、と爪を出すイガー

「嘘ですー、、！」

「フフフ、、まあ、ちょっと似てるね！」

「俺はそんなかよ」

「フフフ、悪口じゃないさ、人には個性があるんだから」

「へいへい」

意外な所でブーの父親の話が聞けた

内心イガーは喜んでた

今まで家族の事なんか話さなかったブーだ

少しは仲良くなれたのかな、、、

「さあ、ササっと４時間くらいゴールデンカウでレベル上げして、その後川へ行くよ！」

「ビー、肉ダンジョンへ移動」「ビー」シュンッ

この前の草原へついた6人

「いい？この階層からCランクが混じってくるか、、もしかしたらCランクしか出てこないかもしれない

気を引き締めてね！」

「「「「ハイッ」」」」

「僕は基本観てるから、イガーは一緒に戦ってね！」

「おうよ！新技を考案中だからな」ジャキン、ジャキン、と爪を鳴らすイガー。やる気充分だ

「では、進みますぞ！」ミスリルの鎧とミスリルシールド、ミスリルの斧を持ったトンガと

ミスリルの鎧とミスリルハンマーを持ったトンゴが先を歩く

しばらく進むと進行方向で何やら動いてる気配がある！

ブーが先行させていたミツバチアイで敵を確認

「これは、、！」

「どうした？ブー」

ミツバチアイで見えたのはCランクのブラッディボア、しかも２０匹はいる、、どうしよう！流石に5人じゃキツいかな。

「みんなよく聞いてCランクのブラッディボアって言う魔物が２０匹近くいるよ

とりあえず5人に任せるから頑張って」

「「「「「分かりました」」」」」

そう言うとトンガとトンゴはゆっくりしゃがみながら進む

イガーは気配を殺して近付くみたいだ

少し迂回して回り込むつもりかな、、

ギンとヤマトはどうすればいいか分からず

トンガとトンゴの後ろから付いていく

「ふむ、、、困ったね」

ジリジリと近付くトンガとトンゴに気付いたブラッディボア達が一気に走りこんでくる

その瞬間横から突っ込んだイガーが爪で７匹仕留める

残ったブラッディボアがトンガとトンゴに体当たり

だが４匹止めるので精一杯で抑えきれない残りのブラッディボアがギンとヤマトに突っ込む

「うわっ！あぶねっ」

「、、うぐっ！」

トンガとトンゴのミスリルの鎧と盾で抑えたブラッディボアをイガーが後ろからやっつける

そしてギンが避けたブラッディボアが１匹折り返して来たのをギン自ら仕留めていた

そして、、残ったブラッディボアはどこかへ走り去った

「ヨシっ！Cランクも大丈夫だな」

「うむ」

「一瞬冷や汗が出たがな」

イガーとトンガとトンゴは倒した事で安心している

でも、、ギンは喜べない

前衛の3人が勝利に浮かれている間ブラッディボアにやられたヤマトに駆け寄っていた

「ウゥゥッ！」

「ヤマトッ！、、ああ、、どうして！ヤマト大丈夫か、、」

「やっちゃった、、ドジだな僕は」

ブラッディボアの短いツノが脚の根本に刺さったみたいで出血している

「イガー、トンガ、トンゴ！いつまで酔っている

後ろの仲間の安否はどうした！」

突然大声をあげるブー

「「「！」」」

その声を聞きようやくギンとヤマトが居ない事に気付き

ギンとヤマトの元へ駆け寄る

「「「ああ、そんな！ヤマト」」」

ブーは怒鳴った後にヤマトに駆け寄り

ハチミツポーションを飲ませていた

シュワシュワシュワッ

みるみるうちに回復し

先ほどまで穴が開いてたのが嘘のようにピンピンするヤマト

しかし空気は張り詰めたままだ

何故ならブーが怒っている

5人の顔を1人1人ゆっくり見回す

5人はまともにブーの顔を観れないでいる

「何か言う事は？」

「ヤマト大丈「違う！！！！」

イガーが大丈夫かと聞こうとしたのを遮りまた怒鳴る

近くにいた小鳥達がバサバサと離れてった

「お前達5人に任せると言った

その後何をした？、、、トンガ」

「ハイッ！、、いつも通り盾で敵の攻撃を防ごうと思いました」

「イガー」

「、、お、、俺は1人で横から突っ込もうと気配を消した」

「ギン」

「ハイッ、、いつも僕らは後衛なのでいつも通りトンガさんとトンゴさんの後ろかなーと」

「、、、まず敵の情報でCランクが２０匹と伝えた！」

黙って頷く5人

「Cランク２０匹！この5人では初めての大群だ！しかもCランク」

うんうんと頷く5人

「何で5人で話し合わない？」

「「「「「！！！！！」」」」」

ブーは止めない！怒っているからだ

「イガー、、一応君がこの中で1番強い

聞くけど、、２０匹を一瞬で全て殺せる自信があった？」

「、、、」プルプルと横に首を振るイガー

「トンガ、トンゴ！お前達は2人であの半分、、１０匹も止められる？」

「、、いえ、、無理です」

「ギン、ヤマト、、お前達はどうしていいのか分からずとりあえず付いていけばいいか、、と自信がないのに適当にやり過ごそうとしたな？」

「、、、ハイッ」

「僕が1番怒ってるのはね、、仲間がここで死んでたかもしれないって事！

だってそうだろ？あの時敵は逃げてった

だけどもし残りの敵も折り返してヤマトに向かってたら？重症のヤマトは避けれた？

それともギンに狙いを定め猛突進してたら？

ギンまでやられてたかもしれない

イガーとトンガとトンゴ、、、君達3人は

ギンとヤマトが死んでも良かったの？

ええ？どうなんだ！答えろっ」

「、、、、、よくないです」

「ヤマトごめん」

「ギンも、、すまなかった」

「ふぅ、、、とりあえずヤマトは死ななかったし

ギンも無事だった

だけどね、、今怒られたのを今後忘れないでね

君達1人1人の行動で仲間の生き死にがかかってる

1人だけ勝てればいい、自分さえ死ななければいい

もしそんな軽い気持ちなら今後狩りには連れていけないから

今日でおしまい

だけどね！もし仲間を殺さないで、、絶対に生きて帰って

村のみんなと一緒に美味しいご飯を笑って食べたいなら

仲間の命を最優先に狩りをしよう

生きてさえいれば、また狩りに行けるんだし

「「「「「ハイッ」」」」」

流石にその後狩りを続ける事は出来なかったので

ブラッディボアのドロップ肉だけゲットして

ダンジョンの外へ「ビーの瞬間移動」で出てから

この前夢で教えてもらった川へ鮭狩りに行ってみた

「ここ、、かな？」

川辺でジィーっと観てると浅い川をユラユラ動いてる物がいる

「デッカい魚だ！」

透明だから中が丸見え！

少し背中側が紅く口が尖ってる

間違いなく鮭だ

「ブー様、、どうやって捕獲しましょう、、」

「フフフ、観てごらん！あの動いてるのが全部、、鮭だー。ヒャッホー」

盛大に水飛沫を上げながらバシャバシャと突っ込むブー

呆気にとられる5人

さっきまでの暗い雰囲気が嘘のようにみんなで遡上する鮭を捕獲しまくった

イガーは爪で頭を刺して川辺にポイポイ投げる

ブーも両手でバシャバシャと弾いて川辺に飛ばす

トンガとトンゴは装備を置いて

１匹ずつ確実に捕まえて川辺に投げる

ギンとヤマトは身軽なのでアッチに飛んだり

こっちに飛んだり楽しそうだ

しかし、、最初こそ楽しんだが１匹１匹がデカくて重い、腕がジンジンしてきた5人

次第に疲れが出てきていた

でもブーはお構いなしに最初の頃のスピードを維持したままである

さすがに川辺に鮭の山が出来てきたのでイガーが収納に入れた頃

ギンが恐る恐る聞いた

「何故ブー様はスピードが遅くならないのですか？」と

「ん？魔力コントロールしてるからね』

「魔力、、コントロール、、！？」

「ああ、そうか、、、魔力コントロール教えてなかったね」

「集合ー」

「「「「「！！」」」」

ブーが集合と言うと素早く集まる5人

「イガー、爪に魔力集めて」

「ホイッ！」ジャキン、と伸ばした爪に何やらモヤモヤした物がたゆたっている！

「このモヤモヤしたのが魔力！みんな産まれながらに持ってるものだよ！

例えば、、イガーその集めた魔力をヤマトに渡せる？」

「えっ！？そんな事やった事ないけどな、！」

恐る恐る優しくヤマトの上げた手に触れるイガー

「わ！っ！凄い、、何かあったかい」

最初こそユラユラしてた魔力が

次第に消えてしまった

「ああ、、消えちゃった、、」

「ギンとヤマトは魔力少し持ってるからね

今の感じで最初は他人の魔力を維持する練習

慣れたら自分の魔力を手のひらに集めて

また維持する練習

その後は動かす筋肉に魔力を集める、、、

すると、、」

突然ブーが片腕に集めた魔力をビュンッと振り下げると

川辺に生えてた木に穴が開き、メキメキと倒れていった

「「「「！！！やば」」」」」

シンプルな魔力弾

だがブーがやると大砲かってくらい威力が凄い

他にも自分の身体じゃなくても

例えば武器に魔力を流して使うと

通常の何倍も堅くなり強くなる

防御の時は鎧がなくても皮膚が堅くなる

尤も魔力を乗せた攻防が必要になるのはAランク以上なので

4人にはもう少し先でも大丈夫

まあでも、、早く慣れる為にもこれからは１日1回

魔力の修行をやろうと決めたブーであった

「そして、、トンガとトンゴは闘気ね！

イガー、、獣化やって」

「おうよ！、、、フンッ、、グァァァッ！ーー」

四足歩行状態になり顔の毛が伸び

立派な立髪を生やし

手脚の筋肉がムキムキになり、眼が紅くなり、顔が獰猛になるイガー

「うん、形態変化のスピードが上がってるね！！！さっき倒れた横の木を殴って！」

「ガアッ」と声がしたと思ったらシュッと飛び

次の瞬間には「ドゴンッ、、」と聞こえ

生えてた木が跡形も無く粉砕されていた

「ス、、スゲー！」

しかしまだ長く続かないのかヘニャヘニャと倒れるイガー

ギンとヤマトが駆け寄り

ブーにもらったポーションを飲ませる

「アレは闘気！魔力が少ない種族ならこっち

その代表が獣化！どちらも攻防力を上げてくれる！

高ランクの冒険者や所謂勇者とか魔王クラスになると

持ってて当たり前な基本の技

だけど究極の技ともいえる

何故なら、、」

片手を腰に引き寄せ、中腰になり腕を伸ばす

腕が伸びた後に「ボッッ」と音が聞こえた

すると川がズバァッと割れた！！

「「「「「！や、、！！ァァァ。、」」」」

声が出ていない4人

イガーはぐったりしてるから観てないかな、、

「と、まあこんな風にね、、」

フフフと笑うブー

「魔力操作と闘気操作、、5人がこれから強くなれるか、、毎日の修行にかかってるからね

こればっかりはヤレと言ってやるもんじゃない！

朝が得意なら他人より早く起きて

朝が苦手なら夜寝る前に

毎日、毎日、毎日死ぬほど修行をして、、やっと手に入れる物だから、、、

特にイガーは世界一になりたい夢の為

トンガは一族の長として

ギン、ヤマト、君達は？犬獣人を絶滅させたい？繁栄したい？」

「む、、無論、、繁栄させたいですっ」

「そう、、それならいつまでも味方の後ろに隠れててはダメだ！

君達自身が仲間を守るリーダーになる為に」

「ハイッ」「頑張ります」「必死にやります」「ブー様ありがとうございます」

「フフフ、ちょっと今日は熱くなっちゃったね、ごめんね！、、いつか僕がいなくても獣王国を支えられるように、、、5人ともなってね」

「「「「「ハイッ、、えっ？」」」」　

笑顔でそう告げたブー

先日アイヌ神アンヌ、レラ、ムツベ様達との会話がやはりどっかで引っかかっている

いつかいなくなるその日まで

やれるだけの事をやっておきたい

まだまだ教えたい事は山ほどある

全部、、僕が居なくなっても、、全部みんなでちゃんとやるんだよ！

溢れそうになる涙を見せぬ為

独りで鮭を獲りにいくブー

その後もバシャバシャと川辺に鮭を投げまくるブーを観ながら5人は盛大にゴチる

「ちょっとブー様獲りすぎでは、、」

「これ半年分くらいあるよな」

それもそのはず鮭は１匹１匹が2メートル以上する

キング秋鮭というめちゃくちゃデカイ魚

さっき川の上流でちっちゃい四足歩行の獣が鮭を口で咥えたけど

バタバタ暴れて食べられないって所を見かけていた

「うちの村でも夕食時、、6人で一本だとして、、40本ちょいか、、もう1000本近く獲ったよな、、！」

イガーは呆れていた

かつてここまでブーが必死になって捕まえた獲物はない

何でコレが好きなんだろ、、

不思議であろう！

本来熊は冬眠の為にこの時期食べまくって栄養を蓄える

だが異世界で熊獣人だから冬眠はしないのに

その本能だけが全開なのだから

本人もそろそろ辞めようとは思っている

だが、ハチミツ同様止まらない、止められない、捕まえるのがとても至福の一時なのだ

「あー、、もう、、生で食べたい、、ガブッと、、ああー。、誰か止めてー」

そろそろ帰ろう、と止められたのは辺りがすっかり暗くなった頃であった

昼間の事があったから誰も止められなかった

「もっと早く止めてよね」と逆切れである

１２００匹！

それでもこの川を遡上する鮭の10分の１も獲ってないだろう

未だに川をビチビチと音を経てながら遡上する様は日本でも観られなかった壮大な景色である

「いーい？？また来年、今の時期に鮭を獲りにくるからね！絶対だよ」

「へーい」

「わかりました」

「それまでにもっと捕まえれるよう修行しておきます」

「そうか、コレは修行なのだな！ブー様は我らを強くさせようとこの場に連れてきてくれたんですね」

「フフフ」

そんな事はない

食べたいからである

だけど笑ってごまかすブーであった

「さあ帰ろう！ビー移動お願い！村へ」「ビー」シュンッ

「おい、、ブーさんはいたか？」

「こっちにもいない、、もう真っ暗なのに」

「おーい、、イガー、、どこだー」

村人達が夜遅くなっても帰って来ない6人を心配して探してくれていた

「ごめんなさい、遅くなりました」

「ああ、良かった。おかえりなさい」

「ホラっ、だから探さなくて大丈夫って言ったじゃない」

「そうは言ったって！！！こんなに遅いのは珍しいから」

6人の周りにワラワラと集まる村人達

「トンガ様、トンゴ様！我ら豚獣人皆心配してました」

「うむ！済まない」

「ギン様、ヤマト様、、良かった！おかえりなさい」

「ああ、みんな心配かけたね」

「イガーくん、、やっぱりアナタがいないとこの村は静か過ぎるわ」

「そうだろう？俺もそう思っていたんだ！待たせて悪いなみんな！

さあ今日は鮭パーティーだ！」

そして皆んなで獲ってきたばかりの鮭を焼いて食べました

「あっ、お腹開いたとこにある紅い卵はそのバケツに入れてね、あとでイクラってとっても美味しい物になるから」

「「「「「はーい」」」」」

魚を卸せるイガーとトムさん、それとヤミーさんにお願いするブー

フフフ、イクラの為に捕まえてるといっても過言ではないからね！

イクラ丼！最高だよねー

身より美味しいからね

もはや目の前の身なんかどうでも良いとブーは思っている！

しこたま卸した鮭から集まったバケツ一杯のイクラ

それが50個ほどある

「もうやだ、魚卸したくない」とイガーとトムさんとヤミーさんは絶句していた

「フフフ、お疲れ様でした」

皆んなが焼き鮭を食べている間に

ブーは醤油と酒と、、みりんがないのでハチミツポーションにどっぷり漬ける

「さあ、あとは冷やして完成だね！みんなありがとう」

「やっと終わった！よーし食うぞー焼き鮭」ヤミーさん

「俺もいっぱい食べよっ！」イガー

「ワシもたらふく食べるぞー」トムさん

残りは部屋で出してもらってルイベにしようかな！

まだまだ今日が終わらないブーでした

、、

、、

「イガー？」

「ん？なんだよ」

「もちろん手伝うよね？」

「えっ？、、ホラ、アレだよ、、俺は、、色々と、、」

「ハイッダメー！」

「ウウウッ！獣化して疲れたんだぞ」

「しーらない！そんなんじゃ世界一にはなれないよ」

「フンッ！仕方ねえ、手伝ってあげるぜ！」

「元からそのつもりだし」

「べー」

「他人にベロを見せない！」

「へいへい」

そのあと夕食後夜中まで付き合わされたイガーでした

ただ、驚いたのはハチミツポーションを掛けた時

本当の宝石かって位輝いたので思わず2人でニヤニヤしながら見入ってしまったとな！

それを青い魔石いっぱい置いて凍らせれば完成

「この世界に寄生虫がいるか分からないしね

凍らせれば大丈夫」

「きせーちゅー？」

「ちっちゃい虫だよ！」

「虫は好かないぜ」

「うん、お手伝いありがとうね」

「へっ！俺は料理人って奴だからな！」

「はいはい！疲れたから寝るよ！」

「グー」

「はやっもう寝てんの？」

ツンツンしても起きないイガーであった

よほど疲れたんだね

「フフフ！おやすみイガー」

「グー」

夕食後、ブーに言われた通り魔力操作の練習をしていたギンとヤマトは１時間もしないうちに全魔力を使い切り外で倒れていた

他の犬獣人が気づかなかったら大変だったんですよ、と次の日注意された2人である

そしてトンガとトンゴも獣化というのを思い出して

兄弟仲良く練習していたらすぐ倒れた！

次の日他の豚獣人から

気付いたから良かったものの冬なら凍死してたんですよ！気をつけてください

と怒られた！

「「「「ハァーッ、、先は長いな、、」」」」

4人揃って盛大にゴチるのであった！