第22話 ブーの使命
「えっ!!ここは」
白い空間に独りぼっちのブー
「フフフ、また来れたんだね!」
「久しぶりです、主。」オジロワシの姿の神様
「ウフフ、仲間が増えてよかったね」「エゾモモンガの姿の神様
「あのパンケーキ懐かしいね!食べさせてくれたもんね」シマフクロウの姿の神様
「お久しぶりです、アイヌ神アイヌ様(勝利)レラ様(風)ムツベ様(刀)
もとい、、、僕のペット達」
「久しぶりですね!マイマスター」オジロワシのオジロン
「前回は、、10年くらい前だっけ」エゾモモンガのモモン
「僕もあのバター乗せたパン食べたいな」食いしん坊シマフクロウのシマさん
「それで、今回は?」
ブーが地球で死に、転生した時
たまたま一緒に車に乗ってたペットのオジロワシとエゾモモンガとシマフクロウ
ブーこと「熊田光雄」(くまだみつお)は農協へ確定申告をしに車を走らせていた
その時冬の台風並みに発達した低気圧で
暴風雪になり前が見えなくなり前の車に衝突し亡くなった
車内にいたペット達も一緒に!!!
次に目を覚ました時はこの異世界の創造神様が話しかけていた時
地球に未練は余り無かったが唯一ペット達が気がかりだと創造神様に言うと
それなら一緒に異世界へ連れて行こう!と言われ
何故かペット達は森の神様、アイヌ神となって
獣王神様と一緒に獣王国一帯の管理を任された
話をはしょると元々ヒトと魔族と竜しか作らなかった世界
ヒトと魔族が争い出したから
世界の端っこと端っこに分けた
その真ん中の広大な土地に
前、転生者(ブーの前任者)により少しの自然とある程度の動物が産まれた
それでもまだ広大な土地のほとんどは砂漠やパサパサの大地であった
もっともっと雨を降らせ大地を潤わせ、山も川も動物もいないと森にはならない
動植物を増やし地球みたいな素晴らしい世界にしたい創造神様
その為の転生者
故に世界を動かすスキルが貰える
そしてブーのスキルで現在のような森になった
薄めたポーションで地球の種を撒く
前任者がスキルで出した動物に獣王神様が獣人に変化させた
@各々がレベルアップしてする種族進化とは全くの別物、神様のみ行える奇跡
森の管理者として
世界の調停者として
獣とヒトの間の子
なので歴代獣王は必ずヒト種族のトップと魔族のトップ、さらには竜のトップと顔合わせをし
四者会談なる世界の会議を行っている
大した話をしない。人口が増えたとか、山が噴火したとか、今年は雨が少ないとか他愛もない話
それもそうだ、下手に情報を与えると争いになりかねない
自国の利益を他国に知らせるなど愚の骨頂
だが今年は違う
現獣王のレイガー・スピリット・レオクロームは突然話し出す
「翌年の春
魔族とヒトと竜よ、国の北側にあるケモツー村へ招待する
美味しい食べ物をたくさん用意して待つ
是非遊びに来られよ、、、と
転生者である熊獣人のブーが自重を外しやりたい放題である今
利益として利用させてもらう!
現獣王はしたたかであった
否、、後継者の為、果ては世界の為に必死であった
それがどういう事なのか分かるのはもう少し後のお話である
しかしあの熊獣人は本当に凄い
前任者も凄かったが
今回の転生者は文字通り世界を動かすキーマンである
「彼が味方で本当に良かった」
獣王にここまで言わせるのは世界広しといえど
彼くらいであろう
下手すると獣王より力があるのではないか、と
思われる転生者だが
いかんせん北海道出身者はのほほんとしている
適当に美味しい物を食べて暖かい家があれば幸せという、、良く言えば野心がない
まあ、その朗らかな人柄が気に入り
異世界の創造神様が連れてきたんだけど、、、
「マイマスター!来年には交易都市が始まり
ヒトや魔族、、さらに竜種と会う事になりますね」オジロワシのオジロンが言う
「うん、仲良く出来るか心配だよね!
みんな欲深いから!!!気をつけなきゃいけない」
「そうですな、、特にハチミツは気をつけて下され!戦争が起こりかねます」エゾモモンガのモモンにハチミツ気をつけてと、釘を刺される
「うん、ハチミツはぜーったい死守するもん」
「ハチミツをポーションにするとは、、創造神様はどのようにしたいのか、、、私達には分かりかねますじゃ!あっ、、そろそろラベンダーとかのハチミツが集まるのでは?アレも美味しそうだけど、、ああ、でもハチミツをかけたパンケーキこそ至高、、ああーぁー、、食べたい」食いしん坊なシマフクロウのシマさん
「フフフ、事前に呼ぶ前に教えてくれたら焼いて持ってくるのに」
その後3人?3匹?の神様からある重大な話を聞かされる
「そうか、、なるほどね!
勇者と魔王と竜種か、、、、そして世界が動き出すんだね
イガーのお役目も待ってるのか、、、
その為の僕!いいよ!一度死んでるからね
むしろ今毎日楽しいんだ。ありがとう」
「全てを受け入れ尚その通り動くと申しますか。我が主よ」
「オジロンよ、、全ては運命よ!抗っても変わりなき未来、なればこそ、、!」
「死ぬ時もハチミツ舐めてたいでしょ?!それなら何か方法を考えないとね」
「フフフ、シマさんはやっぱり僕に1番似てるね
でも、オジロンとモモンも心配してくれてありがとうね
本当にあの時終わってた人生だからね!今ここで終わったとしても悔いはないよ!」
「「「イガーはどうするの?」」」
「、、、僕じゃダメさ、、、僕じゃ!」
「「「ウゥッ」」」
「忘れる所であった!ヒトが魔導船を手に入れましたぞ」
「魔王が進化しました!」
「竜種が人化の術を使えるようになりました」
「ゲッ!!!思ったより早いね!
こっちも急がないと。
あ、、手先の器用な獣人って誰だっけ?」
「「「キタキツネかな、だね、さ」」」
「あー!地球でもトウキビ抱えて持ってってたもんね、フフフ」
「そうですな、、主の母君も追いかけて化かされたと騒いでおられましたな」
「あれ?追いかけたら旧日本軍の兵隊さんがいたんじゃなかった?」
「まあ、、賢い部類ですな。認めたくないが」
「フフフ」
パアァァァ、、、
徐々に明るくなる
「「「地球のカムイ様より伝言です!
鮭は食べなくていいの?今が旬だよ」」」
「!!!あああああー早く川に行かなきゃ!!!ありがとう!またねー」
互いに手を振る4者
オジロワシからの恩恵
森之王
エゾモモンガからの恩恵
ハチミツ大好き
シマフクロウからの恩恵
食いしん坊
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