#02 天使と行くカラオケ





「ケンくんケンくん」


「なになに?アサミちゃん、どしたの?」


「今日ね、放課後ユーちゃんたちとカラオケ行くんだけど、ケンくんも行く?」


「行きます! お供させて頂きます!」


「ふふふ、そう言うと思った。 私とユーちゃんと、あとマミちゃんが来るからね」


「りょーかい♪」


「じゃあ、放課後よろしくね?」


「うん、わかった」



 よっしゃぁぁぁ!

 アサミちゃんの方から誘ってもらえたぞぉぉぉ!

 みなぎってキタァァァァ!!!



 因みに、ユーちゃんことユウコちゃんとマミちゃんは、俺やアサミちゃんとは違う中学出身で、高校でアサミちゃんと友達になった子たちだ。



 そして放課後、4人でカラオケへ。


 女の子3人がハイテンションで歌うのを盛り上げ役に徹したり、飲み物注文係したり、たまに指名されたら歌ったりして至福の時間を過ごす。


 そして、マミちゃんからデュエットの指名がかかり、空気読んでマミちゃんの顔見つめながら情熱的に歌い上げると


「私もケンくんと歌う~!」とアサミちゃんからデュエットのご指名がぁぁぁ!



 マミちゃんの時とは打って変わって、しっとりと愛を込めて歌い上げる。

 テレ臭くて、あまり顔を見つめられなかったのが心残りだが。


 でも歌い終わってソファーに座ると、アサミちゃんは僕の隣にぴったりくっつくように座った。


「ケンくん、楽しいね☆」


 か、可愛い・・・

 天使や・・・


 と、ドキドキキュンキュンしてると、ユーちゃんことユウコちゃんが

「アサミちゃんとケンくんって、仲良いよね? 小中一緒なんだっけ?」


 すると、アサミちゃんは

「そうだよ~♪ 私たち幼馴染なんだよね~?」



 そうか、幼馴染って、近所に住んでるとか親同士が友達とかで、物心つく前からの付き合いとかのイメージあったけど、8年もの長い付き合いだと、幼馴染と言えるのか


「そうだね、小3からだもんね。 幼馴染って言えるんだね」


「へぇ~、ちょっと憧れる。異性の幼馴染」


「羨ましいでしょぉ~♪ えへへ」



 頭1つ2つどころか、天辺まで突き抜けてんな!俺!



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