〇〇にも程がある アサミ編
#01 小学3年で天使に恋した
俺の初恋は、小学3年の時だ。
クラス替えで同じクラスで隣の席になったアサミちゃん。
お人形の様に目がパッチリで、まつ毛もクリンクリン。
うっすらピンクの頬に、ぷっくりとした唇。
子供なのにブラウンに髪を染めてて、毛先はゆるくパーマで前髪はきれいに揃ってて、おしゃれな超絶美少女。
しかも、いつもニコニコしてて誰にでも愛想が良くって、女の子のいい匂いがして、声もかわいくって、マジでリアル天使の様な女の子。
子どもながらにも初対面で心を奪われ、その日から16歳になった今も変わらず、俺はアサミちゃん一筋。
「アサミちゃん、おはようっす!」
「ケンくん、おはよ~」
「アサミちゃん、今日も天使の様にかわいいね!」
「うふふ、ホント、ケンくんは調子が良いんだから」
8歳の時から約8年ずっとこんな調子。
小学中学と経て、同じ高校に通うため受験も死ぬほど頑張って無事同じ高校に入って、運よくクラスも同じになれて、今でも毎朝「かわいいね!」って挨拶している。
でも、なにせ付き合いは8年と長く、長年好き好きアピールしすぎちゃって、あまり異性として意識されてないっぽいのが悩みの種。
それでもいっぱいお喋りするし、友達としてなら他の男子より頭1つも2つも抜けているんじゃないかって思ってる。
そう、アサミちゃん程可愛いと当然男どもがほっておかない。
しょっちゅう男から告白されてる話を耳にする。
1年だけじゃなくて2年や3年の先輩なんかの名前も聞くし。
じゃあ自分も告白すれば?って言われてしまうだろうけど、上手くいく様なイメージが全然無い。
告白してもフラれそう。
フラれれば、せっかく今まで築いた友達関係も一瞬で壊れてしまうんじゃないかって思うと、どうにも告白するのが怖くて、今の仲良しの友人関係のままでもいいんじゃないかって逃げ腰になってしまうんだよね・・・
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