#03 油断
そして付き合い始めて丁度1週間後の週末、サヤちゃんが俺んちに遊びに来た。
俺もサヤちゃんも初カノ初カレだったので初めはお互い緊張の時間が続いたけど、元々付き合う前から仲良かったし、少し緊張がほぐれると以前の様にリラックスしてお喋り出来るようになった。
二人で映画の話したり、PCで動画見たり、俺の中学の卒アル見たり、そして、初めてのキスもした。
この1週間学校でのフラストレーションがお互い溜まっていたのか、一度キスするとダムが決壊したかのように何度も何度もお互いが唇を求めた。
「俺、自分がこんなにキス好きだとは思わなかった」
「ふふふ、私も♪ なんか止まらなくなっちゃうね」
「だね」
そういって、またキスする。
何度目か分からないキス。
もう遠慮も無くなり、お互い舌を絡ませる。
正直言うと、キスの先も期待してしまったけど、その欲求は理性で押さえた。
「サヤちゃん、白状するけど、いっぱいキスしてたら勃起が収まらなくなった。 でも、がっついてるって思われて失望されたくないし、今日はこれ以上は無しにしようね?」
「うん、大丈夫だよ。 私も流石に付き合って直ぐにそういうのは怖いし。 でもその分いっぱいキスしよ?」
「うん。俺もキスいっぱいしたい」
そう言って、再びちゅっちゅちゅっちゅとキスを繰り返した。
夕方になり、サヤちゃんが帰る時間になった。
サヤちゃんの家まで送って行くことになり、玄関で靴に履き替え玄関から出たところで、後ろに居たサヤちゃんに肩掴まれて強引に振り向かされたと思ったら、閉じた玄関扉に壁ドンされて、今日何十回目か分からないキスをされた。
「壁ドンされた・・・」
「ふふふ、ガマン出来なくなっちゃった」ちゅ☆
そう言って、またキスされた。
「こんな所、誰かに見られたら恥ずかしいから、早く行こう?」
「うん、ごめんね?」
「ううん、強引なサヤちゃんも好きだから平気」
それから二人で手を繋ぎながら歩いて、サヤちゃんの家まで送って行った。
翌週月曜日
学校に行くと、恐れていた事態に追い込まれた。
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