第105話 二人の愛の日々
「はい、ユウ君。ユウ君の好きなハンバーグだよぉ」
「わーい」
唐突に始まるイチャラブ展開。
他人が見たら甘すぎてぶっ倒れそうな光景だ。
「はい、あ~ん」
「あ~ん……お姉ちゃんありがとう」
「どうかな? 美味しい?」
「うん、お姉ちゃんの料理が世界一美味しいよ」
「ありがと~ユウくぅ~ん」
ピッタリとくっつきながら『あ~ん』で食べさせ合う二人。
初体験から、百合華の溺愛っぷりは更に激しくなり、家の中では常にくっついていたがるのだ。
「お、お姉ちゃん……そんなにくっつくと食べにくいよ」
「だぁ~め、捕まえておかないと、ユウ君が誰かに取られたら大変でしょ」
「えええ…………」
元からヤバいレベルのデレデレだったのだが、最近は本当にヤンデレやドロデレのレベルに行きそうなデレ姉だ。
「んっ、んぅ~ん」
ハンバーグを口にくわえて顔を突き出す百合華。
口移しで食べさせようとしている。
「あ~ん……んっ、ちゅっ……」
口移しで食べさせてもらってから、そのままキスをする。
上級者レベルの『あ~ん』だ。
「ほらぁ、ユウ君もしてぇ」
「う、うん」
ハンバーグを口にくわえて姉に差し出す。
「ユウ君、いっただきまぁ~す……はむっ」
「んっ……ちゅっ」
「んふぅ~ん……ちゅっ……ちゅぱっ」
「んん? んんんっ~」
「ちゅっ、あんっ、ちゅぅぅぅ~っ!」
百合華が激しく吸いまくる。
キスをしながら両手を悠の背中に回し、愛しい弟を逃がさないようにギュウギュウと
「ぷはぁ……ちょ、ちょっと激しい」
「ふへへぇ~ユウくぅぅ~ん」
こんな調子で、ずっとイチャイチャしたい姉なのだ。
「お姉ちゃん、ちょっと休憩しようか?」
「えっ、ご休憩タイム?」
「その休憩じゃねーよ!」
泊まらずに休憩するホテルみたいなネタになってしまう。
「もぉ~ユウ君! 学園ではイチャイチャできないんだから、家ではずっと一緒なのぉ」
巨乳をぷるんぷるんさせながら駄々をこねる。
「ううっ、愛が激しいぜ」
ペロッ!
百合華が赤い舌を出して悠の頬を舐めた。
「ふふっ、ユウ君……もうユウ君は全部私のものになっちゃったんだよ。これからは、私に何をされても文句は言えないの。どんなイヤラシイコトも、されるがままなんだよ」
ゾクゾクゾク!
「ひっ、ひぃぃ……お、お姉ちゃん……怖いよ」
「でもでもぉ~その代わりに、ユウ君が望むなら、お姉ちゃんがどんなエッチなコトでもしてあげるよぉ」
「ん? な、何でも?」
「何でもしてあげる♡」
なななななな、何でもだと!
もしかして、あんなことや、こんなことも……
エッチな漫画に出てくるようなことも……
いやいやいや!
俺は何を考えているんだ。
神聖なお姉ちゃんを何て目で……
でも……エッチな奴隷お姉ちゃんも……
うっわぁ!
俺のバカバカ!
で、でも……エッチな妄想が止まらない!
百合華の何でも発言で、悠がドギマギしっぱなしだ。
夕食が終わりリビングのソファーでくつろいでいると、さっそく百合華が膝に乗ってくる。
「はい、ユウ君。食後のエッチだよぉ」
「は?」
まるで食後の腹ごなしみたいな感じに、とんでもないことを言うエロ姉。
「じょ、冗談だよね?」
「本気だよぉ」
ガチャガチャ――
上に乗ったまま服を脱がそうとする百合華。
「あの、エッチは夜に……」
「エッチは一日五回って言ったでしょ」
「やり過ぎだって!」
「全然足りないよぉ~ずっとずっと二十四時間繋がっていたいのに」
あ、あれ?
やっぱりヤンデレ姉かな?
愛が激し過ぎな姉にビビり気味になる。
「せ、せめてベッドで……」
「ダぁ~メっ! ここでするのっ!」
「な、何で?」
「この家でエッチしてない場所が無くなるくらいに、色々な場所でするのっ! 何処に居てもエッチな匂いが染み付くように、ユウ君と私がエッチした跡を刻み付けてマーキングするのっ! この後、お風呂でもするからねっ!」
「え、えええっ、ええええ……」
エッチな奴隷になるのは自分だと気付く。
姉に何でもさせようと考えていたのに、何でもさせられるのは自分の方なのだ。
「ユウ君、今日、クラスの女子と話してたよね? はい、オシオキ決定でぇ~す!」
「理不尽過ぎるわ!」
「ダメでぇ~す! ユウ君は私だけのユウ君なんでぇ~す!」
理不尽だろうが何だろうが止まらない百合華。
姉法が絶対なのだ。
全ての上に姉法が存在し、姉が絶対権力者なのだ。
「あああっ、ユウ君……あんっ♡」
「ひぃぃぃぃ~っ! 死んじゃう~」
上で百合華が激しく動く。
その姿は、まさに
※プロレスごっこです。自主規制によりプロレスごっこをしている映像になります。昨今の厳しい規制を御理解ください。BD版ではプロレス映像が外れる予定です。
リビングとお風呂で激しくエッチなプロレスごっこをして、ヘロヘロになってしまった悠。
こんなにされているのに、身も心も大好きな姉を求めてしまい止まらない。
やっぱり百合華には、何をされても許してしまうのだ。
「はい、ユウ君。お布団に行きましょうねぇ~」
風呂上がりで髪を乾かした後も、ギュッと抱きついたまま離れようとしない百合華。
誰にも悠を渡さないという強い意志を感じる。
「お姉ちゃん、そんなにくっつかなくても、俺は何処にも行かないよ」
「ダメっ、ユウ君とずっとくっついていたいのっ! ユウ君が私の初めて奪ったんだから。責任とってよねっ!」
「ううっ、やっぱり愛が重い」
初めての男になったのだから責任重大だ。
もう一生添い遂げるしかない。
ギシッ!
ベッドに入る二人。
幸せタイムの到来だ。
「ユウ君、ぎゅぅ~っ」
「ふへぇ……」
「ほらぁ、ユウ君もギュッてして」
「はい、ぎゅぅ~っ」
「ふにゃぁ~気持ちいいよぉ~」
ベッドの中でイチャイチャ抱き合う二人。
お互いに『ぎゅっぎゅ~っ』とし合っている。
「はい、次はチュウして」
「うん……ちゅっ」
ぽてっとセクシーで美しく整った百合華のくちびるにキスをする。
「ほらぁ、カラダ中にチュウするのぉ」
「ええっ……マジか」
「マジマジ」
百合華が悠の口癖を真似する。
「い、いや、でも……」
「ふへへぇ、カラダ中っていったら、全部なんだよ。ユウ君のくちびるが触れてない場所がないように、お姉ちゃんの全部にチュウするんだよ」
「ぜ、全部って……もしかして全部……」
愛の監獄に囚われた悠には逆らうことはできない。
全て姉の思うがままにエチエチ地獄を受け入れるしかないのだ。
「ほらぁ、早くぅ~」
「う、うん」
指先からキスを始める。
腕に、腋に、背中に、胸に――――
余すところなく、全ての場所にキスをして行く。
「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ――」
「あんっ、ユウくぅ~ん、くすぐったいよぉ~」
嬉しそうにはしゃぐ百合華。
本当に全てキスしてしまう悠。
悠にとって、姉のカラダに汚い部分など無いのだ。
百合華のテンションが上がり過ぎてくたくたになってしまう。
それでも手は悠を掴んだままだ。
絶対に離さないという意思の表れだろう。
「お、終わった……」
「じゃあ、今度はお姉ちゃんがユウ君にチュウしちゃうね」
「えっ…………」
舌をチロチロしながら迫るエロ姉。
本当に食べられてしまいそうだ。
「いっただっきまぁ~す!」
「うっわぁぁぁぁ~」
むしろここからが本番だった。
「ちゅっちゅっちゅっちゅっペロペロちゅっちゅっちゅっちゅっペロペロちゅっちゅっちゅっちゅっペロペロちゅっちゅっちゅっちゅっペロペロちゅっちゅっちゅっちゅっペロペロ――」
恐るべきキスの連打と高速ペロペロで追い込まれる。
人間離れした悪魔の技法で極限まで攻められてしまう。
※プロレスです。プロレスごっこです。プロレスだからセーフなのです。
甘く気怠い疲れでベッドから動けない。
激し過ぎる百合華の愛情表現にお手上げ状態だ。
「お姉ちゃん……激し過ぎる……」
「わ、若いから大丈夫だよねっ!」
「大丈夫じゃねぇ……」
百合華の胸に抱かれ頭をナデナデされる。
「ユウ君……ごめんね。ゆっくり休んでね」
「うん……」
「あっ、明日はお休みだから、ずぅ~っと一緒にいられるね」
反省したのかと思いきや、実はそうでもないようで……
「明日は一日中ずぅ~っとキスしていようねっ!」
「おいっ!」
むぎゅぅ~っと抱きしめられる。
「うへへぇ~ユウ君とずぅ~っと一緒。寝るのも一緒、ご飯も一緒、お風呂も一緒、と、トイレは……別に……」
「そこは恥ずかしいんだ。ふふっ」
つい、去年の夏のウ〇〇姉を思い出す。
「ちょっと! ユウ君! 何か想像した?」
「べ、別に……ぷっ、ぷはっ、ふふっ」
「もぉ~っ! 思い出しちゃダメぇ~」
抱きしめた腕に力が入る姉。
ぎゅうぎゅうと絞めまくる。
「く、苦しい……」
「忘れなさい! 記憶から全消去よ!」
「無理……」
「じゃあ、もう一回エッチ追加しちゃいます」
「理不尽過ぎるぅぅぅぅ~っ!」
止まらないエロ姉彼女の暴走にタジタジの悠。
まだまだ余力を残す百合華に、防戦一方でヘロヘロだ。
そんなこんなで、二人の愛の生活は続いて行く。
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