第1章 第11話
輝夫は暗くなった前庭を窓越しに見ていた。雲の切れ間から見え隠れする星々から漏れてくる光に照らされて三本の木がぼんやりとその姿を表している。右側の木の幹のあたりがほんのりと橙色に光っているのが見えた。その橙色の光は少しずつ輝きをましていき、やがて眩しいほどの輝きになっていた。輝夫は急いで部屋をでて階段を降りていった。
右側の木の前に輝夫は立った。幹から発せられている橙色の光は輝夫が部屋の窓から見たときよりも遥かに眩しく輝いていた。その橙色の輝きは強烈でまともに目を向けられないほどであった。体全体が心地よい暖かさに包まれていくのを感じた。突然暗闇に包まれて上に引き上げられていくのを感じた。時々橙色の光が通り過ぎていくのを感じた。
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