応援コメント

第10話  土橋」への応援コメント

  • 風情があって素敵な夏の情景です。過ぎし昔の思い出に、さめざめと泣く女性の心情を背景とともにコントラストを付けて描き出すのには、相当な年季が必要でしょう。ブラボー

    作者からの返信

    コメントを頂きまして誠にありがとうございます。相当な年季と言われて、確かに百年は超えてしまったかもしれません。もうすぐ150歳を迎えます。

    金沢市街に流れる二つの大きな河川、犀川と浅野川、その浅野川上流のほとりにあった古い木造建ての印刷工場の二階に、昔一年ほど住み込み暮らしをしていました。まるで大正時代の面影を残した風情があって、川にかかった土橋をよく散歩したものです。遠くには白山の稜線も見えていました。金沢にはたくさんの思い出をいただきました。会社から香林坊で歓迎会をしてもらい、汁椀を啜ろうとしたら、透明で小さな白魚がピョンピョン跳ねてるじゃありませんか。「おどり食い」とかいうそうで、北陸地方の珍味に正直おどろきました。口の中でピョコピョコまだ跳ねているのですから、飲み込むにも勇気が要りました。