第7話 偽スキル真スキル

 

 何事もなく?ギルドの場所を紹介してもらった私は金髪の男の人、ディムさんにお礼を言う。


「ありがとうございました!」


「うんうん、また何か困ったらいつでも頼ってね

 お礼は僕とデートでいいから~」


「う、うっす…」


『無事に着くことができたでございますね!』


『途中変な視線なかったか…?』


 また夜一は怖いフラグ立て、もう!ダメよ!ディムさんがいる手前夜一たちと会話ができないので、心の中でメッとしとく。

 そんな風に脳内で会話してたら、ハートを飛び散らす感じで奥へと去っていくディムさん

 軽い人だったなぁ、あれなかったらカッコいいのにもったいない

 でもまぁ、ここまで連れてきてくれた親切な人に恵まれたし、早速身分証作りにいこっと!

 受付であろう場所に行き、お姉さんに身分証のことを話す。


「それでは、こちらの紙に触れてください。手から貴方の能力を読み取ります。」


 そう説明されて、何も考えず触れたら夜一たちが小突いてきた。


『お前…そんなホイホイやっていいのかよ…』


『主様はもの凄くお強い方だと知らしめることができまするが、問題ごとも引き寄せてしまう可能性が高まるでございす…』


 えぇ…早く言って……いや、森でそんなこと話したわ…忘れてた…


「そこまで、突飛な能力がないですがギルドに属しますか?レベルが普通の村娘よりも少しだけ高いので一応Fランクの依頼が受けれます。」


 突飛な能力がない?あれ私ってもしかして、雑魚?

 と不思議に思いながら書き出された紙を見てみると、バリオンさんのところで書かれていたのと大分違う数字が書かれていた。



 名前:神獣 愛花 年齢:18


 種族:人間 性別:女


 レベル:5 HP:10 MP:5



 スキル:杖術…打杖術


 格闘術…足蹴り


 魔法:獣魔法


 持ち物:バック



 あれ?ユニークスキルのこと書かれてない?

 なんでだろう?

 疑問符が頭上に浮かび上がる中お姉さんは私の返答をじっと待っているので、お願いします。と返しといた。

 あとで、バリオンさんに聞けばいいか…

 それに、ギルドで依頼ができるなんて、ゲームみたいでちょっとわくわくする。

 依頼こなせば武術とかできるかな!あ、でも命の危険が迫るものは無しの方向でしよ…

 現代で育った私は、ぬるくやっていきたいのです…


「それでは、こちらが身分証のカードになります。ギルドに属しましたので、初心はFランクからになります。依頼は同じランクのものと下のランク依頼が出来ますので頑張ってください。」


 笑顔で説明をしてくれたお姉さんが輝いてみえる…めっちゃ美人で丁寧に受付してくれるお姉さん…門番の人と大違いだ!!

 応援もしてもらえたし、最初に依頼を受けてから門のとこ行こっと!

 綺麗なお姉さんに応援されやる気がでた私は、案内された依頼板前にやってくる。

 すると、まともやディムさんが傍に寄ってきた。

 この人さっきどっかに行ってたよね。ついでとばかりに肩に腕回したきし。怖い…


「マナカちゃん依頼うけるの?

 僕、結構強いから一緒にやろ〜守ってあげ…イタッ!?」


『『調子のるな!!(でございまする!!)』』


 肩に回してた腕を引き寄せてこようとしたら、フシルが嘴でディムさんの手の甲を突っつき、夜一が後ろから頭突きをした。そのままディムさんは依頼板に頭をぶつけてしまった。

 痛そう…


「ま、マナカちゃんのペットたち意外といい攻撃するね…」


「す、すみません…でも、この子たちがいるので助けは大丈夫です!では!」


 嫌な絡まれだったからいいけど、君たちもうちょい穏やかな解決方法をしようね…

 さて、咄嗟にとってきた依頼書だけど、内容どんなのだろう…

 コソコソと周りに聞こえないようにフシルに話しかける。


「ねぇねぇ、これなんて書いてあるの?」


『主様は文字が読めぬでございまするか?』


「う、うん…まだバリオンさんの元で勉強中です…」


『それならお任せくださいでございまする!あのおジジよりも、私めのが教えれるでございますです!』


「おジジではないと何回も言っとるのに!!」


「バリオンさんシッ!」


 幸い周りに聞こえてなかったから良いものの、声大きい…

 バリオンさんの言葉は認知されるんだから…


「勉強は2人でまた今度よろしくね。

 とりあえず、この依頼書はFランク?」


『そうでございまする!どうやらお店のお手伝いみたいでございまするね…』


 なるほど…それなら凄い簡単そう!

 咄嗟にとった紙Fランクでよかった!違かったら、またディムさんの近くに行くとこだったよ…


「こちらですね。それでは、依頼書の上に身分証をかざしてください。」


 かざす?こうかな?紙を台の上に乗せて、その上から作ったカードを重ねるようにかざすと、空白の箇所に文字が書き込まれていく。


「そちらに現在進行中の依頼内容が書かれます。依頼人が達成と判断し、ハンコなどで承認されたら内容が消えて、成功回数が新たに履歴書として書き込まれていく方式となります。」


 へぇ〜、魔法がある世界だからかな凄い…


「ランクは、どうやれば上がるんですか?」


「上げるには、2つほど方法がございます。

 ある程度依頼を成功させてギルドマスターに認めてもらうか、自分よりもランクが上の方に挑戦して勝つかです。」


 つまり、コツコツ上げるか一気に上げるかなんだね。ふむふむ、コツコツだな…

 私は戦闘狂じゃありませんからね!!

 お姉さんにお礼を言った私は、身分証のカードをバックに入れて夜一たちと本来の目的である、門番の人に身分証を見せに行く為ギルドを出る。ディムさんにまた声を掛けられそうになったけど、夜一たちが威嚇したら引き下がってくれたのでよかった…軽すぎる人は怖い…

 よし、気分変えて散歩気分で向かおう!

 しばらくはこの街に居そうになるから道覚えなきゃね!





















 名前:神獣 愛花 年齢:18


 種族:人間 性別:女


 レベル:101→130 HP:233 MP:∞


 ユニークスキル:生き物マスター


 ラッキーガール


 グルメ


 スキル:杖術…打杖術


 格闘術…足蹴り


 耐性…打撃耐性レベル6


 斬撃耐性レベル6


 刺突耐性レベル6


 貫通耐性レベル6


 魔法耐性レベル8


 状態異常耐性レベル4


 魔法…補助魔法


 獣魔法


 炎魔法


 光魔法


 回復魔法


 風魔法


 雷魔法


 精神魔法


 持ち物:魔法バック×1


 木の棒×23


 回復ポーション(緑)×58


 最上級回復ポーション(青)×99


 リンゴ×60


 33,900,000マニー


 全ての種族本



 契約


 名前:夜一 種族:ダイアウルフ 性別:オス


 レベル:81→130 HP:8350 



 仮契約


 名前:バリオン 種族:エンドラゴン 性別:オス


 レベル:??? HP:???


 名前:フシル 種族:ワシミズ 性別:オス


 レベル:50  HP:1250


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