第4話 契約
微睡の中、誰かの声が聞こえる。
まだ眠い私は、それを無視して手の中の抱き枕をギューッと抱きしめ、再び深く眠ろうとしたが
それはできなかった
「おい!いい加減起きやがれ!耳元でいびきがうるせぇーんだよ!!」
うぅ〜、まだ寝かしてよ〜
環境が変わってストレスが溜まってるのよ〜
「お前は、預けられた猫か
たくっ、これだから人間は
起きろ!」
ガブリッ
「い、いったぁぁあああい!!!な、なに?!奇襲?!スライムの奇襲?!
よ、よーし、かかか、かかってこい!?」
頭を何かに咬まれた私はビビり、素早く立ち上がり臨戦態勢をとる
だが、そこに思っていたモンスターおらず
いるのは、真っ黒い毛並みに毛先は少し青く
目は満月を思わすお程綺麗な金色に輝くワンちゃんが座っていた。
「ワンちゃん!元気になったんだね!よかったよ~!」
健康な状態を確認した、私はワンちゃんに飛びつき頭を撫でくりまわした。
このモフモフ最高…!
ずっと触ってたい…!
「や、やめろ!照れるだろう!」
「とても正直?!かわいいな!」
やだこの子、とても素直でかわいい
…今、会話成立した?
「しゃべったぁぁぁああああああ!?」
「通じてるぅぅうううう!?」
わ、ワンちゃんがしゃべった!?
これも異世界の特徴かなにか!?それとも普通におかしいの!?
「ワンちゃん、あなたしゃべれるの…?」
「しゃべれるけど、人間に言葉が通じたのは初めてだ
お前、なんだ…?」
「なんだといわれても…
私もわからないっす…」
初めて動物と話せてうれしいよりも
不思議すぎて頭パニック!
そういえば、スライムもしゃべってたけど
あれも、普通じゃない?
「ねぇねぇ、ワンちゃん
スライムって喋れるの?」
「スライムぅ?あいつらって何にも言葉発しないだろう」
私か
私がおかしいのか
「てか、ワンちゃんやめろ、呼び方がかっこ悪いだろう」
「だって、名前わからないから…」
「名前なんてないからお前がつけてくれ」
いきなり、名前を付けろとな!?
突然で私焦る
でも、モフモフを堪能させてもらったからな
「よし任せろ!
これは!ジロー!」
「微妙」
愛犬の名前を微妙っていわれた…
ショックです…
「うぅ…じゃあ、
「しょうがねー、それでいいか
お前の名前は?」
「私?私は神獣愛花!」
名前を言った瞬間、バックの中身が暴れだして分厚い本が出てきた。こんな本手に入れた覚えないぞ!?
ワンちゃん基夜一がニヤリと笑う
「な、なに!?」
「へぇ~お前の契約方法変わってるな」
契約?怪しい契約か!?
困惑している間にも本は私の前に浮かんだまま、ページがパラパラとめくれていく
めくれている間、いろんな絵や文字が見えたが速すぎてよく見れなかった
そして、あるページに止まると夜一に似ている犬の絵が出てきた
文字は見たことがない字で読めないが
最後の文章だけは読よめた
神獣愛花、ダイアウルフ族夜一と契約するか?
はい/いいえ
「はいって言え」
「え、あ、はい?」
返事と共に本は光、閉じた
私の手元に戻ってくると光ってたのが消えて普通の本とかわりなくなった
うん。なるほど、わからん
どういうこと?
「これから、よろしくな
ご主人様よ」
「ご主人様?それって夜一が仲間になってくれたってことでよろいの?」
「まあ、それでいいよ別に
一緒にいることにはちげねーし」
これは、喜んでいいのかとても複雑な気分ですな
一人じゃなくなるのは、嬉しいけどね
「あんまり理解出来てないけど、よろしくね夜一!
基本チキンだから、怖いモンスターとかいたら全力で逃げるから!」
「…そういう時は、俺を頼るもんだろ」
「勝てそうだったら頼る!」
「…ふっ」
鼻で笑われた!?失礼なやつだ!
いいし!これからいっぱい、モフらせてもらうから!
名前:神獣 愛花 年齢:18
種族:人間 性別:女
レベル:81 HP:162 MP:∞
ユニークスキル:生き物マスター
ラッキーガール
???
スキル:杖術…打杖術
格闘術…足蹴り
持ち物:魔法バック×1
木の棒×23
回復ポーション(緑)×58
最上級回復ポーション(青)×99
34,000,000マニー
???
契約
名前:夜一 種族:ダイアウルフ 性別:オス
レベル:67→81 HP:2430
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