第2話 レベルアップ
歩き出したは良いものの、なんにも出会わない
出会わなすぎてさっきのイナバウアーゾンビが恋しくなってきた。
思い出してみると意外と可愛い顔してたかも…?
…いや、やっぱり無理怖いもう会いたくない!次会ったら死ぬ勢いだわ!
はぁー、この状況ため息しかでないよ…
そろそろ何かでてもいいんじゃない
なんで、なんにもないのよ!
ただひたすら歩いていると、木の棒が落ちているのが見えた。
なんか出てとは言ったけど、木の棒って…
それも通路の真ん中にって怪しいわ!
…でも、なんにも持ってないよりはましか
そういえば、ずっと周りの状況ばっか見てて
自分の状態を把握してなかった、どんだけ切羽詰まってたんだろう…
しょうがないよね、いきなり知らない場所に来てたんだから、そう言い訳させて
まずは、自分の服装
ここ来る前は寝ていたからパジャマの姿、寝る時履くふわふわの靴下これ私のお気に入り、そんなん聞いてないって?言わせて
んで、髪型はサラサラのロングヘアーになりたかった、すいません、癖毛が入ったロングです。
邪魔だから腕に付けてるゴムで高くひとつに留めてます。
そして、今拾った木の棒!ここ重要!持ち物木の棒だけ!心もとない!本当に異世界なら剣とかの方が安心できたのに!しょうがない!なぜなら木の棒しかないから!
もうなんでもこい!
無駄にテンションを上げていると、前方の方から緑色の物体が現れた。
「スライム?…何か言ってる?」
現れたのは、ダンジョンに必ずいそうなスライムだったが、何か呟いているような声が聞こえた。
呟いている?あれ、スライムって喋れたっけ?
何を呟いているか気になり私は恐る恐るだがスライムに近づく
5メートルぐらいまで近づき、耳を寄せてみると聞こえてきたのは、
「ヒッ…ト…オイッ…シッソウ…」
ふむふむ、スライムさんはヒトオイシソウと言っているんですね
…ヒトオイシソウ?人おいしそう、人美味しそう!?
頭の中で聞き取った言葉を訳すと恐ろしいものに変換された。
ま、まっさっかぁー、こんな小さいスライムが人美味しそうなんて
もう一回聞いてみよう…
少し離れて聞き耳を立てると、今度はしっかりと聞こえてしまった
「ヒト…オイシソウ…ヒトタベタイ…
ヒトクワセロオォォォォォ!!」
「ぎゃあああああああああ!くんなああああああ!」
襲い掛かってきたスライムに拾った木の棒で、無我夢中で応戦したが全く当たらず
むしろべっちょりと棒にくっついてきた
「うわあああああ!?無理無理無理!?くわないでえええええ!!」
命の危機を感じた私は勢いよく、棒を壁に叩きつけた
すると、運良くスライムが壁に当たりパッと一瞬光消えた
私やればできるやん、しゃべるスライム倒せたよぉ
死ぬかと思いまたああああああ!
私すごい
ビビりな私でもいけるんじゃね、これいけるんじゃね
なにがいけるかわからないけど、いけるんじゃね!?
ここほんと怖いよ…
ベッドに入って寝たい…よ?
なんか、さっきまでの疲労感が消えてる?
今すぐ寝たいと思ってたのに、12時間ねたぐらいにすっきりしてる…
これが世に云う、レベルアップか!
そうだ、絶対そうに違いない
むしろそれしか、考えられんもん
さすが、異世界…
てことは、ドロップ的なものもあるんのでは…
って、また木の棒かいぃぃぃい!
いいよ!新しくなったから!いいもん!
これで、強くなってやんよ!
なれるかな…はぁー
名前:神獣しんじゅう 愛花まなか 年齢:18
種族:人間 性別:女
レベル:2 HP:50 MP:∞
ユニークスキル:生き物マスター
???
持ち物:木の棒×1
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