201坂 暗闇だが

 目をあけているのに何も見えない。


 つまり、真っ暗闇だ。


 疲れ切った身体は動かず、俺は路面に横たわっている。


 テロリストどもの計画を阻止するという目的は達したし、このままあの世へ旅立っても後悔はない。


 麻里亜、幸せにな。




 ガララ──────────。




 この音。


 同志ブタがスケボーにのって坂道をおりてるんだ。


 はは。


 そうだ。


 ここで俺が退場しちまったら、異種族に自分たちの平和を守ってもらうことになる。


 協力し、助けてもらうのなら良いが、丸投げはダメだ。


 俺はまだ生きている。


 抗って抗って。


 自分たちの平和は自分たちで守るようにしないとな。

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