101坂 ミラーナンバー

 あの自動車。


 ナンバーが101。


 ミラーナンバーだわ。


 何かメッセージ性を感じるわね。


 えっと、スマホで調べてみると……、新たな旅立ちの予感?


 そういわれても私、学校があるし、どこかへ行きたい気持ちもないんだけど。




 ガララ────────────────────。




 ブタがスケボーにのって坂道をおりてきた。


 黒のシルクハット、黒のタキシード、黒のスティックを持って、紳士みたい。


 あら?


 私に向かって何か投げた。


 おっと。


 これは、鏡?


 私の顔が見える。


「……」


 まあ、私の瞳が紫なのは生まれつきだし、小さいときは何か能力がありそうとか思ってたけど。


 ブタの紳士。


 なぜこれを私に──。


 !?


 街が、透けて見える。

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